結婚祝いを渡す正式な作法は、披露宴の当日に会場で渡すのではなく、挙式前に先様宅に持参します。
結婚式の1週間前までの“吉日”午前に直接お届けします。
最近では、日没を避ける意味で午後の2時~3時までなら良いとされており、遠方の場合は郵送でも構いません。
その際は、お祝い品を贈った旨の手紙を別送するといいでしょう。
●ていねいなお祝いは熨斗、末広を添えて
ていねいなお祝いの届け方としては、お祝いの品や金包に、慰斗と末広を添えます。
白木でできた片木(へぎ)盆の上に熨斗、金包(品物またはその目録)末広を載せます。
なお、関西の方へ現金を贈るなら、金包の下に和合紙(半紙を抱き合わせに二つ折りにしたもの)を敷きます。
また片木盆をさらに塗りの広蓋の上に載せます。これにふくさをかけ、風呂敷に包んで持参します。
1.(左)和合紙の上に金包をのせ末広を添える
2.(右)ふくさをかける
熨斗……… 長生き、長持ちの印。本来はアワビを伸ばして干したもの。
(のし)
末広……… 純白の扇。長寿と健康を表します。
(すえひろ)
片木盆…… 神仏への供え物を載せる盆。曲物(まげもの)とも云います。
(へぎぼん)
先方に着いたら、風呂敷から盆ごと取り出し、お祝いの言葉を述べ、ふくさを取り、盆のまま先方に差し出します。
盆は、片木盆の代わりに塗り盆を使ってもいいですが、これは返してもらうことになるので、少し略式になります。
★ワンポイントアドバイス★
へぎ盆には継ぎ目(綴じ目)があります。
結婚祝いにつかうへぎ盆は四角形ですので、継ぎ目が向こう側にくるようにセットします。
お茶事で木の曲げものを使う場合、「丸前角向こう」という取り決めがありますがこれに習ったものです。
丸前角向こう(まるまえかくむこう)
・・・継ぎ目がどちらにくるかの決まり。丸いものは継ぎ目が手前。四角いものは継ぎ目が向こう側にくるように。
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