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オンライン面接

経営者のための「オンライン面接」で人材採用を成功させる3つのコツ

2021.04.05

昨今では新型コロナウイルス感染症の蔓延により、人材採用にあたりオンライン面接を用いる企業も増えてきました。

オンライン面接での評価は、今までのような対面での面接とは異なり、判断する材料や人材を見極めるポイントが変わってきます。

筆者自身、会社を経営するにあたりオンライン面接が増えてきました。そこでオンライン面接のメリットやデメリットはもちろん、経営者が面接するにあたり押さえておきたいポイントや注意点、オンライン面接で好感度が高まるコツなどご紹介します。

オンライン面接のメリットデメリット

今まではオフライン面接で実際に対面での面接が一般的でした。応募者と直接話をすることができ、表情や態度から人柄を把握しやすい面接方法でした。しかし、新型コロナウイルス蔓延により、オフライン面接からオンライン面接への移行となり、大きな変化が生まれています。

その中で当然、良い面も悪い面もあります。

オンライン面接のメリット・・・応募者増

オンライン面接でのメリットは、前述のように新型コロナウイルス感染症をはじめとした感染のリスクがないことです。応募者にとっても面接者にとっても安心して面接に臨むことができます。

応募者にとっては、移動の時間とコストを節約できることもメリットです。2021年度、2022年度の新卒採用では、オンライン面接の普及によって地方在住の学生も気軽に大都市企業の面接を受けられることで、都市在住者との機会の不平等が解消されたという声がありました。

中途採用の場合でも同様なメリットがありますが、さらに転職希望者が面接のために有給をとらざるを得ないという状況を避けやすくなりました。

こういったメリットにより、オンライン面接化による応募者増が期待できます。

また、採用する企業にとっても、面接会場を用意したり人事担当者を配置する手間や費用も省けるというメリットがあります。

オンライン面接のデメリット・・・コミュニケーションの精度が落ちる

移動の不要なリモート面接によって、さまざまなメリットが生まれましたが、同時にデメリットもあります。

その最たるものは、コミュニケーションの品質低下です。オンライン面接に限らず、リモート会議は、使用する機器や回線、ソフトウェアの性能によって、使用感がまったく異なってきます。

最良の機材と安定した高速・高品質な回線があれば、その場で居合わせるような面接も可能ですが、多くの応募者はそんなものは持っていませんし、採用側の企業も同様でしょう。

限られた機材と回線では、画質も音質もいまひとつで、ときには音が途切れたり聞こえにくかったりします。そんな中で質疑応答がスムーズにいかなかったり、応募者の反応を表情や態度から読み取るのも難しくなります。

また、リモート会議に不慣れな応募者だと、必要以上に緊張してしまうこともあり得ます。

こういった悪条件の結果、せっかく手間をかけて採用した人材なのに、結果としてミスマッチになってしまう可能性が上がる。これが、オンライン面接の最大のデメリットでしょう。

経営者がオンライン面接するときのポイント

オンライン面接のポイント1:「質問準備」

オンラインコミュニケ―ションツール(ZoomやMicrosoft Teamsなど)での面接をする際に経営者が事前に準備をしなければいけないものとして、直接会って話し合うことのできない距離を詰める工夫をしてください。私の場合は家族や恋人に対する思いだったり、応募者の人生としての将来像など直接的に仕事に関係する内容ではない質問を聞くことで、人柄の判断などをできるようにしています。

今までの面接では対面であったためにこういった質問の必要性は低かったです。しかし現在では、こういった質問を用意しておかないと応募者の人柄などを判断する材料が少ないのです。まずは事前に人柄を判断するための質問を考えてみることから初めて見てはいかがでしょうか。

オンライン面接のポイント2:「設定準備」

ほかの事前準備としては、オンライン面接部屋への入室を時間に余裕を持って行うことです。接続が悪い場合には入室までに時間がかかってしまう場合もあるので予め接続状況を確認し、時間に余裕を持って入室するようにしましょう。

オンライン面接のポイント3:「アイスブレイク」

オンライン面接では、求職者側の緊張は対面での面接よりもほぐれにくくなっていますので、面接に入る前にアイスブレイク用のお話をされることをオススメします。

アイスブレイクとは、会議や初対面の人と話す際に緊張をほぐすことを目的としたコミュニケーションで、面接や会議の冒頭の数分を使って緊張を和らげたり、場の雰囲気を明るくし発言しやすい環境を作ったりすることを指します。

対面での面接でもアイスブレイクは重要ですが、オンライン面接では判断することが難しい人柄などの部分まで、アイスブレイクによって引き出すことができるかもしれません。

今までのオンライン面接の経験有無や面接官側からの自己紹介など、アイスブレイクのネタを持っておきましょう。

オンライン面接で応募者側の印象も良くする

面接は、採用側が応募者を評価するだけでなく、応募者もまた採用する企業を評価しています。採用面接で、横暴な態度を取ったりしたら、採用関連サイトで低評価を付けられたり、SNSで炎上したりするリスクもあるので、応募者の面接時の印象を悪くしない配慮も必要です。

また、応募者がオンライン面接に慣れていないことを想定して対策を考えます。

面接が始まる前に大まかな説明などを加えると緊張も解け、人柄を見極めやすくなり、企業への好感度も高まります。面接官が複数いる場合は、最初から大勢で入室するのではなく、面接官のうちひとりだけ代表で入室させ、オンラインコミュニケ―ションツールの説明やその他の説明を行い、応募者の緊張を解いてあげることも良い印象につながる可能性があります。

会話中には応募者をしっかり見ながら話をすることで、安心感を持ってもらうことができます。オンラインコミュニケ―ションツールを用いた面接では、対面の時よりも相手の表情が見づらいため、応募者にしっかりと分かるように相槌を多く大きく打ったりすることも大切です。人柄を判断しやすくするためにも好感度を高めるためにも、応募者の緊張を解くことが最重要となってきます。

オンライン面接でこのような細かな部分に気を使うことで、企業評価は大きく変わってきます。たとえ採用しない場合でも、応募者にとってよい気づきが得られたと思われることで、企業評価は高まるでしょう。

評判リスクを下げることは、採用力を高めるために重要なことです。見落としがちでつい忘れてしまうことではありますが、オンライン面接を実施する際はこういった細かいことにも気を配ることをオススメします。

オンライン面接で優秀な人材を見抜くポイント

優秀な人材を見極めるポイントとしては、対面の面接でも同じですが、”話がロジカルである”ことがあげられます。しかし、オンライン面接ではカンペなどを見ながら話すことができるため、応募者の目線や話のスムーズさなどを注意深くみる必要があります。

オンライン面接では対面の場合よりも相手に物事を伝えるのが難しくなっていますので、オンライン面接でもしっかりと話をすることができ、話を伝える力がある応募者の方は優秀な人材である可能性が高いです。

このようなポイントを事前に考慮し、優秀な人材かどうかを見極める材料のひとつとしてみてはいかがでしょうか。

* jessie / PIXTA(ピクスタ)