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集中スペースで生産性向上!タイプ別の特徴を知り、効果的に使い分けよう

2024.07.31

近年、フリーアドレスやコミュニケーション重視型のオープンオフィスレイアウトの導入が増えています。しかし、一部の社員は集中できないと感じています。企業としては、こうした社員の要望にも応えたいものです。「コミュニケーションを取りたいが、集中もしたい」という要望に応えるためには、複数タイプの集中スペースを用意することが重要です。ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)環境を整えつつ、集中スペースを確保することで作業効率が向上します。

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仕事をする場が選べるABWという働き方

ABWとは、業務内容や気分に合わせて、働く場所や時間を自由に選択できる働き方です。似たような言葉に“フリーアドレス”がありますが、“フリーアドレス”は働く場所がオフィス内に限られています。一方、ABWは自宅やカフェなども働く場所の選択肢に入るため、より自由度の高い働き方を示しています。

しかしその一方で、ABWにはデメリットもあります。例えば、人目や雑音が気になり、集中しにくいことが挙げられます。「落ち着かないので集中モードに切り替えられない」「集中していても話しかけられる」といったストレスを感じる社員は少なくありません。

社員が仕事に没頭できる環境を提供することで、効率的に仕事を進めることができるでしょう。ABWの考え方を取り入れつつ効果的に仕事を進めるには、集中スペースの有効活用がおすすめです。

【こちらもおすすめ】カフェスペースをオフィスに設置するメリットとは?上手な活用方法や導入のポイントも紹介

複数タイプの集中スペースの使い分けがおすすめ

集中スペースには複数のタイプがあります。一般的に、集中力の持続は平均45分と言われており、長くても90分程度しか続かないとされています。そのため、どの集中スペースを使用するかは、業務内容などに応じた集中時間に合わせて、最適なものを使い分けることが重要です。
【参考】【仕事に集中できない】集中できない人の特徴と集中力を高めるコツ、テクニックをコクヨが解説/在宅百貨

完全個室型

コクヨ・品川ライブオフィス

WORKPOD(コクヨ) 出典:経営ノウハウの泉

▶ WORKPOD(コクヨ)の詳しい説明はこちら

45~90分という短時間で集中することが求められる業務には、完全個室型の集中スペースが非常に有効です。外部の騒音や視覚的な雑音を完全にシャットアウトし、静かで落ち着いた環境を提供するため、集中力を最大限に発揮し、生産性を向上させることができます。また、集中スペース内には快適な椅子や机が配置されており、照明や温度も調整可能で、個々のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。

また、このような集中スペースをは電話会議やオンラインミーティング、集中して作業を進めたいプロジェクトなど、外部からの干渉を避けたい状況に最適です。さらに、プライバシーが確保されるため、機密性の高い情報を取り扱う業務にも適しています。

セミオープン型

dop(コクヨ) 出典:経営ノウハウの泉

▶ dop(コクヨ)の詳しい説明はこちら

プランづくりや資料作成、デザイン作業といった90分を超える業務には、セミオープン型の集中スペースが非常に効果的です。のような集中スペースは長時間の予約を可能としておき、作業中に休憩を挟みながら利用できるようにしておくとよいでしょう。業務の取り組みに緩急がつけられると数時間にわたって集中力を維持することができ、効率的に作業を進められます。

また、セミオープン型の集中スペースはオフィスのデザインと調和するように設計されており、スタイリッシュで機能的な環境が整っています。

オープン型

Region Adjustable Counter(コクヨ) 出典:経営ノウハウの泉

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いつでも業務に取り組める集中スペースとして、オープン型のカウンターがあります。このタイプの集中スペースは、オフィスの一角やコワーキングスペースに設置されることが多く、手軽に利用できるため、多くのビジネスパーソンにとって便利な選択肢となっています。ハイカウンターとハイチェアを組み合わせるとさらに気分転換にちょうどよいスペースとなります

また、デスクに広げるだけで使える卓上ブースも便利な集中スペースの一つです。卓上ブースは、コンパクトで持ち運びが容易で、必要な時にさっと広げて使用でき、様々な場所での利用が可能です。卓上ブースは、周囲の視線や雑音を軽減し、集中力を高める効果があります。

【こちらもおすすめ】集中スペースの設置で業務効率アップ!オフィス導入のメリットと注意点を解説

集中スペースの運用で気をつけておきたい点

brackets(コクヨ) 出典:経営ノウハウの泉

▶ brackets(コクヨ)の詳しい説明はこちら

集中スペースを効果的に活用するためには、適切な運用ルールを設けることをおすすめします。ルールを決めることで、「利用したいときに空いていない」「いつも占領されている」などのトラブルを防げます。集中スペースの運用では、以下の点に注意しましょう。

  • 長時間の占有を防ぐため、利用時間の上限を設定する
  • 人気の高い集中スペースは予約制にし、公平に利用できるようにする
  • 集中スペース内での電話やWeb会議の利用に関する決まりを作成する
  • 清潔に保つため、使用後のルールを作成する
  • 定期的に社員の意見を聞き、改善する

生産性を向上させるためには、複数タイプの集中スペースを効果的に使い分けることがポイントです。社員が集中スペースを選択できることで、集中力やコミュニケーションが促進され、全体の業務効率が向上します。

このように、オフィス環境の改善は単なる物理的な変更ではなく、社員のモチベーションや満足度につながる重要な取り組みです。この機会に、集中スペースの導入を検討してみませんか。

写真撮影:大畑陽子

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