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短期継続融資のメリットとデメリット

著者 yunako さん

最終更新日:2022年10月04日 13:28

資金調達についていろいろ勉強、検討しています。
今弊社はメインバンク10年融資と政策金融公庫5年融資の2本を受けています。
先日社長を交代し、先代からの借金もそのまま引き継ぎました。
私は社長の妻という立場で、経理や財務もしていますが、今後の融資の連帯保証人には社長個人の名前を入れたくありません。
今後は経費労務の面でも、社長と会社の公私混同をできるだけなくしていくつもりです。
そこで、短期継続融資というものを聞きました。
金融庁も薦めているという方法らしいのですが、常に継続融資が必須ですので、次の融資を断られた時点で資金ショート、というデメリットが大きいように思います。
今回のコロナで弊社も2年以上売り上げは減少し続け、固定費は同じだけかかるので現金はどんどん減っていきました。
もしこのような状況で短期融資だったらと思うと怖いです。
短期継続融資のメリットは一体何なんでしょうか?
2015年の金融庁が出したパンフレットは見ることができたのですが、他に情報が収集できません。
そのパンフレットでは、連帯保証人担保を無くして安全経営を薦めているようでした。
たしかにそれは今後理想なのですが、それ以上の長期融資に勝るメリットが何かあるのでしょうか?
金利面などには何も触れていませんでした。
ご存じの方、また、実際に利用されている方がいらっしゃれば教えていただきたいと思います。
宜しくお願い致します。

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Re: 短期継続融資のメリットとデメリット

著者wrxs4さん

2022年10月05日 09:12

yunako さん、お早うございます。

 レスがつかない様ですので、利用しているわけでも、詳しいわけでもない中、経験上での推測です。悪しからず。

・仕組みは異なりますが、状態としては、所謂「短銘べったり」つまり短期手形借入をずっとロール(返済せずに繰返し書替を継続)する取引と同様とのイメージでしょうか?つまり、期日に利息だけ支払い、元本返済は行わない、実態は長期借入。

・金融庁が薦めているという感じではなく、認めているという感じかと(金融庁は、金融機関の「短銘べったり」には否定的でした)。一方、金融機関に対しては、無担保・無保証で与信判断をしなければならないという点で肯定的だったかと。

・大きなデメリットは、長期借入と異なり、1年以内の期日で継続していく事から、金融機関の貸付要件に外れると継続してもらえなくなる、元本返済を求められるリスクがある。特に、一時的であっても、赤字が見込まれそうな決算期は要注意かもしれません。当たり前かもしれませんが、経常運転資金としては長期借入の方が資金繰り的に安定します。

・金利は諸条件次第でしょうが、一般的には短期貸付の方が低利になるかと。但し、有担の長借と比較すると、一概には言えません。また、足下では短期の方が低利であったとしても、金利上昇が想定される場合では継続のたびにその時点の金利が適用されるので、金利上昇リスクを負う覚悟が必要です。金利低下(現状の日本では想定しにくいですが)の局面では、金利低下メリットを享受できる可能性があります。保証協会を付けろと言われれば、保証料と代表者の保証人の問題から振出に戻るので、お断りという事でしょうか。

・最終的には、手続き等の詳細について正直分からないので、取引金融機関にお聞きになるのが一番宜しいかと。


> 資金調達についていろいろ勉強、検討しています。
> 今弊社はメインバンク10年融資と政策金融公庫5年融資の2本を受けています。
> 先日社長を交代し、先代からの借金もそのまま引き継ぎました。
> 私は社長の妻という立場で、経理や財務もしていますが、今後の融資の連帯保証人には社長個人の名前を入れたくありません。
> 今後は経費労務の面でも、社長と会社の公私混同をできるだけなくしていくつもりです。
> そこで、短期継続融資というものを聞きました。
> 金融庁も薦めているという方法らしいのですが、常に継続融資が必須ですので、次の融資を断られた時点で資金ショート、というデメリットが大きいように思います。
> 今回のコロナで弊社も2年以上売り上げは減少し続け、固定費は同じだけかかるので現金はどんどん減っていきました。
> もしこのような状況で短期融資だったらと思うと怖いです。
> 短期継続融資のメリットは一体何なんでしょうか?
> 2015年の金融庁が出したパンフレットは見ることができたのですが、他に情報が収集できません。
> そのパンフレットでは、連帯保証人担保を無くして安全経営を薦めているようでした。
> たしかにそれは今後理想なのですが、それ以上の長期融資に勝るメリットが何かあるのでしょうか?
> 金利面などには何も触れていませんでした。
> ご存じの方、また、実際に利用されている方がいらっしゃれば教えていただきたいと思います。
> 宜しくお願い致します。

Re: 短期継続融資のメリットとデメリット

著者yunakoさん

2022年10月05日 11:07

wrxs4 さん

とても詳しくコメントくださってありがとうございます!

> ・仕組みは異なりますが、状態としては、所謂「短銘べったり」つまり短期手形借入をずっとロール(返済せずに繰返し書替を継続)する取引と同様とのイメージでしょうか?つまり、期日に利息だけ支払い、元本返済は行わない、実態は長期借入。

まさにこういう事なんだと思いました。
改めていろいろなサイトで情報を確認してみたら、そのように書かれてある記事も見つけました。
今までの長期融資の方法から、今後は会社と個人の分離をしつつ、金利面での返済の負担も軽くなる借り方ができればいいなと思います。
金融機関に相談してみようと思います。
レスがつかない私のコメントに、こんなに細やかに回答をありがとうございました。
とてもうれしかったです。

Re: 短期継続融資のメリットとデメリット

著者wrxs4さん

2022年10月05日 15:58

 規模が相応に大きくない企業に対しては、金融機関は経営者と会社が密接であることや財務諸表等がガラス張りではない可能性もあるため、かつては代表者を連帯保証人として要求する事も多かった様ですね。

 金融機関も他人様のお金を預かって投融資に回している以上、ある程度保守的になるのもやむを得ないところでもあります。

 会社と個人の分離に関しては、「経営者保証に関するガイドラン」「事例でみる経営者保証の解除」等が参考になるかもしれません。金融庁もガイドラインの積極活用を謳っております(活用実績は金融庁HPで開示)。代取更迭の際に連帯保証を解除する例も見られます。堅実に事業を続ければ、遠からず思いが叶うかもしれませんね。頑張ってください。

> wrxs4 さん
>
> とても詳しくコメントくださってありがとうございます!
>
> > ・仕組みは異なりますが、状態としては、所謂「短銘べったり」つまり短期手形借入をずっとロール(返済せずに繰返し書替を継続)する取引と同様とのイメージでしょうか?つまり、期日に利息だけ支払い、元本返済は行わない、実態は長期借入。
>
> まさにこういう事なんだと思いました。
> 改めていろいろなサイトで情報を確認してみたら、そのように書かれてある記事も見つけました。
> 今までの長期融資の方法から、今後は会社と個人の分離をしつつ、金利面での返済の負担も軽くなる借り方ができればいいなと思います。
> 金融機関に相談してみようと思います。
> レスがつかない私のコメントに、こんなに細やかに回答をありがとうございました。
> とてもうれしかったです。

Re: 短期継続融資のメリットとデメリット

著者yunakoさん

2022年10月05日 16:18

経営や財務などとは全然畑違いの学生時代を送ってきた私が、必要に迫られて勉強し始めました。
経理や財務の世界では当たり前のことも知らないまま、失礼な質問を投げかけてしまったりしているかもしれません。
wrxs4さんに回答いただけて、もっともっと勉強しなければ!と思いました。
今は手当り次第がむしゃらに、となっていますが、知らないことが一つ分かるたびに面白くも感じます。
これからもっと頑張ります!
ありがとうございました。


>  規模が相応に大きくない企業に対しては、金融機関は経営者と会社が密接であることや財務諸表等がガラス張りではない可能性もあるため、かつては代表者を連帯保証人として要求する事も多かった様ですね。
>
>  金融機関も他人様のお金を預かって投融資に回している以上、ある程度保守的になるのもやむを得ないところでもあります。
>
>  会社と個人の分離に関しては、「経営者保証に関するガイドラン」「事例でみる経営者保証の解除」等が参考になるかもしれません。金融庁もガイドラインの積極活用を謳っております(活用実績は金融庁HPで開示)。代取更迭の際に連帯保証を解除する例も見られます。堅実に事業を続ければ、遠からず思いが叶うかもしれませんね。頑張ってください。

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