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セールスリースバックの取引価格

著者 砂浜の監視員 さん

最終更新日:2022年01月05日 02:48

新年早々ですが、このような取引について、注意点があるでしょうか。下記は例です。

A社は、所有する工場建物(例えば、耐用年数30年で、5年経過している)を、B社に売却するが、ただちに、賃借を受けるというパターンです。このときの売買価格が時価と乖離していないかどうか、会計上で問題となるでしょうか(会計監査では、注目される監査要点になるでしょうか。金額がそれなりにあるとして。)。
売買価格をA社の簿価で行えば、A社に損益は出ませんし、時価で行えば、その損益は繰り延べるつもりです。繰り延べは、新たに結ぶ賃借契約での期間(リース期間)にしなければいけないと思っております。会計上で問題となるとすれば、どこに留意する必要があるか、これが第一の不安点です。
次に、第二の不安な点ですが、売買価格が時価と乖離していると、法人税申告上で、申告調整を考えないといけないのか、という点です。寄付金とされたりするのを恐れています。

以上のとおりですが、
時価に関しては、何らかの資料を作成しておくべきかもしれないと、用心が必要かと思います。
かりに、会計上も(会計監査上も)、注目されず、
また、税務上も問題とならず(税務調査で指摘にはならず)、
ということであれば、時価を示す資料は不要ということにしたいと思います。

なお、取引価格は、「恣意的に上げる」ことも、「恣意的に下げる」こともできるだろうと、監査人や税務当局から指摘されるかもしれないと思います。
ただ、言い訳としては、恣意的に上げたり下げたりしたとしても、その場合は、賃借料総額を高くしたり安くしたりするのであって、AとBの間で他方が有利になったり不利になったりしないように調整することになるわけです。(この点が、先に述べた「第二の不安な点」に関係します。たとえば、仮に、取引価格が時価から乖離しているとして自己否認して申告調整すると、毎年のリース料(いや、ファイナンスリースになれば、減価償却費ですね)についても申告調整認しないといけないように思えてしまいました)

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Re: セールスリースバックの取引価格

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安芸の國さま Re: セールスリースバックの取引価格

著者砂浜の監視員さん

2022年01月10日 14:36

安芸の國さま

 いつもありがとうございます。
 セールスリースバックですが、そもそも、自社で使用しており、中古品です。
 よって、耐用年数(残存の耐用年数)は短くなっていますから、
 あらたなリース期間と比較して、微妙になります。
 売却時の売却益売却損の話を別とすれば、毎月(毎年)の支払リース額は、
 そのまま売却しなかった場合の毎月の減価償却費(毎年の減価償却費)より、
 少額になってしまうので、 
 課税所得を増やす方向(別表調整しなくてよければ)です。
 よって、税務上の否認の可能性は低く、会計処理だけ考えておれば、
 まぁ、安心かなぁと予想しております。

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