■■今週の肝【リラックスと集中(1)】■■
先週は『上司に笑われてみましょう』というテーマでした。
意外にも、「“笑う”ことって大切ですよね~。最近笑うことを忘れていましたよ」
という感想を多数の方から頂戴しました。
TV番組「トリビアの泉」で、著名な心理学者がたちが考え出した
“最高の口説き文句”は「来年のこの日も一緒に笑っていよう」でした。
ここにも笑うというキーワードがでていますね。
人間にのみ与えられた“笑う”という能力。
私が学生時代に塾講師をしていた頃、生徒を伸ばすことに、ものすごく長けた先生がい
ました。
その先生は授業中笑うことが多く、彼の顔を見るだけでも一緒に笑いたくなるような人
でした。
“笑う”って実はチームワークや教育においては、最高の<触媒>になっているんじゃ
ないでしょうか?
私は組織でも個人でもコーチングをさせてもらうときに、
2つの軸を常に意識しています。
それは、リラックスと集中です。
この2つをいい状態に保てると、組織も個人も高いパフォーマンスを発揮します。
逆に低いとパフォーマンスは発揮されません。
リラックスをさせるのに効果的なのが、この“笑う”ですね。
アテネ5輪で柔道3連覇を果たした野村忠宏さんは、試合前に宿舎でM-1グランプリの
DVDを見ながら笑い転げていたそうです。
(M-1グランプリとは、漫才のNo.1を決める大会:
http://www.m-1gp.com/)
ある会社では、今まで社長室にこもっていた社長が、毎日笑顔で社内を歩き回るように
なってから、なんと売上げが数割もUPしたそうです。
では職場でリラックスを妨げるストレス要因(=逆触媒)となるのは何でしょうか?
その一つに、人間関係の問題があります。
こんな調査結果があります。
ニューヨーク州立大学教授のロブ・ケーゲル博士は学生を対象に、ベストな人間関係と
ワーストな人間関係を調査をしています。
結果、学生がワーストと答えたのは「操作的・支配的・不公平・不平等」の関係でした。
操作的で支配的な人は、「善悪」「正しいか間違いか」「良いか悪いか」「上か下か」
といったデジタルな目で人を評価し、自分は「いい」方と捉えます。
こういう人が組織のトップだと、こんなことになります。
=================================================
組織に不安感情が充満。
組織メンバーの挑戦意欲が失せて、YESマンが増えます。
悪い報告はあがらず、自分の現状を守る行動が増えていきます。
新しい行動が生まれず、去っていく人が増え、組織活動が萎縮していきます。
=================================================
私は、職場やお店に入ると、スタッフの方の表情や話した感じで“萎縮組織”か
そうでないかすぐにわかるようになりました。時に占い師のように思われます。
実は、萎縮組織になる構造があります。
これを知っておくと、皆さんも社長や上司と関係を築く上でヒントになると思います。
また皆さんがトップになった時、自分を客観的に見る切り口にもなって便利です。
==萎縮組織に至る構造==
1)トップは先の見えない中、組織の存続、社員の人生を左右するような意思決定
をすると不安感が高まります。
2)不安感が高まると、不安感を解消するために、自分にも人にも高い基準を設ける
といった代償行為をします。(一見、理想的で厳しくなったように見えます)
3)その基準に到達しない、一致しない部下の考え方や行動が許せなくなります。
※ひどくなると、部下の人間性までも許せなくなります。
4)部下に“任せる”、部下を“信頼する”ということができなくなります。
5)『私がやらねば』という意識が高まり、操作的で支配的になります。
6)自分の操作が行き届かないと、不安感がさらに高まり2)に戻ります。
=============
一時的にリーダーシップを発揮しますが、この循環を繰り返していくうちに
萎縮組織への道を歩んでいきます。
特に、まじめで、責任感が強く、プライドの高いトップはこの構造にはまり
やすいです。ヒットラーはその典型かもしれませんね。
さて、この構造に入りそうになったとき、あなたは部下としてどうしますか?
逃げることもできるし、傍観することもできますが、もう一つの選択肢があります。
それは、トップをリラックスさせることです。
具体的な内容は次回にしましょう。
皆さんご自身の体験談、実際の問題に直面している方がいらっしゃったら
メールくださいね。(
info@will-vision.com)
次回で解決のヒントになることがお伝えできるかもしれません。
~本編はここまで~
----------------------------------------------------------------------
【発行元】
ウィルビジョン
株式会社
http://www.will-vision.com
【発行責任者】
泉 一也 (いずみ かずや)
【登録・解除は】
http://www.will-vision.com/melmaga
ご意見・ご感想は
info@will-vision.com まで
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【メルマガ】 35歳までに体得!上司を動かすコーチング
⇒
http://www.will-vision.com/melmaga
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 投稿記事の著作権は、記事の執筆者に帰属します。無断で転載・複製・頒布することを深く禁じます。
▼ 当サイトの全てのコンテンツ(コンテンツ内に投稿された情報を含む)・リンク先の情報をご利用される際には、専門機関に問い合わせるなど十分な確認をなさってから実践するようにしてください。
▼ 当サイトの全てのコンテンツ(コンテンツ内に投稿された情報を含む)・リンク先の情報をご利用されたことによる損害等の保証は当サイト及びコンテンツ内に投稿された執筆者を含め一切負いかねますので予めご了承願います。
■■今週の肝【リラックスと集中(1)】■■
先週は『上司に笑われてみましょう』というテーマでした。
意外にも、「“笑う”ことって大切ですよね~。最近笑うことを忘れていましたよ」
という感想を多数の方から頂戴しました。
TV番組「トリビアの泉」で、著名な心理学者がたちが考え出した
“最高の口説き文句”は「来年のこの日も一緒に笑っていよう」でした。
ここにも笑うというキーワードがでていますね。
人間にのみ与えられた“笑う”という能力。
私が学生時代に塾講師をしていた頃、生徒を伸ばすことに、ものすごく長けた先生がい
ました。
その先生は授業中笑うことが多く、彼の顔を見るだけでも一緒に笑いたくなるような人
でした。
“笑う”って実はチームワークや教育においては、最高の<触媒>になっているんじゃ
ないでしょうか?
私は組織でも個人でもコーチングをさせてもらうときに、
2つの軸を常に意識しています。
それは、リラックスと集中です。
この2つをいい状態に保てると、組織も個人も高いパフォーマンスを発揮します。
逆に低いとパフォーマンスは発揮されません。
リラックスをさせるのに効果的なのが、この“笑う”ですね。
アテネ5輪で柔道3連覇を果たした野村忠宏さんは、試合前に宿舎でM-1グランプリの
DVDを見ながら笑い転げていたそうです。
(M-1グランプリとは、漫才のNo.1を決める大会:
http://www.m-1gp.com/)
ある会社では、今まで社長室にこもっていた社長が、毎日笑顔で社内を歩き回るように
なってから、なんと売上げが数割もUPしたそうです。
では職場でリラックスを妨げるストレス要因(=逆触媒)となるのは何でしょうか?
その一つに、人間関係の問題があります。
こんな調査結果があります。
ニューヨーク州立大学教授のロブ・ケーゲル博士は学生を対象に、ベストな人間関係と
ワーストな人間関係を調査をしています。
結果、学生がワーストと答えたのは「操作的・支配的・不公平・不平等」の関係でした。
操作的で支配的な人は、「善悪」「正しいか間違いか」「良いか悪いか」「上か下か」
といったデジタルな目で人を評価し、自分は「いい」方と捉えます。
こういう人が組織のトップだと、こんなことになります。
=================================================
組織に不安感情が充満。
組織メンバーの挑戦意欲が失せて、YESマンが増えます。
悪い報告はあがらず、自分の現状を守る行動が増えていきます。
新しい行動が生まれず、去っていく人が増え、組織活動が萎縮していきます。
=================================================
私は、職場やお店に入ると、スタッフの方の表情や話した感じで“萎縮組織”か
そうでないかすぐにわかるようになりました。時に占い師のように思われます。
実は、萎縮組織になる構造があります。
これを知っておくと、皆さんも社長や上司と関係を築く上でヒントになると思います。
また皆さんがトップになった時、自分を客観的に見る切り口にもなって便利です。
==萎縮組織に至る構造==
1)トップは先の見えない中、組織の存続、社員の人生を左右するような意思決定
をすると不安感が高まります。
2)不安感が高まると、不安感を解消するために、自分にも人にも高い基準を設ける
といった代償行為をします。(一見、理想的で厳しくなったように見えます)
3)その基準に到達しない、一致しない部下の考え方や行動が許せなくなります。
※ひどくなると、部下の人間性までも許せなくなります。
4)部下に“任せる”、部下を“信頼する”ということができなくなります。
5)『私がやらねば』という意識が高まり、操作的で支配的になります。
6)自分の操作が行き届かないと、不安感がさらに高まり2)に戻ります。
=============
一時的にリーダーシップを発揮しますが、この循環を繰り返していくうちに
萎縮組織への道を歩んでいきます。
特に、まじめで、責任感が強く、プライドの高いトップはこの構造にはまり
やすいです。ヒットラーはその典型かもしれませんね。
さて、この構造に入りそうになったとき、あなたは部下としてどうしますか?
逃げることもできるし、傍観することもできますが、もう一つの選択肢があります。
それは、トップをリラックスさせることです。
具体的な内容は次回にしましょう。
皆さんご自身の体験談、実際の問題に直面している方がいらっしゃったら
メールくださいね。(
info@will-vision.com)
次回で解決のヒントになることがお伝えできるかもしれません。
~本編はここまで~
----------------------------------------------------------------------
【発行元】
ウィルビジョン株式会社
http://www.will-vision.com
【発行責任者】
泉 一也 (いずみ かずや)
【登録・解除は】
http://www.will-vision.com/melmaga
ご意見・ご感想は
info@will-vision.com まで
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【メルマガ】 35歳までに体得!上司を動かすコーチング
⇒
http://www.will-vision.com/melmaga
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 投稿記事の著作権は、記事の執筆者に帰属します。無断で転載・複製・頒布することを深く禁じます。
▼ 当サイトの全てのコンテンツ(コンテンツ内に投稿された情報を含む)・リンク先の情報をご利用される際には、専門機関に問い合わせるなど十分な確認をなさってから実践するようにしてください。
▼ 当サイトの全てのコンテンツ(コンテンツ内に投稿された情報を含む)・リンク先の情報をご利用されたことによる損害等の保証は当サイト及びコンテンツ内に投稿された執筆者を含め一切負いかねますので予めご了承願います。