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ライブオフィス見学_01

参加者全員が経営者!課題解決のヒントを得られるライブオフィス見学ツアーレポート

コロナ禍が明け、外出する人も増えてきました。しかし、一度リモートワークに慣れた社員たちをオフィスに戻すことは至難の業で「なかなか出社率が回復しない……」と悩んでいらっしゃる経営者の方も多いのではないでしょうか。

そのような悩みや、自社にあった働き方を模索している方に向けて、コクヨ社ではライブオフィス見学を実施しています。今回は、6月15日(木)に経営者限定で実施した品川ライブオフィス見学の様子を経営ノウハウの泉編集部がお届けします。

ライブオフィスとは

コクヨ社では、社員が働いているオフィスを実験の場とし、働き方の実験を行っています。その場を公開し、社員以外でも見学できるのが“ライブオフィス”です。品川ライブオフィス見学ではそれぞれ異なる機能を持つ4~10階の見学を通して、自社にとってのオフィスの理想像を探ることができます。

>>>品川ライブオフィスツアーの詳細はこちら

経営者のライブオフィス見学ツアーの様子をお届け!

経営者向けに募集した品川ライブオフィス見学ツアーに、6名の経営者の方が参加しました。担当のスタッフの方の丁寧な説明を聞きながら、さまざまな工夫を凝らしたオフィスを見学することができます。

今回は、ツアーに密着します。

ツアーの集合場所の品川オフィスの受付です。ホテルのレセプションをイメージしています。ここで少人数のグループに分かれ、連絡通路を通って『THE CAMPUS』と名付けられたオフィス棟へ向かいます。品川ライブオフィス見学ツアーの始まりです。

『THE CAMPUS』はフロアごとにコンセプトが違います。その日の気分や用途によってどこを選んでもよいフリーアドレス制です。ツアーは10階からスタート。

10F「創る」フロア

チームで最適な空間を模索できるフロア。面積や照明環境を自分でカスタマイズすることができます。床のマークを参考にしながら、可動式のユニットを用い、各々でプロジェクトスペースを構築できます。

天井に設けられたライトの色で、たとえばブルーなら「いま集中しています」、グリーンなら「話しかけてOK」など、チームの状況を可視化できる照明制御システムを使っています。

8階「集う」フロア

集まってディスカッションをしたり、コミュニケーションしながらワークをしたりするためのフロア。遮音性のある仕切りなど、声も気にせず会議に集中できます。経営者のみなさん、このブースには興味津々でした。

7階「試す」フロアから6階「育む」フロアへ

アトリエのようなどこか静謐(せいひつ)な雰囲気が漂う7階から吹き抜けでつながる6階は、がらりと雰囲気が変わります。

6階のテーマは「育む」。エグゼクティブメンバーから若手までが交流できる“コミュニケーション”がテーマのフロアです。若手社員とチューターがカジュアルに交流できるフレッシャーズエリアも設置され、新卒社員がフリーアドレスで感じる「どこに座っていいかわからない」という戸惑いも解消。

支社とのコミュニケーションも促進する実験が行われていました。サイネージに映されているのは、大阪梅田オフィス。音声もつなげて相互ライブ中継されていて、フロアがつながっているような錯覚を起こします。近寄っておしゃべりも可能です。地方から東京オフィス設立の参考にと参加した経営者の方に好評でした。

『社長のおごり自販機』は、社内のちょっとした会話を促すものです。2名同時に社員証をタッチすると、無料でドリンクを飲むことができます。ドリンク片手に、「最近どう?」「仕事の調子は?」など気軽に相談できるきっかけを与えてくれます。社長が社員から「ごちそうさまでした」といわれることもあるようです。

ツアーの参加者が全員社長のため、『社長のおごり自販機』は刺さっていました。「これはいいですね!」と写真を撮る方も。

5階の「整う」フロア

リラックスして独創的なアイデアを練ることができたり、気持ちを切り替えたりできることを狙いにしたフロア。

社内の荷物の授受や、ワークツールのピックアップなどを行うロッカーがあります。緑が多い空間になっており、仕事前に頭の整理やリフレッシュができます。

個人ロッカーを廃止し、シェアロッカーを採用しています。スマートフォンで受け取り管理できるタイプもあります。

4階の「捗る」フロア

フロアの名の通り、仕事を集中して行えるやデザインの階です。やはり経営者としては生産性アップが共通の課題であるため「捗る」フロアでは俄然、熱が入ります。このフロアでは自宅にはない、ハイスペックな家具を独り占めできます。

経営者の方から資料写真が欲しいと人気だった高さを調節できるマルチディスプレイつきデスク。

遮音パネルのブースには「次に移転する予定のオフィスの参考になる」と熱い視線が送られていました。

機内席のようなリクライニングチェアーのある遮音のブースに、実際に座ってみている様子です。ハイブリットワーク化で大活躍すること間違いなし。モノトーンなデザインにすることで、より集中力を高めることができます。

品川ライブオフィス見学ツアーに参加した経営者の感想

今回ご参加いただいた経営者に見学の感想をお伺いしました。オフィス移転前のアイデア探しや、取り入れたい家具、気づきがあったようです。

会社移転を検討中なので、参考になった。「多くの時間を他人と共に過ごす」の(考え方)がよいと思いました。作業系を外注やDX化するための設計がベースにあって考えつくされていると感じました。 とくに「捗る」コンセプトのフロアでは、遮音ブースやダブルモニターのデスクがいいと思いました。(コンテンツ制作・会社代表O氏)

大変興味深かったです。実験的オフィスとのことなので、結果やエビデンスを知りたい。それによる効果も双方(経営と一般社員)から聞いてみたいです。 弊社も出社したくなるオフィスを目指し、オフィスをおしゃれにしたりボードゲームを設置したり、僕なら働きたいと思う工夫をしているが、誰一人出社しないことが課題です……。(ITサービス・会社代表N氏)

本社は群馬。札幌・東京・名古屋・福岡などに工場・オフィスがあり、分社化したがまだ同じオフィスにいる部門もあるため、今後、オフィス移転を具体化させなければならない現実があります。その際にあわてるこなくアイデアやノウハウを見守るため貴重な場となりました。(製造業・会社代表W氏)

事務所が変わるだけでクリエイティビティが養われ、社員同士のコミュニケーションや業務の効率化に事務所のデザインや配置までが寄与するのではないかと思います。フリーアドレス化することで業務の効率化はどうなるかが気になります。(広報コンサルタント・会社代表Y氏)

ネットで探せば何でも情報を集められる時代になりましたが、やはり現場に行き、実際に働いている人の表情や雰囲気を感じることで分かることも多いのではないでしょうか。また、テレワークが主流となったコロナ禍を経て、在宅ワークの快適さを実感した社員が多く、より働く環境を重視するという見解もあります。低下した出社率や、希薄化した社内のコミュニケーションを取り戻すためには、オンラインだけではなく、やはりオフィスという働く場がとても重要です。

「社員をどうオフィスに戻していくか」「多様な働き方に配慮するためにはどうすればいいか」そういった課題へのヒントや解決策を見つけられるのが、“オフィス見学”です。自社の課題や、改善のアイデアやヒントがきっと見つかります。ぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか。