X Mile株式会社
ファン付き作業服など環境整備進むも、現金支給は4.7%にとどまる

物流・建設・製造などのノンデスク産業向けにHRプラットフォーム・SaaSを提供するX Mile株式会社(読み:クロスマイル、本社:東京都新宿区、代表取締役:野呂 寛之)は、住宅(戸建て・集合住宅など)を建てる現場で作業や監督を行う487名を対象に、「暑さ対策」に関する実態調査を実施しました。
近年の猛暑は、建設現場における作業効率の低下や熱中症のリスク増加はもちろん、働く人々の健康や安全、さらには人材の定着にまで大きな影響を及ぼしています。調査対象者の86.2%(420名)が「暑さによって仕事のパフォーマンスが低下する」と回答、62.4%(304名)が体調不良を経験、55.9%(272名)が暑さを理由に「仕事を辞めたい」と思った経験があることがわかりました。
さらに、勤務先で実施されている暑さ対策は「ファン付き作業服支給」42.5%(207名)が最多である一方、現場が最も期待する「暑さ手当(現金支給)」の実施率はわずか4.7%(23名)にとどまり、求める対策と実際に提供されている対策の間にギャップがあることが明らかになりました。
調査サマリ
・建設現場の8割が「暑さでパフォーマンス低下」、6割が体調不良を経験
・暑さ原因の納期遅延45.2%、住宅の工期にも影響か
・建設現場で「猛暑離職」の懸念。7割超が仕事の継続に不安。5割超は離職も意識
・5割超が「暑さの少ない仕事」への転職を希望。6割超が暑さによる採用難も実感
・現場の暑さ対策、実施率トップは「ファン付き作業服」で4割。現金支給は4.7%と少数に
・現場が最も求める対策は「暑さ手当(現金支給)」。ファン付き作業服支給や工事時期の見直しを上回る
▼本リリースは下記よりご確認いただけます。
クロスワークしごと白書:
https://x-work.jp/journal/construction-heat
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建設現場の8割が「暑さでパフォーマンス低下」、6割が体調不良を経験
「夏場の暑さによって仕事のパフォーマンスは低下すると感じますか」と尋ねたところ、「大幅に低下する」47.8%(233名)・「やや低下する」38.4%(187名)の合計86.2%(420名)が「低下する」と回答しました。

「仕事中に暑さが原因で体調不良を経験したことがありますか」という質問では、「ある」42.7%(208名)・「何度もある」19.7%(96名)の合計62.4%(304名)が体調不良を経験していることがわかりました。
暑さ原因の納期遅延45.2%、住宅の工期にも影響か
「暑さによって、作業が遅延したことがあるか」と尋ねたところ、「頻繁にある」12.7%(62名)、「時々ある」60.4%(294名)の合計73.1%(356名)が作業遅延の経験があると回答しました。
さらに「納期の遅延」についても、「頻繁にある」10.7%(52名)、「稀にある」34.5%(168名)の合計45.2%(220名)にのぼり、暑さによる遅れがすでに住宅建設の工期そのものに影響を及ぼしている実態がうかがえます。
現場での遅延が積み重なれば、暮らしを待つ生活者側にも影響が及ぶ可能性があります。
建設現場で「猛暑離職」の懸念。7割超が仕事の継続に不安。5割超は離職も意識
「暑さが原因で『仕事を辞めたい』と思ったことがありますか」と尋ねたところ、「ある」が35.5%(173名)、「何度もある」が20.3%(99名)と回答し、合計55.9%(272名)と半数を超える現場作業員が暑さを理由に離職を意識した経験があることがわかりました。
さらに、屋外作業中心の建設業従事者(190名)に絞ると、離職を意識したことがある人が61.6%(117名)に上りました。

「今後さらに暑さが厳しくなった場合の仕事の継続」について尋ねたところ、「不安がある」61.0%(297名)・「続けられる自信がない」12.7%(62名)の合計73.7%(359名)が継続に不安を持っていることが明らかになりました。

また、「あなたの周囲で、暑さが原因で退職した人を見聞きしたことがありますか」という質問では、「1人以上いる」20.7%(101名)、「複数いる」15.2%(74名)の合計35.9%(175名)が退職を見聞きしたと回答しました。
暑さによる離職は現場全体で起きており、将来的な就業継続そのものにも影響を及ぼしていることが示唆されました。
5割超が「暑さの少ない仕事」への転職を希望。6割超が暑さによる採用難も実感
「現在の給与が同じであれば、夏場の暑さが少ない仕事に転職したいと思いますか」と尋ねたところ、「ぜひ転職したい」15.4%(75名)・「やや転職したい」37.6%(183名)の合計53.0%(258名)が転職意向を示しました。
給与水準が変わらなくても、半数以上が「暑さの少ない仕事」を選びたいと考えていることになります。

「近年の暑さによって現場職に人が集まりにくくなっていると感じますか」という質問にも、「非常にそう思う」21.8%(106名)、「ややそう思う」46.8%(228名)の合計68.6%(334名)が、暑さが採用難に影響していると実感していることがわかりました。
暑さは既存の人材の離職意向だけでなく、新たな人材の確保にも影を落としている実態がうかがえます。
現場の暑さ対策、実施率トップは「ファン付き作業服」で4割。現金支給は4.7%と少数に
「勤務先の暑さ対策が十分に行われているか」という質問では、「十分行われている」8.4%(41名)、「ある程度行われている」53.6%(261名)の合計62.0%(302名)が一定の評価をした一方、「あまり行われていない」28.7%(140名)、「全く行われていない」9.2%(45名)と合計38.0%(185名)が対策の不足を感じていることがわかりました。

「勤務先で実施されている暑さ対策」を尋ねたところ、「ファン付き作業服支給」42.5%(207名)が最多となり、「飲料支給」38.4%(187名)、「塩分補給品支給」38.4%(187名)、「休憩時間増加」31.8%(155名)と続きました。
一方、「暑さ手当(現金支給)」はわずか4.7%(23名)にとどまり、実施されている対策の中で最下位という結果になりました。
現場が最も求める対策は「暑さ手当(現金支給)」。ファン付き作業服支給や工事時期の見直しを上回る
「勤務先に最も期待する暑さ対策は何ですか」と尋ねたところ、「暑さ手当(現金支給)」が22.2%(108名)で1位となり、「ファン付き作業服支給」15.8%(77名)、「工事時期の見直し」15.2%(74名)を上回りました。実施率の最も低い対策が、現場からは最も期待されているというギャップが浮き彫りになりました。

さらに、「より望む暑さ対策」を二択で尋ねたところ、「暑さ手当など収入アップ」58.1%(283名)が、「夏場の屋外作業を減らし、春・秋中心に工事を行う働き方への見直し」41.9%(204名)を上回り、現場作業員の多くが環境改善以上に、直接的な処遇改善を求めていることが明らかになりました。
「暑さ対策」を導入した企業は1年間で約2倍、求人数は約2.4倍に増加。
こうした傾向は、クロスマイルが運営する求人サービス「クロスワーク」に掲載されている求人内容の変化にも表れています。暑さ対策を何らかの形で取り入れている求人は、388法人・744求人にのぼります(2026年7月時点)。2025年の同時期の189法人・306求人と比較すると、1年間で法人数は約2倍、求人数も約2.4倍に増加しており、求人を出す企業側にも暑さ対策への意識の高まりがうかがえます。
<主な取り組み>
- 猛暑・酷暑手当の支給(例:月2万円、気温35℃以上で1日500円)
- 塩飴、水、スポーツドリンクなどの飲料・飲食物の配布
- ファン付き作業服やファン付き作業着の貸与・支給
- 製氷機や冷風機の設置
クロスマイル株式会社 代表取締役CEO 野呂寛之のコメント
今回の調査で、建設現場で働く方々の多くが暑さによるパフォーマンス低下や体調不良を経験し、半数以上が「辞めたい」と思ったことがあるという結果は、決して他人事ではないと受け止めています。
特に印象的だったのは、現場で最も実施されている対策が「ファン付き作業服支給」である一方、現場が最も期待しているのは「暑さ手当(現金支給)」であり、その実施率はわずか4.7%にとどまっているという点です。環境面での対策は着実に広がりつつあるものの、働く方々が本当に求めているのは、暑さという負荷に対する正当な対価としての手当なのではないかと感じています。
建設業は今、担い手不足という構造的な課題を抱えており、そこに猛暑という要因が重なることで、人材の定着・確保がさらに難しくなっている状況がうかがえます。だからこそ、暑さ対策は単なる福利厚生ではなく、現場で働く一人ひとりの安全と、業界そのものの持続可能性を守るための投資として捉えるべきだと考えています。
私たちクロスマイルは、建設・物流をはじめとするノンデスク産業で働く方々が、安心して長く働き続けられる環境をつくることをミッションとしています。今回の調査結果を、企業の皆様が暑さ対策を見直すきっかけとして活用いただければ幸いです。
調査概要
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:建設現場作業員
・調査期間:2026年7月
・有効回答数:487名
※ 本調査は、統計的な厳密性を担保するものではありません。傾向等を把握するための参考データとしてご覧ください。
▼本リリースは下記よりご確認いただけます。
クロスワークしごと白書:
https://x-work.jp/journal/construction-heat
※転載・引用時は下記の出典元・リンクの設定をお願いいたします。
会社概要
会社名 :X Mile株式会社(クロスマイル)
代表者 :代表取締役CEO 野呂寛之
設立 :2019年2月
HPサイト :
https://www.xmile.co.jp/
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