例えば10月の挨拶状に使う冒頭の言葉は「秋冷の候」「錦秋の候」「大空高く澄み渡り」「天高く馬肥ゆる好季節を迎え」などが挙げられます。しかし、10月といえど暑さが続く場合、「秋冷の候」と書くのは違和感があります。感覚的には9月の挨拶言葉を使ってもよいくらいですが、基本的には10月には10月の挨拶言葉を使います。「秋暑の候」という表記もありますが、季節を表わさないあいさつ言葉である「時下」を上手に使うこともできます。地球温暖化に伴い、季節の挨拶言葉にもズレが出てきていますが、挨拶言葉を冒頭に書くことで、その季節本来の趣きを感じ取ってもらうことも大切なもてなしです。