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オフィスエントランス

オフィスエントランスは企業の「顔」!エントランスの重要性とは

2024.12.04

オフィスエントランスは、単なる来訪客の受付や待合スペースとしてだけでなく、企業の情報発信やブランディングにおいても重要な役割を果たしています。近年では、エントランスの空間が企業文化や価値観を表現する場となっているのです。そのデザインや設備の一つひとつに、企業のメッセージが込められています。本記事では、オフィスエントランスの役割について解説。企業の事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

オフィスエントランスが重要である理由

オフィスエントランスは、企業イメージに影響を与える重要な空間です。その要素には、主に「第一印象」「企業ブランドの表現」「社員のモチベーション」の3つが挙げられます。これらは相互に関連しており、エントランスの在り方次第で良くも悪くも変化するでしょう。ここからは、それぞれの要素について詳しく解説していきます。

第一印象を左右するため

オフィスエントランスは、来訪者が企業に対して抱く第一印象を決定づける重要な空間です。人は最初の数秒で相手に対する印象の大半を形成するとされており、オフィスエントランスも例外ではありません。清潔感のある明るい空間や、意識的な色使いやデザインを取り入れれば、企業のイメージを印象づけられるでしょう。とくに、取引先との商談などでは、エントランスの印象が今後のビジネス展開に大きな影響を与える可能性があります。たとえば、落ち着いた雰囲気の照明やリラックスできるソファ、スムーズな動線などは、来訪者に好印象を与える重要な要素です。

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企業のブランドや文化を表現するため

エントランス空間は、企業のブランドや文化を視覚的に表現できる絶好の場所です。たとえば、インテリアのカラー統一によるブランドイメージの強化や、展示によるPRや告知などが実施できるでしょう。さらに、壁面やデジタルサイネージを活用した事業紹介なども、来訪者に自社を知ってもらうよい機会となります。

社員のモチベーションを高めるため

魅力的なエントランス空間は、社員の帰属意識やモチベーション向上によい影響を与えます。出社する際に目にする空間が魅力的だと、そこで働く社員にとって誇りになるでしょう。「こんな素敵なところで働いている」と誇らしく感じられる職場は、社員の働きがいや生産性の向上にもつながります。

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エントランス機能の最新トレンド

2024年のオフィスエントランスづくりは、顔認証システムやデジタルサイネージを活用した受付システムの導入がトレンドです。また、自然光を豊富に取り入れた開放的な空間設計により、従業員の健康への配慮も重視されています。

とくに注目されているのが、コミュニケーションとリラックスを考慮したゾーニングです。エントランス周辺にオープンなミーティングスペースを配置し、自然な交流を促す設計が増えています。さらに、省エネ性能の高いLED照明の採用や、アップサイクルの活用など、サステナビリティを意識した設計もトレンドの一つといえるでしょう。

エントランスづくりでやってはいけないこと

オフィスエントランスの設計において、避けるべき重要なポイントがいくつかあります。

まず、来訪者と社員の動線が交わる設計は避けるべきです。動線が交わらないことで、来訪者であることがわかりやすくなり、セキュリティ面でも社員の安心感が増します。来訪者もリラックスして快適に過ごせるでしょう。また、受付を入口の正面に配置するのも来訪者に圧迫感を与える可能性があるため、あまりおすすめできません。さらに、家具の選定にも配慮が必要です。たとえば、デザイン性だけを重視して選ぶと失敗してしまうでしょう。企業カラーやブランドイメージとかけ離れたような家具は、来訪者に違和感を与え、企業イメージを損ないかねません。

オフィスエントランスのデザインでわかる企業文化事例

企業の個性や文化は、オフィスエントランスのデザインに表れます。以下に、特徴的なエントランス空間を持つ企業の事例を紹介します。それぞれの企業が、どのように自社の理念やビジョンをデザインに反映させているかを見ていきましょう。

株式会社Leo Sophia Group

出典:PR TIMES

株式会社Leo Sophia Groupのオフィスは「SAIL(帆・航海)」をコンセプトにしています。エントランスでは、都会の喧騒から離れ心を落ち着かせる空間を実現。完全に部屋の角をなくした設計で、真っ白な空間に光を満たし、訪れる人々に余裕と英気を与える環境を生み出していることが特徴です。

エントランスを抜けると、大きな水平連続窓が目に飛び込んできます。この窓に対して、高さの異なる壁を配置し、空間に緩やかな区切りを生み出す設計となっていることが印象的です。また、サーカーディアン照明を設置し、自然光に合わせて照明の色温度が変化する工夫も施されています。時間とともに表情を変える、航海をイメージした独創的な空間を作り出していることが特徴です。

【参考】株式会社Leo Sophia Group、本社オフィス移転のお知らせ/PR TIMES

株式会社M&Aベストパートナーズ

出典:PR TIMES

株式会社M&Aベストパートナーズのオフィスは、「オーセンティック(本物)」をコンセプトにした洗練された空間となっています。エントランスはコンパクトながらも、来訪者を上質な雰囲気でお迎えできる設計を採用していることが特徴です。床にはトラディショナルな印象のカーペットを採用しつつ、重厚になり過ぎない配慮がなされています。家具選びにもこだわりが見られ、ユニバーサルデザインを重視し、シックで落ち着いた雰囲気です。株式会社M&Aベストパートナーズのエントランスは、使い勝手のよさと見た目の美しさを両立させています。

【参考】株式会社M&Aベストパートナーズ、本社移転のお知らせ/PR TIMES

まとめ

オフィスエントランスは、企業の「顔」として重要な役割を担っています。来訪者に対する第一印象を左右するだけでなく、企業のブランドや文化を視覚的に表現する場としても活用が可能です。また、社員のモチベーション向上にも寄与し、快適な職場環境を提供するための重要な要素となっています。

事例で紹介したように、エントランスデザインは企業の個性や価値観をアピールする絶好の空間です。各企業が独自のコンセプトを持ち、デザインに工夫を凝らすことで、来訪者に強い印象を与えます。こうした印象が、企業イメージの向上や信頼感の醸成にもつながっているのです。

このように、オフィスエントランスの改善は、単なる空間のリニューアルにとどまらず、企業価値を高める戦略となります。これを機に、自社のエントランスの見直しを検討してみませんか。

*BongkarnGraphic / shutterstock