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インタビュー VR ロゼッタ 五石順一

本社機能をVR化してみた結果…そして社内の英語使用を禁止した理由【ロゼッタ・五石順一さんに訊く・後編】

AI(人工知能)翻訳を手がける企業、ロゼッタ。同社はコロナ禍のなかで、どこからでも出社できるオフィスを目指し2020年10月1日から本社機能をVR(仮想現実)内に移し、さらには社内での英語禁止令を発令するなど注目を浴びています。

前回の記事ではロゼッタを起業した経緯を中心にお話を伺いました。後半となる本記事では、VRオフィスの利便性の実際の感想やAI翻訳にかける想いなど、引き続き経営者の五石順一さんにお話を伺いました。

前編の記事はこちらから!

 

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VRオフィスは楽しくてしょうがない

本社機能をVR化してみた結果…そして社内の英語使用を禁止した理由【ロゼッタ・五石順一さんに訊く・後編】

出典: ロゼッタ

基本的に社員の皆さんはVR事業を始めることには反対だったため、五石さんはAI翻訳の事業から抜けました。そのため今の時点でVRオフィス化したのは、五石さんがいる本社のみ。

「全体をVRオフィス化する問題点は3つあります。1つ目はゴーグルの重さ。重くて長時間はつけていられません。サングラスのようなグラスを待つしかない。

2つ目はキーボードが打てないことです。ゴーグルで前が見えなくなるので。仮想キーボードはあるのですが、やはり物理キーボードじゃないと遅い。

3つ目は回線。5Gが普及すれば別ですが、今の時点で日本の回線は遅すぎて対応できません」

VRオフィス化して予想と違ったことがありましたが、それはメリットでも、デメリットでもあるそうです。

「楽しすぎて仕事になりません。もう保育園状態です。退屈な会議が楽しくなる。ぴーんと張り詰めた会議が談笑モードになるのがZoomとの決定的な違いですね。

わからないことがあった時も、話したい人に近寄っていって話せるのでリアルの状態に近い。Zoomや通話などは気軽に個人で連絡できないんですよ。今忙しいかな、とか、相手が女性の場合、いきなり連絡した時にすっぴんだと嫌かな?とか。

リモートはコミュニケーションがボロボロになるんです。意思の疎通ができないことが続発する。やっているように見えてやっていないとか、できていないとか。それを解消できるVRはリアルとリモートのいいとこどりなんです」

VRオフィス化して驚いたのが、VR内では人格が変わることだったと言います。五石さんが以前テレビに出た時、バーチャルで部下の声と姿になった事がありました。普段は人見知りで、人前では絶対に踊ったりなんかしない五石さんが、他人の姿を借りると踊れたんだそう。

それと近い状態で、普段は恐縮して五石さんに話しかけてこない部下たちが、VRのなかではズケズケと失礼なことを言ってきたりもするように。

「容姿の要素が消えたんです。VR内で魅力的な人は、中身が魅力的な人。人は見かけより中身、なんてみんな口では言いますが、やはりリアルでは容姿で評価される事が多いですから」

英語禁止令でコミュニケーションを円滑に

本社機能をVR化してみた結果…そして社内の英語使用を禁止した理由【ロゼッタ・五石順一さんに訊く・後編】

出典: ロゼッタ

「誤解されやすいのですが、英語禁止令とはAI翻訳よりもネイティブに話せないなら外国語を使うなという意味で、ネイティブ並みに話せる人なら外国語を使うのはOKなんです。

では、なぜわざわざそんな語弊のある言い方をしたのか。それは2004年から、“英語から日本を救おう!”をミッションに掲げてきて、それがようやく実現したぞ、というのをお披露目したかった。周知のためにエッジの効いた表現にしました」

周囲からの評判は「よくぞやってくれた!」という側と、「何言ってんだ、英語は話せないとダメだろ」という側と、真っ二つに分かれたと言います。英語を武器にしてきた人からすれば、AI翻訳の性能が上がることは存在意義を否定されることと捉えられることもあります。

しかし、それは何か新しいものを作り出す時には必ず起きることで、例えば車が発明された時には馬車の業者から反発が起きました。イノベーションにはつきものだと話す五石さん。

「UberやAirbnbがスタートしたときもそうでした。だから、わざとその人たちを煽ってみたという意図もあります。英語が話せるだけの能力がない人がはびこっていて、英語が話せないだけの有能な人が日の目を見ない現状は終わりです。僕はずっと後者を自由にしたかった」

機械翻訳がそこまで精度が上がっていることはまだあまり周知されていません。

「カタコトのイメージがあるかもしれませんが、いわゆる自称ネイティブよりは翻訳の方が正確。時差もネット環境にもよりますが、だいたい2〜3秒。でも、通訳が入っていてもそのくらいかかりますよね。むしろ人間の通訳が入るよりタイムラグは少ないと思います。

ずっと英語を勉強してきた僕自身がAI翻訳に助けられているんです」

英語禁止令とはいいつつ、破っても罰則などは課していないそう。なぜなら、下手な英語を使うことで仕事がうまくいかないことのほうがその本人にとって罰だからだと言います。

本人はちゃんと話せているつもりでも話せていないことが多く、日本人の英語も中国人の日本語も、一見ペラペラに聞こえるけど実際のところ仕事に差し障っていることも多々ある、と感じているそうです。

「大体の人がコミュニケーションをとれていると勘違いしています。そもそも日本語同士でも、言った言わない、そう解釈していなかった、などが頻発しているのに外国語を使うならなおのこと。逆の立場で考えてみてください。日本人が外国語を使う会議で内容がわからないからって、いちいちもう1回言ってくださいなんてことは言えませんよね。

英語がどうこうの前に、コミュニケーションが本当に取れているのかが大きいのです。英語禁止令を出したことによって初めてコミュニケーションがとれた外国人社員もいます」

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おもしろい、の気持ちが世界を広げる

本当に優秀な人材が、英語が話せないだけで入社辞退することがあると嘆く五石さん。AI翻訳のおかげでそういう人の道が開けると語ります。

AI翻訳の進化のスピードはとても早く、発表時は英語と中国語だけでしたが、最近はベトナム語とスペイン語にも対応しています。さらに、カメラもついて、資料などの画面共有もできるようになったとのこと。仕事だけではなく、プライベートに応用すれば国際結婚も増えそうです。

「そうなんです。世界には70億人もの人がいるのに周りの数人だけが“世界”になっている。これはとてももったいないこと。いじめで悩む人にも伝えたいのですが、70億人いれば、絶対に自分と気が合う人はいるんです。もう、狭い世界で絶望する人がいなくなることを願っています」

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