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TOP > 記事一覧 > 総務・法務 > ベンチャー企業に最適なオフィスづくりとは?イノベーションを起こす要素を徹底解説
オフィス移転

ベンチャー企業に最適なオフィスづくりとは?イノベーションを起こす要素を徹底解説

今日のビジネス環境では、革新的なアイデアと素早い意思決定が成功の鍵となります。特にベンチャー企業では、これらの要素が求められます。そのためには働く環境が重要となってきます。

オフィスの設計は、社員のパフォーマンス向上やイノベーション促進に寄与します。この記事では、ベンチャー企業にとってイノベーションを起こしやすいオフィスの要素について解説します。

ベンチャー企業とは

まず、どのような企業がベンチャー企業なのかおさらいしておきましょう。実はベンチャー企業には明確な定義はありません。日本政策金融公庫によると、以下のように定義されています。

「ベンチャー企業とは革新的な技術・製品・サービスを開発し、イノベーションを生み出す企業であり、設立数年程度の若い企業」

一方、経済産業省によると以下のように定義されています。

「リニアな積み上げではなく、スケーラブルなビジネスモデルを描き、急速な成長を目指す企業。事業会社や外部投資家(ベンチャーキャピタル等)からの投資を受けており、上記の成長の実現と株主のエグジットの道を用意する必要がある」

近年では「スタートアップ」という呼称も存在しています。スタートアップとベンチャーを区別する考え方もあるようですが、現時点ではほとんど同じ意味と考えて差し支えないでしょう。

【参考】現代のベンチャーを知る/日本政策金融公庫
【参考】事業会社と研究開発型ベンチャー企業の連携のための手引き(第三版)/経済産業省

イノベーションを起こしやすい業務スペース

イノベーションを生み出すオフィスには、機能性と心地よさが求められます。また、働きやすさを追求し、創造性を刺激する空間づくりが重要です。

ここからは、イノベーションを起こしやすくなるオフィスの要素を種類別に詳しく見ていきましょう。

執務室スペース

社員が日々の仕事をする執務室スペースは、第一に快適で落ち着いた環境であることが求められます。騒音が激しすぎると気が散って創造性が発揮できまんせん。しかし、静かすぎるのもよくありません。

学術雑誌「Journal of Consumer Research」に掲載された2012年の論文によると、70db程度の騒音が最も創造性を高めることがわかったそうです。音のレベルとしては騒々しい街頭が70dbです。

また、執務室スペースの間仕切りを撤去し、フリーアドレスを導入すると、社員同士の雑談が促進され、創造性が発揮しやすくなるでしょう。

【参考】Is Noise Always Bad? Exploring the Effects of Ambient Noise on Creative Cognition/JSTOR

ミーティングスペース

ミーティングスペースは、議論が交わされ、イノベーションが生まれる場所です。

重要なのは誰でもすぐに使えることです。アイデアを思いついたときにすぐに他の社員とディスカッションできるようなスペースがあると、新たな気づきを得やすいしょう。

そのためには煩わしい予約システムなどはなくし、誰でも使える小規模なミーティングスペースを複数つくることをおすすめします。

また、設備も重要です。ディスプレイモニターだけでなく、アナログなホワイトボードも置きましょう。すぐに手書きで図表などを書けるホワイトボードは突発的なミーティングで効果を発揮します。

このようなミーティングスペースがあると、スピード感あるイノベーションが生まれやすくなるでしょう。

WEB会議スペース

昨今、当たり前に活用されるようになったWEB会議は、イノベーションを起こしやすくなるツールでもあります。別部署や別の出張所などで働くメンバーと気軽に会議ができるため、普段あまり接する機会のない人たちとの接点が増えます。

WEB会議を行う場所は、静かで集中できる環境が整っていることが求められます。先述したように、オフィス環境はある程度賑やかなほうが創造性が高まりますが、WEB会議の場合は音声が聞こえにくくなる可能性があります。ある程度、周囲の音を遮れるブースなどを用意しましょう。

また、安定した通信を実現するため、高速のインターネット接続や十分なスペックの端末を備えることも必要です。

このような環境を整えることにより、社員は円滑にコミュニケーションを取り、自由にアイデアを発信することが可能になります。こうした仕掛けがあると、新しい視点やアイデアが飛び交い、それがイノベーションを生むきっかけになるのです。

【こちらもおすすめ】狭いオフィスの基準とは?限られたスペースでも快適に働けるオフィスづくり

社員がオンとオフを切り替えられるおすすめスペース

リフレッシュスペース

リフレッシュスペースは、社員がリラックスし、新たな視点やアイデアを生み出すための場所です。一見すると余計なコストかもしれませんが、実はこれがイノベーションを生む秘訣なのです。

快適なソファーやカラフルなインテリア、リラクゼーションを促す照明など、心地よい空間は社員のストレスを軽減し、クリエイティブな思考を刺激します。また、カフェスペースを設けることで、社員同士のコミュニケーションも活発になります。

リフレッシュスペースにもディスプレイモニターやホワイトボードを置くことで、休憩中の雑談からすぐに業務関連のブレインストーミングに移行できます。

リフレッシュスペースで社員の心地よさを追求することで、イノベーションに寄与するのです。

ジム(筋トレ)スペース

ジム(筋トレ)スペースは、社員の健康維持、ストレス解消につながります。

一見、仕事の成果とは関連しないように思えますが、運動をすると創造性が高まることが科学的に実証されています。スタンフォード大学が行った2014年の研究によれば、座っている状態よりも歩いている状態のほうが平均60%も創造力が向上することがわかりました。これは屋外でも屋内でも同じです。

本格的なトレーニングマシンでなくとも、ハンドグリップやバランスボールなどオフィスで少し運動できるグッズを置くだけでも効果があるかもしれません。また、立って仕事ができるデスクを設置することも一定の効果があるでしょう。

ジム(筋トレ)スペースは社員の満足度を高め、長期的な雇用維持にも寄与するためおすすめです。

【参考】Stanford study finds walking improves creativity/Stanford

【こちらもおすすめ】多様化する働き方…新しいオフィスのあり方とは?課題や対応策を解説

オフィス移転の流れ

度々お伝えしてきましたが、ベンチャー企業がイノベーションを起こすには、オフィス環境が重要な役割を果たします。現在のオフィスでは十分なスペースや設備が確保できない場合は、オフィスの移転を検討しましょう。

ただし、オフィスを移転する際には、あらかじめ計画を立てて手順通りに実施しなければなりません。経営ノウハウの泉ではオフィス移転の方法や流れについての資料を用意しています。

以下からダウンロードしてご覧ください。
はじめてのオフィス移転お役立ちマニュアル

*Mangkorn Danggura, imtmphoto, metamorworks, Worawee Meepian, maroke / shutterstock

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