前回の勤怠管理システムに続いて、給与計算システムの検証についての独り言です。
勤怠管理システムは、平日、法定外休日、法定休日それぞれで所定時間、法定内残業時間、法定外残業時間を個別に集計してくれ
深夜帯についても、上記の各時間を個別に集計してくれるシステムが見つかりました。
続けて、給与計算システムの検証を行いました。
上記、勤怠管理システムと同じシリーズの給与計算システムは、個人型確定拠出年金(iDeCo)の事業主払い、もしくは
iDeCoプラスによる給与天引きに対応(社会保険料と同等の処理をする)していませんでした。
ただ、iDeCoについては、一人200円/月等の安価な使用料設定をしているプロダクトのほとんどが対応していませんでした。
また、残業手当の計算が、基準給与÷(年間所定労働日数÷12×所定労働時間)×乗率×残業時間となっていて
弊社の時間単価×残業時間では計算してくれません。
例えば、基準給与120,000、年間所定労働日数236、所定労働時間5.25、残業時間22Hとすると
120,000÷(236÷12×5.25)×1.0×22 = 25,570になります。
弊社の計算は、120,000÷(236÷12×5.25)で時間単価1,163をまず求め、1,163×1.0×22 = 25,586になります。
時間単価方式を採っている会社は多いのではないでしょうか?
時間単価1,163を設定して計算させる方法はあるのですが、乗率ごとに時間単価を設定するというものでした。
例)法定内残業単価1,163、法定外残業単価1,163、休日出勤単価1,163...等、なんかむなしい...
他のプロダクトでは、法定内残業手当の計算ができない(法定内残業も乗率1.25)というのもありました。
せっかく勤怠管理が分けてくれても意味がない...。
決定的なのが、会計システムへ連携できるような形のデータが出力されないということです。
給与サマリを見て、会計ステムに手で伝票を起票しなければならないものばかりでした。
もちろん、月額そこそこの利用料を払えば、連携できるプロダクトもありますし、そのようなプロダクトはiDeCoにも
対応しています。
ただ、そうなると、今の勤怠から仕訳まで一気通貫で処理してくれるプロダクトは「若干の」コスト高になる程度です。
わざわざ乗り換える必要性が薄れてきます。
結局、勤怠管理、人事給与システムの移行は見送って、今のままのプロダクトで行くことになりました。