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オフィス環境が集中力を奪っている?企業が実践すべき、従業員の集中力を高める5つの方法

2024.09.25

従業員の集中力が続かず、生産性が上がらないと感じている経営者の方も多いのではないでしょうか。実際、「オフィスでは集中しにくく、仕事がはかどらない」という声もよく聞かれます。

集中力が続かない原因の多くは、オフィス環境にあります。従業員の集中力は、オフィスレイアウトを見直すことで大きく改善できます。

本記事では、集中力を高めるためのオフィス環境の改善方法について詳しく解説します。

オフィスで集中できない原因

オフィスで仕事をしていると、集中力が必要な場面で仕事に打ち込めないこともしばしばあります。 なぜ集中できないのか、その要因を考えていきましょう。

話しかけられる

オフィスでは、他の従業員から話しかけられることがあります。問題は話しかけられること自体ではなく、その“タイミング”にあります。相手は、自分が集中していることに気づかずに話しかけてくることが多く、これにより集中が途切れてしまいます。集中を取り戻すのに時間がかかり、生産性が低下することがあります。

周囲の声が耳に入る

オフィスでは、電話の音や会話、コピー機の動作音などが常にあります。これらの音は意識していなくても耳に入ってしまい、集中を妨げる原因となります。特に、静かな環境で集中したいときに、こうした日常的な音がストレスとなり、集中力を低下させることがあります。

他の従業員と同じフロアで仕事をしている以上、このような音の問題は避けられません。

気分転換ができない

人の集中力は長く持続しません。適度な休憩が必要です。しかし、リフレッシュやリラックスできるスペースがない場合、同じ席で長時間過ごすことになり、気分転換が難しくなります。このような環境では、疲労やストレスが蓄積しやすくなります。

【こちらもおすすめ】「集中力が続かない」はメンタルヘルス不調の徴候?セルフケアと組織的なメンタルヘルスケアで対策

オフィスで集中するために企業ができる対策

集中力を高めるオフィス環境を整えることで、業務効率が向上し、質の高い成果が生まれます。企業が取り組める具体的な対策をいくつか見ていきましょう。これらの対策を組み合わせることで、従業員の集中力を最大限に引き出す環境を構築できます。

フリーアドレスの導入

フリーアドレスとは、従業員が固定席を持たず、自由に席を選べるオフィスレイアウトです。この制度により、従業員はその日の業務内容や気分に応じて最適な場所で仕事をすることができます。異なる席に座ることで、周囲の環境が変わり、気分転換の効果も得られます。

パーティションや専用ブースの設置

集中力を高めるためには、周囲の影響を最小限に抑える環境が重要です。パーティションを使ってデスクを仕切ったり、専用ブースを設置したりし、独立した空間をつくりましょう。特にパーティションは、低コストで簡単に設置できるため、おすすめです。

リフレッシュスペースの設置

業務の合間にリフレッシュできるスペースを設置することは、集中力の維持や回復に効果的です。このようなスペースには、ソファやテーブルを置き、レイアウトを工夫してくつろげる雰囲気をつくるとよいでしょう。

また、20分程度の短い仮眠が集中力の回復に有効であるとする研究結果もあります。これに基づき、仮眠スペースを設ける企業も近年増えています。

電話対応ルールの設定

電話対応は集中を妨げる大きな要因です。電話対応はもちろん、他の従業員の電話の応対中の会話が聞こえることで、集中力が低下します。

このようなことを避けるために、電話対応に関するルールを設けることが効果的です。たとえば、外部からの電話応対は当番制にし、対応しない日を作るなどの工夫が考えられるでしょう。また、電話専用のブースを設置してオフィス内での通話を控えるようにしたり、内線電話はチャットで行ったりするなど、音声通話そのものを減らすことも効果的です。

植物を置く

植物がある環境は、ストレスを軽減しリラックス効果をもたらすとされています。これにより、長時間のデスクワークによる疲れやストレスを軽減することが期待できます。植物を配置する際は、デスクの上や目線の高さに置くことで、効果を最大限に引き出すことができます。

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対策による効果は定期的に確認を

集中力向上させるための対策を講じたあとは、効果を定期的に確認することが重要です。検証は単に生産性の数値だけでなく、従業員の満足度も含めて確認する必要があります。

たとえば、アンケート調査やヒアリングを通じて、実際に使った感想や利用頻度など、従業員の声を聞くことが大切です。従業員の意見を基に、集中力の向上に寄与しているか、新たな課題が生じていないかを把握し、今後の改善につなげることが求められます。

まとめ

集中力を高めるためには、適切なオフィス環境の整備が不可欠です。良好な環境をつくることによって、大きく生産性が向上するでしょう。

たとえば、フリーアドレス制の導入やパーティションの設置、リフレッシュスペースの設置などは、集中力を高めるための有効な手段です。集中できるスペースとリフレッシュできるスペースを設けることで、従業員の満足度が向上すれば、生産性の向上だけでなく職場の雰囲気改善にもつながっていくでしょう。

さらに、職場の雰囲気がよくなれば、離職率の低下や優秀な人材の確保も期待できます。 従業員が集中して仕事ができる環境は、現在のオフィス環境において競争力を高めるために重要な要素です。ぜひ、集中スペースの導入を検討してみてください。

*Pixel-Shot,Elnur,YAKOBCHUK VIACHESLAV,PeopleImages.com – Yuri A / shutterstock

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