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□■□【真似とは言わせない!ネーミングのツボ】□■□
■□
□ 12月21日号
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弁理士の深澤です。
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★このメルマガの目的♪
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このメルマガでは、
商標の審判・裁判事例等を通して、
○どんな
商標が類似といわれたのか
○識別力のある
商標とはどんなものなのか
といったことから、ネーミングを考える際のツボを明らかにして
いきます。
(配信中止はこちらまで
http://www.mag2.com/m/0000241197.html)
それでは、今週も始めます。
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★今回の事例♪
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今回取り上げるのは、
○登録第6391583号:「UTUKUSI」
指定商品は、第5類の各商品です。
ところが、この
商標は、
登録第2098460号
商標:
「ウツクC」の文字と「うつくC_E」の文字とを上下二段に
書してなる構成
と類似する、とされて一旦は登録が認められませんでした。
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★判断の分かれ目♪
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そこで、登録が認められないのはおかしい、として拒絶査定不服
の審判(不服2020-008840)が請求されました。
では、審判でどんなやりとりがあったか紹介します。
まず、この
商標の
「構成文字は、同じ書体、同じ大きさ及び同間隔をもって表され、
視覚上、まとまりある一体的なものとして看取されるものである。」
そして、
「「UTUKUSI」の文字は、一般的な辞書類に載録されておらず、
特定の意味合いを想起させる語として知られているものとも認め
られないことからすれば、」
「全体として、特定の観念を生じない一種の造語として看取、把握
されるとみるのが相当である。」
そうすると、
「その構成文字に相応して、「ウツクシ」の称呼を生じ、特定の
観念を生じないものである。」
一方、
引用商標の
「構成各文字は、いずれも同じ書体及び大きさをもって表されて
おり、また、各段の文字は、それぞれ幅がやや異なるものの、中心を
そろえて左右のバランスがよく見えるように配置されていて、いず
れかの文字のみが
看者に対して強く支配的な印象を与えるものとも
いい難い。」
そして、
「その構成全体から生じる「ウツクシーウツクシーイー」の称呼も、
やや冗長であるとしても、無理なく一連に称呼し得るものである。」
また、
「「ウツクC」の文字及び「うつくC_E」の文字は、いずれも
特定の意味合いを想起させる語として知られているものとも認め
られないことからすれば、」
「全体として、特定の観念を生じないものとして看取、把握される
とみるのが相当である。」
そうすると、
「その構成全体をもって、一連一体のものとして看取、把握される
一種の造語とみるのが相当である。」
してみれば、
「その構成全体に相応して、「ウツクシーウツクシーイー」の称呼
を生じ、特定の観念を生じないものである。」
そこで、両者を対比すると、
「文字種及び構成文字において顕著な差異があるから、外観上、
相紛れるおそれはなく、」
また、
「
本願商標から生じる「ウツクシ」の称呼と
引用商標から生じる
「ウツクシーウツクシーイー」の称呼とでは、音の構成及び音数に
おいて明らかな差異があるから、称呼上、相紛れるおそれはない。」
さらに、
「いずれも特定の観念を生じないものであるから、観念上、比較
することはできない。」
そうすると、
「観念において比較することができないものであるとしても、外観
及び称呼において相紛れるおそれはないものであるから、」
非類似の
商標と判断されました。
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★事例からわかったネーミングのツボ♪
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今回は、一見すると共通していそうな
商標との類似が問題となり
ました。
類似点があるように見えても、非類似の場合がたくさんあります。
外観、称呼、観念のそれぞれをしっかり分析することが真似とは
言わせないツボになります。
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お役に立ちましたでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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真似とは言わせない!ネーミングのツボ(毎週火曜日発行)
ご質問・ご感想お待ちしております!
編集・発行 深澤 潔
http://brand-service.biz/
各種商品・サービスのネーミング、会社ロゴ等の
商標登録関連
を扱っております
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ところが、この商標は、
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「ウツクC」の文字と「うつくC_E」の文字とを上下二段に
書してなる構成
と類似する、とされて一旦は登録が認められませんでした。
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では、審判でどんなやりとりがあったか紹介します。
まず、この商標の
「構成文字は、同じ書体、同じ大きさ及び同間隔をもって表され、
視覚上、まとまりある一体的なものとして看取されるものである。」
そして、
「「UTUKUSI」の文字は、一般的な辞書類に載録されておらず、
特定の意味合いを想起させる語として知られているものとも認め
られないことからすれば、」
「全体として、特定の観念を生じない一種の造語として看取、把握
されるとみるのが相当である。」
そうすると、
「その構成文字に相応して、「ウツクシ」の称呼を生じ、特定の
観念を生じないものである。」
一方、引用商標の
「構成各文字は、いずれも同じ書体及び大きさをもって表されて
おり、また、各段の文字は、それぞれ幅がやや異なるものの、中心を
そろえて左右のバランスがよく見えるように配置されていて、いず
れかの文字のみが看者に対して強く支配的な印象を与えるものとも
いい難い。」
そして、
「その構成全体から生じる「ウツクシーウツクシーイー」の称呼も、
やや冗長であるとしても、無理なく一連に称呼し得るものである。」
また、
「「ウツクC」の文字及び「うつくC_E」の文字は、いずれも
特定の意味合いを想起させる語として知られているものとも認め
られないことからすれば、」
「全体として、特定の観念を生じないものとして看取、把握される
とみるのが相当である。」
そうすると、
「その構成全体をもって、一連一体のものとして看取、把握される
一種の造語とみるのが相当である。」
してみれば、
「その構成全体に相応して、「ウツクシーウツクシーイー」の称呼
を生じ、特定の観念を生じないものである。」
そこで、両者を対比すると、
「文字種及び構成文字において顕著な差異があるから、外観上、
相紛れるおそれはなく、」
また、
「本願商標から生じる「ウツクシ」の称呼と引用商標から生じる
「ウツクシーウツクシーイー」の称呼とでは、音の構成及び音数に
おいて明らかな差異があるから、称呼上、相紛れるおそれはない。」
さらに、
「いずれも特定の観念を生じないものであるから、観念上、比較
することはできない。」
そうすると、
「観念において比較することができないものであるとしても、外観
及び称呼において相紛れるおそれはないものであるから、」
非類似の商標と判断されました。
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今回は、一見すると共通していそうな商標との類似が問題となり
ました。
類似点があるように見えても、非類似の場合がたくさんあります。
外観、称呼、観念のそれぞれをしっかり分析することが真似とは
言わせないツボになります。
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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編集・発行 深澤 潔
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