こんにちは。
産業医である方からのコメントは意外にこの森では少なく、貴重なものであり、また「本音」を述べておられている点で、多角的に考える上では参考になる点があると考えます。
何をもって「良い」産業医であるかを判断するかは結局ところ「事業者側」の判断でしかないのは確かですし、各事業者によって見方が違うでしょう。同じ医師に対して患者が良い先生だ、いや悪い先生だ、あの先生は嫌いだというのと同じことです。
事業者側の本音で言えば、少なくとも法令に規定してあるから産業医を選任するのであって、そうでなければ何もしない場合が多いのではないでしょうか。
また、報酬にしても
「町工場で定期検診の労基署への届け出報告にハンコを押すだけ+年数回工場に行くだけなんでしょ」
程度の産業医に対して少なくとも年間数十万円を払うなんて馬鹿らしいと考える事業者もいるでしょう。
少なくとも当社はそう判断し産業医を変えました。
労基署等の監督指導においても、また世間の一般情勢においても従来の認識は通用しなくなっていますし、事業者もですが、産業医に求められることも増えてきており、そういう認識がある方が求められていると思います。
それらを理解し、事業場の実態を理解し、産業医の職務を遂行し、なおかつプラスアルファ(フランク、フレンドリー、頼りになる)のある方が私の考える「良い」医師・産業医です。ただ、これも前述のようにいろいろな見方・判断があるし、人それぞれです。
産業医をしておられる医師にとって(高額所得者であろう医師にとって)、産業医報酬なんてのは微々たる物で、取るに足らないものかもしれません。それでも熱意をもって職務をしていただける方に対して私は敬意を持って遇しますし、信頼します。
産業医報酬の基準の額(相場)はあるでしょうが、契約するときに双方が求めるもの等を充分話し合い、納得して額を決めるしかないですよね。
・・・自社に合う「産業医」を見つけるのは確かに簡単ではないし、難しい(経験上)ですが、どうせ選任するならより良い方に産業医になってもらいたいので、手を尽くして(自らで動いて)探すしかありませんね。
以上、反論でも何でもなく、私の思うところを述べさせていただきました。
> 私自身、産業医です。
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> 産業医不足なので、なかなか産業医自体見つからない状況で、さらに「良い」産業医なんて見つかる確率は宝くじに当たるような確率でしかないように思います。
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> まず、産業医資格自体、お金をかけて講習に何度も通い取得し、その後も講習を受けて資格を維持しなければいけません。
> それにほとんどの医師にとって特技(得意な仕事)は『患者を診ること』です。
> これまで育った教育環境で話したことがない・しかも病気を抱えてもない人(社員)と、さらにいろんな不慣れな法律が絡む産業医業務をやるのはかなりのストレスです。
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> 不慣れな・でも過大な期待を持たれる産業医業務を月5万円でするぐらいなら、
> 土日や夜診の外来・当直業務などを1回やって稼いだほうがまし、というのが本音です。
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> つまり、業務に本気で・まともな産業医は専属産業医になり(その場合、他事業所の嘱託産業医は兼務できない)、
> 「町工場で定期検診の労基署への届け出報告にハンコを押すだけ+年数回工場に行くだけなんでしょ」っていう甘い考えで嘱託産業医になりたいって手を上げる医師が、医師会から紹介されるおじいちゃんの診療所開業医です。
>
> 中には嘱託産業医を生業として、多くの知識・経験を持つ先生もいます。(労働衛生コンサルタントとして開業している産業医など)
> 本当に「良い」嘱託産業医を探したいなら、医師会の報酬基準以上の金額を提示して、そのような開業産業医などにお願いするしかないように思います。
> <報酬基準例↓>
>
http://www.doctor-trust.jp/sangyo-i/price2.html