以前に職場で障がい者雇用の担当をしばらくやっていたことと、現在は作業所に通う知的障がいの子を持つ親として、少しでもお役に立てればと思い、コメントさせていただきます。福利厚生から話が広がってしまいますが…。
<接する上でのスタンス>
文面の限りでは身体に障害がなく、軽度の知的障がいをお持ちのように見受けました。ご苦労はおありと思いますが、一方で、親会社に一般就労していると考えますと、一定程度の身辺生活自立が出来ている方ではないかと思います。(それが難しい場合は作業所への福祉就労になりますので)
特に自力通勤できているとすれば、社会生活を営む上でのスキルは、知的障がい者の中で決して低い方ではありませんので、それなりのやり方を工夫すれば、少しずつでも不便なことが解消できるのではと思います。
最近は企業にも障がい者への合理的配慮が義務づけられるようになりました。コスト等も勘案のうえ、お互いにとって合理的と思える範囲での配慮を進めようということです。
・合理的配慮とは?職場での具体例
https://snabi.jp/article/30
<意思疎通のヒント>
本人や家族との意思疎通を、文字で補ってみてはいかがでしょうか。
文章は読めなくても、字の形を繰り返し見て経験することで、単語は分かるようになります。学校名、駅・バス停名、列車種別が分かるので、時間をかければ自力通学ができる、ということです。例えば、本人への口頭説明の代わりに「会員証(写真つき):大切・なくさない」と書いた書類を用意するなど。
文字と実体との関係を理解させるために繰り返す時間はかかりますが、小さなことでも大げさに褒める(笑)ことで、その時間を短縮できるかもしれません。声掛けは意外に重要です。
また、ご家族とのやり取りに連絡帳を使ってみてはどうでしょうか。
学校的手法の流用です。毎日書く必要はありません。「今日、本人に書類を渡しました」とか「○○はいつまでに提出してください」とか、必要事項がある時だけで構いません。持たせることを事前にご家族にも相談の上、日々確認すれば、関係者間での安心材料になります。
特に、自分でうまく説明できない日常の健康管理などでは、家庭とのパイプの効果はあると思います。「仕事で少し疲れていたようです(職場→家庭)」「週末は元気に過ごしました(家庭→職場)」といった情報は、些細なようでも大切になってきます。
<こだわりを活用する>
文面からは本人のこだわりで苦労されている様子はありませんが、持ち物や行動などを見て、何かこだわりのあるもの・ことはありませんか。
こだわりというと良くも悪くも取れますが、例えば、ものを揃える、折る、畳むにこだわる我が家の次男は、作業所の段ボール回収や自宅での洗濯物の片づけなどでそれを生かしています。自閉的傾向がある場合、狭い分野ですが集中力も高いので、それらを組み合わせることで、質と量を満足した仕事のパッケージができる可能性もあります。
<学校の知恵を借りる>
少し手間はかかりますが、出身学校(特別支援学校など)の進路担当の先生に連絡を取ってみる方法があります。もし本人を知っている先生がいれば、意思疎通、やる気の引き出し方、得手不得手は何か、などのヒントを得られるからです。そのような問合せは学校も歓迎だと思います。
<インターネット情報>
障がいに関する情報はたくさん出ていますが、その中で比較的質の良い情報を整理して発信しているサイトがありますので、ご紹介しておきます。
・障がい者雇用をお考えの企業様へ(りたりこワークス)
https://works.litalico.jp/consulting/
・障がい種別雇用事例
https://works.litalico.jp/interview/case/
知的障がい者は、知的理解が困難な分、例えば情緒的な感性が鋭い場合があり、人がいがみ合っていると心配そうになだめに来たりします。いじわるもいたずらもするので、性格を美化するつもりはありませんが、特徴が分かれば少しずつ職場に溶け込めるのではと思います。
◎約7割が知的障がいのある社員、という会社があります
ダストレスチョークの開発で有名です。障がい者の親もびっくりです。ご参考まで。
https://www.rikagaku.co.jp/handicapped/
> こんばんは。
> とりあえず、当面の問題が解決してよかったですね。
>
> > ただ、あれから出向者と直雇用、障がい者と健常者、いろんな公平性について考えさせられたことがありました。
>
> いろいろな公平性について考えることは良いことだと思います。
> 私自身も何十年もの間、公平性(中立性)を念頭に仕事をしてきたつもりですが、
> 今もって実際に労使双方に対していつも公平(中立)であったかは自信が持てない…
> 実務面では双方の落としどころを捜すことが専らで、結果中立性を保つというのが常でした。
> 組合加入についても、障害者の方の場合は、やはり、「自分で考えて、自分の意思表示ができる方」が基本ではないかと思われます。
> それ以外の方達については、労使双方で考えてあげるしかないと思います。
> 相談者さんの会社は、グループ企業の中で特殊な位置付けと思われます。
> 場合によっては、今後もグループ間で無理難題を押し付けられるかもしれませんが、腐らず、今の気持ちを忘れずに頑張って欲しいと思っています。
>
>
>
>
>
> > hitokoto2008さん
> > 大幅に返信が遅れて申し訳ございません。
> >
> > おっしゃるとおり、不必要とのことになり、
> > 出向者の方々にはこちらの福利厚生を外れていただくことになりました。
> > 本当にありがとうございました。
> >
> >
> > ただ、あれから出向者と直雇用、障がい者と健常者、いろんな公平性について考えさせられたことがありました。
> > その大きなことの1つに、障がい者の方々は本体の労働組合に加入していない、ということです。
> > 理由を伺うと、
> > 「相談に来れば乗るが、加入そのものは、活動や会費が障がい者の方の負担になってしまう。また、障がい者の方に活動や意義を分かってもらうとして、その工数を確保するには、その費用もかかり、果ては会費を上げなければならない。
> > 会費の負担は重なることになる。
> > 果たして、それが公平性を保つことになるのか?という考え方から、今のところ、障がい者の方については加入をしてもらっていない。」
> > とのことでした。
> >
> > とてもデリケートで難しいですね…‥。
> >
>