統合失調症、うつ病、てんかんなど、いずれも軽度の症状であれば内勤事務全般が可能のようです。
事務が苦手な場合は、什器設備の営繕、備品事務用品管理、屋外作業なら植栽手入といった、庶務も候補になりそうです。
清掃は外注とのことですが、清掃範囲のうち事務室と会議室などのバックヤードは外注をやめて直接雇用の障害者に任せてみるなども検討してみてはいかがでしょうか。
精神障害といっても十人十色で、一括りにはできませんが、直属の上司には飲む必要のあるお薬の情報を伝えて良いか、同僚にタブーのキーワードなどを周知して良いかなど、ご本人とよく話し合い、可能ならご家族にも同席いただいたり、主治医の意見書なども取り寄せてもらうなどして、その方の傾向を把握しながら対応していきましょう。
精神障害のほかにも、障害ごとに可能な業務をざっと挙げてみました。
内部障害、下肢障害:内勤事務全般が可能、業務量や就業時間は体力に応じて検討
聴覚障害:データ入力、経理事務、社員健診担当、社内報・会社案内・HPデザイン制作、システム管理、什器設備の営繕、備品事務用品管理
視覚障害:電話受付(代表電話の交換手、採用アシスタント)、テープ起こし(会議の議事録)
発達障害:事務補助、清掃、植栽手入れ、社員食堂の配膳
本音を言えば、いちばん手間取るのは社内の調整だったりします。
受け入れいに難色を示す部署の多くは「突発的に休むかもしれない」「どのような適性があるか未知数」などを理由にあげます。
「インフルエンザにかかった」「子供が病気になった」など突発的に休むかもしれないのは障害者も健常者もリスクは同じ。履歴書はご立派でも業績はぱっとしない社員もいれば、臨時のつもりでパート採用した人がとても優秀だったりと、適性が未知数なのもみんな同じなんですけどね。