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ファッション業界を革新する!株式会社アパレルウェブ・鎌戸 隆輔氏が語る「組織づくりの苦労と成功」

時代の先端を切り拓き“革新”を続けるトップに5つの問いをぶつけ、組織づくりや事業運営の秘訣を転機から紐解く連載「成功を掴んだターニングポイント」。今回は、株式会社アパレルウェブの執行役員・鎌戸 隆輔氏にインタビューしました。

同社は、ファッション企業のWEBマーケティング領域を全方向でサポート。ECサイトを中心としたWebサイト制作、サイトの運営代行、DX推進のコンサルティング、Web広告運用、クラウドサービス、会員組織運営、eラーニングサービスなどを提供しています。

少数精鋭の組織ながら、展開するデジタルマーケティングの領域は多岐に渡るため、多種多様な職種のメンバーがいるのだそう。職種が異なるメンバー同士のコミュニケーションを活発にしたり、それぞれに合ったキャリアプラン策定や評価を行うのは苦労しそうですが、どのように解決したのでしょうか。鎌戸氏に詳しく話を聞きました。

<プロフィール>
株式会社アパレルウェブ
執行役員 デジタルマーケティング部 部長
鎌戸 隆輔

マーケティング部門の責任者としてファッション企業のマーケティング企画立案、WEB広告、Webサイトの立ち上げ支援・運用改善、広報を兼務している。自社サービス“APPAREL CLOUD”の事業責任者やeラーニングサービス“AMA”の事業立ち上げも行っている。

Q1.貴社の事業について教えていただけますか?

当社は、アパレル関連企業のウェブ全般の支援を行っています。主な事業は、デジタルマーケティング事業、グローバルマーケティング事業、データベースマーケティング事業、メンバーズラボの4つです。軸となっている“デジタルマーケティング事業”では、企業のECサイトを制作・運用、アクセス分析や広告運用、SNSとの連携などをサポートしています。制作から運用、分析、改善まで、WEBマーケティング領域のすべてを“一気通貫”で支援できるところが、クライアントから評価されています。

Q2.組織づくりにおける苦労はありましたか?

弊社の特徴でもあるのですが、一気通貫でサイトやSNSのサポートを行なっているので、さまざまな職種のメンバーがいます。たとえば、デザイナーやウェブディレクター、コンサルタント、エンジニアなどです。職種がまったく異なるので、評価基準やキャリアプランの設計の仕方にはかなり気をつかっています。各メンバーと頻繁に1on1で話をしながら、個人の特性だったり、何がやりたいかを細かく把握し、目標に対してどう成果を出したのかを評価するようにしています。基本的なことですが、細やかで丁寧なコミュニケーションは組織づくりにおいて大切だと考えています。

あとは組織改変も行いました。以前は“部”が複数あり、部をまたいだことをするには各部長の確認を取る必要がありました。そこで、複数の部を廃止してデジタルマーケティング部だけに統一し、さらにスピーディに意思決定できるようにしました。組織づくりにおいて「これをすれば正解」というものはないと思っていますし、日々模索しています。

Q3.目指している理想の組織像はありますか?

“メンバーが自立した組織”を目指しています。クライアントの利益になることをしっかり考えて、言葉だけではなくて行動できる組織が理想です。そこに至るには、メンバー1人ひとりが自立した考えを持っている必要があります。そのため、採用時には“自主性があるかどうか”は必ずチェックし、そういった素養のある方を採用しています。キャリアプランについても自ら決めてもらうようにしていますし、裁量労働制なので働き方も選んでもらいます。

Q4.オフィス移転のきっかけとその後の変化は?

オフィス移転は、コロナ禍がきっかけです。弊社は業界でもいち早くリモートワークにシフトチェンジし、この働き方は長期的になると考えてそれに合わせたオフィスをつくろうと判断しました。以前よりも席数を減らしてフリーアドレス制を導入。

周りの音などを気にせずにZoomができる個室の数を増やすことで、出社してもオンラインミーティングをしやすくしました。

社員がカジュアルにコミュニケーションしやすくなるようにバーカウンターをつくったりして、出社したくなるようなお洒落な雰囲気のオフィスにしました。定時を過ぎると、バーカウンターでお酒を飲むことができて、社員からも好評です。

サロンスペースにもこだわりました。開放感のある空間で、ジャズなどの音楽を流し、リラックスして仕事できるようにしています。また時折、ウェビナーを開催したり、クライアントの展示会を行なったりしています。

Q5.今後の展望について教えてください

ファッション関連企業にとってのインフラ企業になりたいと考えています。弊社は売れた商品のデータを扱っているので、「何のアイテムが売れるのか」「いつ売れるのか」「どうすれば売れるのか」のデータが溜まっています。そのデータは今までは商品を“売る”ために使っていましたが、今後は商品の“生産”や“仕入れ”に生かしてもらうことを考えています。たとえば「次のシーズンにこのアイテムが売れるから今これを仕入れてください」というような提案です。これによって、欠品や商品の余りを防ぐことができます。また、ファッション業界においてウェブマーケティングの専門的な知識をつける場所がないので、ウェブマーケティングの教育事業にも力をいれていきたいです。最近ですがオンライン講習なども始めていて、1年間でのウェブマーケター育成プログラムも提供しています。

photo/株式会社アパレルウェブ,Takanobu Sasaki 

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