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アルサーガパートナーズさま

日本を豊かにする日本発DXパートナー!アルサーガパートナーズ株式会社代表取締役社長・小俣泰明氏にインタビュー

2024.05.13

時代の最先端をひた走る経営者に、経営の本質に関わる“5つの問い”を投げかけ、成功の秘訣を紐解くのが本連載「成功を掴んだターニングポイント」。

今回は、アルサーガパートナーズ株式会社 代表取締役社長CEO/CTO 小俣 泰明氏にお話を伺いました。

アルサーガパートナーズは、「日本のDXを世界で誇れる産業へ」をビジョンに掲げ、日本全国のDX事業の成功を目標とするワンストップ型のDXコンサルティング・開発パートナーです。自社内にコンサルティング・企画・デザイン・IT開発・保守運用まで、ITシステムの開発と運用に必要なすべての機能を包括しています。

強みは、営業組織をつくらず、すべてのスタッフが製作者であること。「最高品質を最速で」をスローガンに、お客さまに寄り添うことでビジネスの成功をより確実なものへと導いています。

今回は、アルサーガパートナーズ株式会社の設立から現在までの転換期や組織づくりについて、経営の本質に直結する“5つの問い”を投げかけてみました。

アルサーガパートナーズ株式会社
代表取締役社長CEO/CTO
小俣 泰明

日本ヒューレット・パッカードやNTTコミュニケーションズなどの大手ITベンダーで技術職を担当し、システム運用やネットワーク構築などのノウハウを習得。その後、2009年にソーシャルゲーム開発において業界トップクラスの大手IT企業(クルーズ株式会社)に参画し、同年6月に取締役に就任。翌年5月同社技術統括担当執行役員に就任。CTOとして大規模WEBサービスの開発に携わる。2012年からソーシャルゲーム開発企業を創業。3年で180名規模の会社にする。2015年辞任。2016年ITサービス戦略開発会社アルサーガパートナーズ株式会社を設立。

Q1. 自社の歩みのなかで印象に残っている“転換期”について教えてください

今から15年ほど前に、スマートフォン(以下、スマホ)が流通し始め、ソーシャルゲームが大流行していました。日本のベンチャー業界でいえば、企業の大半がスマホゲームをつくっているような状況でした。

そんななか、2016年にスマホゲーム開発を主力事業として弊社を設立し、自社で開発をしていました。しかし、スマホゲームの開発は莫大な制作費が必要で、普通の中小企業では戦い続けることが困難な時代へと移行していきました。

弊社も3期目に成長がゆるやかになったことをきっかけとして、スマホゲーム事業からの完全撤退を決め、4期目でDXを支援する企業へと大きく方向転換を行いました。ここが大きな転換期です。

ソーシャルゲーム人材とDX人材はまったく異なっていたため、ゲームをつくりたいと私についてきてくれたクリエイターたちには本当に申し訳なかったです。時代を読み切れなかったことも含めて自分の責任を感じており、今でも悔しく思います。

現在は、ユーザーやクライアントが求めているものをつくることを徹底しています。

Q2. 自社のパーパス、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)についてお伺いします

「人をつくる」というミッションには、“ロボットみたいな人間になるのを否定する”という重要なメッセージが込められています。

朝に出社し、まずはメールを確認して指定された作業をして、休憩をして午後からは資料をつくって、といったように人間の一日の活動はしばしばルーティンワークになりがちで、頭を使わないケースが非常に多いです。そうなると人間は脳が動かない状態になり、ロボットのようになってしまいます。

一方、日々いつもと異なる行動をすることは頭を使うのでとても疲れます。毎日ルーティンワークをこなすだけの人と、意識して異なる行動を選択する人とでは、数年経つと人間的な魅力に大きな差が生じてしまうと思うのです。

私は、世のなかに人間的な魅力に溢れる人が増えたらいいなと思っており、創業時からこのミッションを大切にしています。結果として、社内は素敵な人ばかりです。

Q3. 採用で注力されている点について

“やっているのか、やらされているのか”を見分けることに注力しています。

たとえば、フリマサイトをつくってきたプログラマーの方がいたとします。サイトは問題なく動くので、普通であればそのスキルを認めて採用になるかもしれません。

ただ、「なぜフリマサイトをつくったのか?」と聞くと、「プログラミングスクールの課題だからつくった」という回答をする方が結構います。これだと自発的ではなく、やらされて動いていますよね。自分の意思で、つくりたいものをつくっている方に来てほしいです。

また、文系採用も強化しています。そもそもコンサルは文系出身者が多くいますし、コードを書くエンジニア職であっても文系の方が適している場合もあると考えています。

たとえばWEBシステムを構築するときも、サイトのユーザーインターフェースが重要で、“このページに訪れた際に、ユーザーはどのように感じるのか?”と考えることが必要です。その観点では文系のエンジニアのほうが向いていると考えています。

Q4. オフィス移転(リニューアル)の背景と目的・移転後の社内の変化

弊社は150%成長を続けており、移転から1年経つ頃にはいつもオフィスが手狭になるので、常に移転を続けています。

オフィスづくりにおいては社内公募や社員主導で決定した項目も多いですね。

今回の移転は渋谷駅直結のビルという立地です。“日本を代表する企業になる”という意識が社員全体に肌感覚で伝わり、強いモチベーションにつながっていると感じています。

今後は地方にもオフィスを構え、拠点を増やしていきたいと考えています。去年は福岡支社を立ち上げたのですが、弊社が地方に拠点を持つだけで、そこに若者が集まる状態をつくることができるということがわかりました。

Q5. 企業の成長についてお考えをお聞かせください

日本の社会課題解決のために、プライム市場での上場や日経225企業を目指しています。

社会的な課題の一つとして“多重下請け構造”という問題がありますが、この課題の解決はクライアントにとっても多くのメリットがあり、IT化が進みやすい状況をつくり出すことができます。こうした問題が解決できる会社組織になりたいと考えています。

また、コンサルティングの分野においても、日本の大手企業は外資に発注をすることが当然であるというマインドがありますが、国産のコンサルを選んでもらうという状態をつくりたいです。そうすることで、外資企業への資金流出を抑え、日本のデジタル赤字削減を実現していきたいです。

弊社のコンサルタントの9割は外資系出身で、能力には遜色がありません。日本発の弊社を選んでもらい、日本を豊かにしたいと考えています。

***

「一番の目的は日本を豊かにすること。海外の方々にとっても、日本に来て、日本で働くことができてよかったと思ってもらいたい」という小俣氏。すべての企業活動の根底には、社会課題の解決という強い目的があるのだと感じました。

小俣氏へのインタビュー、いかがでしたか? 筆者も非常に勉強になりました。是非、参考にしてみてください。

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