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エンりーぶ不動産 工藤さま

地域に住む人々のニーズを掴み、リノベーションで価値を最大化!株式会社エンリード不動産代表取締役社長・工藤陣平氏にインタビュー

2024.04.03

時代の最先端をひた走る経営者に、経営の本質に関わる“5つの問い”を投げかけ、成功の秘訣を紐解くのが本連載「成功を掴んだターニングポイント」。

今回は、株式会社エンリード不動産代表取締役社長 工藤陣平氏にお話を伺いました。

株式会社エンリード不動産は、自社で中古物件を買取し、リノベーションによって付加価値をつけて、再び市場に提供を行う買取再販事業を展開。買取からリノベーション、販売までをワンストップで手掛けています。

また、営業担当者を地域ごとに分け、その地域に住む人たちのニーズを深く理解することで、生活者を想定したプランニングを強みとしており、設立4年で43億円を売り上げ、支店展開も開始しています。

今回は、株式会社エンリード不動産の設立から現在までの転換期や組織づくりについて、経営の本質に直結する“5つの問い”を投げかけてみました。

株式会社エンリード不動産
工藤 陣平
代表取締役社長

新卒で買取再販事業を行う株式会社未来都市開発に入社。買取再販事業に勝機を見出し、28歳のときに独立を決意。2019年にエンリード不動産を設立。今後も全国、海外と拠点展開予定。少子高齢化社会が抱える空き家問題や相続問題といった住まいに関わる課題を解決し急成長を続けています。

Q1.自社の歩みの中で印象に残っている“転換期”について教えてください

創業3年目で新卒採用と中途採用をスタートさせたことが大きな転換期でした。新卒採用を始めるのは時期尚早なのでは?という考えもありましたが、そこで怖気づいて決断をしていなければ、今の弊社はないと断言できます。

それまではファミリー企業のような雰囲気の会社でしたが、新卒採用の社員たちが、しっかりとした組織へと変えてくれましたし、中途採用の社員たちが今はリーダーとして会社を引っ張ってくれています。

また、中途採用においても、思い切って未経験採用にシフトしました。私自身も新卒で買取再販業界に入りました。入社当初はまったく成果を出せずにとても苦しんだ経験があるので未経験者の苦しい気持ちがよくわかります。

それに未経験や新卒からスタートして、人として成長していく姿を見るのがなによりも嬉しいですね。その成長した社員たちが、次はまた人を育てていくという文化が自然と醸成され、循環しています。

企業ごとに営業方針は異なるため、訪問をしないとか電話営業をしないとか、結果さえ出ればよいという企業もありますが、弊社ではお客様との関係構築から結果までのプロセスを大事にしています。

Q2.自社のパーパス、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)についてお伺いします

ミッションは「リノベーションで人と街にワクワクを」を掲げています。私がこの会社を立ち上げた原点は、「わくわくするかどうか」でした。わくわくする自分の気持ちに正直に、挑戦を行いました。私たちができるのはリノベーションなので、リノベーションを通じて人と街にワクワクを提供すること、そしてこの会社に携わる社員やお客様、取引先の皆様がわくわくできる世の中にしていきたいと強く思っています。

また、企業理念は「世界で一番感謝を伝える」です。先日も、取引先の銀行から、「エンリードの社員はいつも“ありがとうございます”と窓口まで伝えにきてくれる」といわれ、とても嬉しかったので会議で社員に伝えました。

「挨拶をしろ」なんて一度もいったことがないのですが、どの社員も自然と挨拶ができていました。当たり前のことを当たり前にできるからこそ、企業として成長ができていると思います。私も当たり前なことと思わず、社員には直接感謝を伝えるようにしています。

Q3.採用や組織づくりにおいて重視されている点について教えてください

「数年後にどんな自分になっていたいのか?」ということは必ず質問しますね。実は少し前までは、会社というよりも学校のような雰囲気でやっていたのですが、最近では面接時にあえて厳しいことを伝えるようにしています。

10年後に、思い描く自分になっていたければ、最初は厳しい環境に身を置かないといけません。それでもチャレンジをしたいのか?という気持ちを持っているかどうかは大切です。

あとは、営業職なので、ストレートに“稼ぎたい”という気持ちも大切です。平均程度の年収で満足だという人では入社してもうまくいきません。トップセールになりたいという気持ちを強く持っている人が伸びます。

事業拡大のフェーズですが、社員が健康で働ける環境づくりを強化しており、不動産業界では珍しい日曜日休みにしています。不動産業界は火曜、水曜休みが基本なのですが、世の中の休日と異なると、どうしても世間との感覚がズレていきます。しっかりと世の中の流れを把握することも大切です。

組織づくりに関しては、あえて任せるようにしていたのですが、離職が続いたことで、もっと自分自身が入り込んでいくスタイルに方針転換を行いました。社員一人ひとりと話す時間をつくっています。

手前味噌ですが、「社長の人柄に惹かれて入社した」といってもらうことも多いのに、いざ入社をしてみたら社長と関わる機会がないというのも寂しいですよね。今思うと、変に背伸びをしていたように思います。

Q4.オフィス移転のきっかけや目的を教えてください

ありがたいことに、自ずと社員の数が増えており、以前のフロアだけだと手狭になったため、今回は増床しました。

今回で3度目の移転(増床)で、本当はもっと内装にもこだわってオシャレなオフィスにしたいのですが、今はまだ移転費用は抑えて、オフィスの家具類に費用をかけるようにしています。

今は事業拡大に力をいれており、買取再販業界で日本1位を目指しています。将来的には100人規模の大きなオフィスへ移転し、コミュニケーションスペースのような社員同士の会話が生まれるスペースをつくりたいですね。

また、健康経営を目指しているので、社員の健康増進のためにも将来的には社内にジムをつくる計画もあるのですが、現状は福利厚生としてジム費用を負担しています。

Q5.企業の成長についてお考えをお聞かせください

綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、同じ想いの仲間が増えたときに企業の成長を感じますね。

昨年、事業拡大の第一歩として、福岡支店の立ち上げを行いました。社内で希望者を募ったのですが、入社1年目の社員が自ら「行きたい」と手を挙げてくれました。非常にハードルの高い決断だったと思うのですが、「誰も手を挙げられない会社にはしたくない」と自ら手を挙げてくれたことはとても印象に残っています。

もちろん売上は大切です。ですが、売上だけではありません。同じ想いの社員が増えれば、自然と売上も伸びていきます。

経営は仲間集めだと思い、取り組んでいます。弊社の企業理念やミッションに共感してくれる仲間を一人でも多く増やしていけるように、採用と組織づくりに全力を尽くしていきます。

***

思い切って独立したものの、お金も人脈もないなかで孤独を感じ、最初はない仕事をつくるため“忙しくすることに忙しかった”という工藤氏。“常に機嫌よくいる”ことがモットーだそうです。工藤氏の人柄に惹かれて社員が増えていくというのも納得です。

工藤氏へのインタビューはいかがでしたでしょうか?

是非、参考にしてみてください。

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