• HOME
  • コラムの泉

コラムの泉

このエントリーをはてなブックマークに追加

登録第6380923号

------------------------------------------------------------
□■□【真似とは言わせない!ネーミングのツボ】□■□
■□                     
□                       11月23日号
------------------------------------------------------------

 弁理士の深澤です。

------------------------------------------------------------
★このメルマガの目的♪
------------------------------------------------------------

 このメルマガでは、商標の審判・裁判事例等を通して、

○どんな商標が類似といわれたのか
○識別力のある商標とはどんなものなのか

 といったことから、ネーミングを考える際のツボを明らかにして
いきます。

(配信中止はこちらまでhttp://www.mag2.com/m/0000241197.html)

 それでは、今週も始めます。

------------------------------------------------------------
★今回の事例♪
------------------------------------------------------------

 今回取り上げるのは、

○登録第6380923号:

 青色の「MR」の欧文字に続けてオレンジ色の「ai」の欧文字を
配してなり、さらに、当該「MR」及び「ai」の文字の上方に、
その文字に比して小さく表された青色の「ミライ」の片仮名を配して
なる構成

 指定商品役務は、第5類の「薬剤」、第9類の「医療分野で使用
する電子計算機用プログラム」です。

 ところが、この商標は、

(1)登録第4271171号商標

 「Mirai」の文字をデザイン化して表してなる構成

(2)登録第4281790号商標:「未来」

(3)登録第4307505,5194913,5699676号商標

 「MIRAI」の文字と矢印状の図形とを組み合わせてなる構成

 と類似する、とされて一旦は登録が認められませんでした。


------------------------------------------------------------
★判断の分かれ目♪
------------------------------------------------------------

 そこで、登録が認められないのはおかしい、として拒絶査定不服
の審判(不服2020-007480)が請求されました。

 では、審判でどんなやりとりがあったか紹介します。

 まず、この商標の文字は、

「その色彩や大文字、小文字の相違に照らせば、「MR」の文字と
「ai」の文字とを結合したものと看取、理解されるとみるのが
自然である一方、その構成中の片仮名は、欧文字の上部に近接して
小さく表示されていることからすれば、「MR」及び「ai」の
文字の読みを表したものと看取される場合があるといえる。」

 そうすると、

「「MR」及び「ai」の文字をまとまりよく一体的に表してなる
ものを主要部として、「ミライ」の文字を小さく表したものである
ところ、その構成文字全体から生じる「ミライエムアールエイアイ」
の称呼のほか、主要部から、「エムアールエイアイ」の称呼を、
小さく表した部分から「ミライ」の称呼を生じるものであって、
特定の観念を生じないものである。」

 一方、引用商標1は、

「その構成文字に相応して、「ミライ」の称呼を生じ、特定の観念を
生じないものである。」
 
 引用商標2は、

「その構成文字に相応して、「ミライ」の称呼を生じ、「過去・
現在とともに時の流れを三区分した一つで、まだ来ていない部分。」
の観念を生じるものである。」

 さらに、引用商標3は、

「外観上、図形部分と文字部分とは、それぞれが独立したものである
との印象を与えるものであって、文字部分に着目すると、その構成
文字に相応して、「ミライ」の称呼を生じ、特定の観念を生じない
ものである。」

 そこで、それぞれ対比すると、外観については、

「構成文字や図形部分の有無において顕著な差異があるから、
商標は、外観上、相紛れるおそれはない。」

 称呼については、

「両商標から共に「ミライ」の称呼を生ずる場合があり、「ミライ」
の称呼において共通する場合があるといえる。」

 観念については、

本願商標引用商標1及び引用商標3ないし5とは、いずれも
特定の観念を生じないものであるから、観念上、比較することは
できず、引用商標2との比較においては、引用商標2は「過去・
現在とともに時の流れを三区分した一つで、まだ来ていない部分。」
の観念を生じるものであるから、本願商標引用商標2は、観念上、
相紛れるおそれはない。」

 したがって、

「「ミライ」の称呼において同一にする場合があるとしても、本願
商標から生じるその他の称呼と引用商標から生じる称呼とは明確に
聴別することができ、外観においても相紛れるおそれは」なく、

 観念においても、比較できなかったり、相紛れるおそれはない
ものであるから、非類似の商標と判断されました。

------------------------------------------------------------
★事例からわかったネーミングのツボ♪
------------------------------------------------------------

 今回は、一部の称呼が同一の商標の類似が問題となりました。

 一部の称呼が同一であっても、他の称呼が異なったり外観や観念で
識別できれば互いに非類似となる場合があります。

 外観や観念で識別させることが真似とは言わせないツボになります。

------------------------------------------------------------
 お役に立ちましたでしょうか?

 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

************************************************************
真似とは言わせない!ネーミングのツボ(毎週火曜日発行)

ご質問・ご感想お待ちしております!

  編集・発行 深澤 潔
  http://brand-service.biz/

 各種商品・サービスのネーミング、会社ロゴ等の商標登録関連
を扱っております
************************************************************

スポンサーリンク

絞り込み検索!

現在21,062コラム

カテゴリ

労務管理

税務経理

企業法務

その他

≪表示順≫

※ハイライトされているキーワードをクリックすると、絞込みが解除されます。
※リセットを押すと、すべての絞り込みが解除されます。

新規投稿する

スポンサーリンク

労働実務事例集

労働新聞社 監修提供

法解釈から実務処理までのQ&Aを分類収録

スポンサーリンク

経営ノウハウの泉より最新記事

注目のコラム

注目の相談スレッド

スポンサーリンク

PAGE TOP