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シリーズ「よい社風の確立で仕事のできる人の集団を作る!」
<第434回>[(第11話)「ご存知“やってみなはれ”社風のサントリー!」]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「よい社風の確立で仕事ので
きる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介して
いきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、人
事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】日本の洋酒文化をリードして100年!
【3】負け犬ビール事業を遂に黒字浮上させる!
【4】やって失敗するよりもやらざるは「罪」と言う哲学!
【5】編集後記
===========================
今、サントリー酒類事業を任されているのが社長の相場康則氏だ。相場氏は同時にサ
ントリーホールディングスの副社長も努めている事実上のナンバー2だ。
ビール事業に進出したきっかけは創業者鳥井信治郎氏の次男で二代目の佐治敬三氏が
「実はビールをやりたいのですが」と提案したことに始まる。それに対して、父はし
ばらく考え込んでから「やってみなはれ」と言った。苦節45年、今ビール事業はサッ
ポロビールを抜いて3位になり、プレニアムモルツは売れに売れている。ビール市場
全体が落ち込んでいるのに高級ビールに限ればサントリーはシェア6割を占めるほど
だ。
創業者鳥井信治郎氏の口癖は「やってみなはれ。やってみな分からしまへんやろ」だ
った。この風土は時代と共に進化してきている。社員は「やってみなはれ」と檄を飛
ばされる前にやる。しかも失敗してもまずクビになることはない。やり方を変えて再
挑戦すればいいのだ。「挑戦志向」の人にとっては居心地のいい会社なのだ。
ウイスキー担当の営業マンが酒屋を訪問すると「まあ、上がってお茶でも飲んでいき
なよ」と言われるがビール担当の営業マンが同じ酒屋を訪問しても「ビールは間に合
ってるよ」と相手にもされなかったと言う。オーナー経営者の会社でなければビール
事業からはとっくに撤退していたことだろう。
今回は誰でも知っているサントリーの「やってみなはれ」風土について採り挙げる。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
執念を持ってやり抜くと言う強烈な挑戦意欲を持って提案することで“やってみなは
れ”は成立するわけです。
相場康則
***********************************************************************
【2】日本の洋酒文化をリードして100年!
1899年、鳥井信治郎氏はサントリーを興した。最初のヒット商品は1907年の「赤玉
ポートワイン」である。大正に入り、大阪島本町の山崎蒸留所で国産発のウイスキ
ーを製造する。そして1946年とリスウイスキーを発売することになる。「トリスバ
ー」や「サントリーバー」が流行り、全国に3万5千店もできた。さらに「サントリ
ーレッド」が加わる。大原麗子の「少し愛して、長く愛して」のCMが懐かしい。
だが、ウイスキー一辺倒からの脱皮は悲願だった。1960年のある日、二代目の佐治
敬三氏は温めておいた構想を打ち明けた。
「ビールをやってみたいと思います」と。すると前述したように父はしばらく考え
込んでから「やってみなはれ」と答えた。ここから45年間の苦闘が始まったのであ
る。
1950年に発売したウイスキーオールドが爆発的なヒットを飛ばす。だがウイスキー
市場は1983年をピークに縮小し始め、25年間で5分の1になってしまった。
日本の洋酒文化をリードして100年になるが、第二創業による新たな事業の柱を何と
しても育てたいところである。
【3】負け犬ビール事業を遂に黒字浮上させる!
ビール市場に参入はしてみたものの、売行きは散々なものだった。シェアは、キリ
ンが46.5%、日本麦酒(現サッポロビール)が26.3%、アサヒが24.3%でサントリ
ーはたったの1%台と言う有様だった。
例えばどこかで花火大会があると聞けば関係者総出で出動し、びしょびしょになり
ながら売った。ビールに携わった社員はみんな苦労していたのだ。
1967年には業界に先駆けて生ビールを発売した。1980年には麦100%を謳ったモルツ
ビールを発売した。それでも赤字は続いた。作っても売れない。タンクには在庫がジ
ャバジャバある。悔しい思いをした。だが妙に卑屈にはならなかった。稼ぎの悪い息
子がいてもほかの家族が支えるというような空気さえ感じられた。
そんな時、「ライバルに勝つためには突き抜けたビールを創るしかない」と言う発想
が生まれた。麦汁に一手間加えることになった。麦汁の一部を一旦隣のタンクに入れ
て数分間沸騰させ、その後元のタンクに戻すのだ。それを2回繰り返す。タイミングと
沸騰させる量は人間の五感で決める。その日の温度や湿度で条件を変えなければなら
ないからだ。そして2003年に「ザ・プレミアムモルツ」を発売する。これがモンドセ
レクションで3年連続「最高金賞」を受賞することとなる。苦節45年、2008年には遂に
黒字浮上した。
【4】やって失敗するよりもやらざるは「罪」と言う哲学!
「ウイスキーオールド」が売れなくなり、受けた打撃は大きかった。しかし「ウイス
キーを復活させよ」という社命が下った。今炭酸で割って飲むハイボールをものの見
事に復活させた。ウイスキー1に対して炭酸が3~4の割合がいいらしい。
老若男女を問わず「やってみなはれ」の風土は浸透している。フランス生まれのオラ
ンジーナが大ヒットしている。仕掛けたのは入社3年目の若手社員だと言う。そして
オランジーナのブランドマネージャーは入社6年目の女性社員だ。商品の規格の仕事
をしたいと申し出て抜擢されたそうだ。容器のデザイン、販売、宣伝などオランジー
ナ全体の戦略を任されている。女性好みのおしゃれなカフェに続々オランジーナが
展開されている。
サントリーではやって失敗するよりもやらないことのほうが「罪」だと言うフィロソ
フィが根付いている。だから商品開発センターでは常識破りの商品が次々開発されて
いる。
例えば川崎市の商品開発センターではレモンを液体窒素で凍らせ、砕いて粉末にする。
それをいろいろな飲料に入れることによって「-196℃」シリーズの商品が生まれてい
る。また大阪の商品開発センターでは青色のバラを開発した。今、色を濃くし、誰が
見ても青に見えるようにと継続して研究しているそうだ。やらざるは「罪」だから。
【5】編集後記
「ウイスキー山崎」や「ウイスキー白州」を本格的にヨーロッパで販売すると言う。
その足がかりとしてウイスキーの本場イギリスでイベントを開いた。舌の肥えた小売
や飲食店のバイヤーを集め、試飲してもらった。評判は上々だ。
あくなき挑戦は続く。やらざるは「罪」と言うフィロソフィが社員を行動に駆り立て
ずにはおかない。サントリーのような社風の会社で働く社員は幸せだろう。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
<今回は、テレビ東京のカンブリア宮殿も参考にさせていただいた>
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
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3223898301@jcom.home.ne.jp
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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<第434回>[(第11話)「ご存知“やってみなはれ”社風のサントリー!」]
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「よい社風の確立で仕事ので
きる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介して
いきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、人
事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】日本の洋酒文化をリードして100年!
【3】負け犬ビール事業を遂に黒字浮上させる!
【4】やって失敗するよりもやらざるは「罪」と言う哲学!
【5】編集後記
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今、サントリー酒類事業を任されているのが社長の相場康則氏だ。相場氏は同時にサ
ントリーホールディングスの副社長も努めている事実上のナンバー2だ。
ビール事業に進出したきっかけは創業者鳥井信治郎氏の次男で二代目の佐治敬三氏が
「実はビールをやりたいのですが」と提案したことに始まる。それに対して、父はし
ばらく考え込んでから「やってみなはれ」と言った。苦節45年、今ビール事業はサッ
ポロビールを抜いて3位になり、プレニアムモルツは売れに売れている。ビール市場
全体が落ち込んでいるのに高級ビールに限ればサントリーはシェア6割を占めるほど
だ。
創業者鳥井信治郎氏の口癖は「やってみなはれ。やってみな分からしまへんやろ」だ
った。この風土は時代と共に進化してきている。社員は「やってみなはれ」と檄を飛
ばされる前にやる。しかも失敗してもまずクビになることはない。やり方を変えて再
挑戦すればいいのだ。「挑戦志向」の人にとっては居心地のいい会社なのだ。
ウイスキー担当の営業マンが酒屋を訪問すると「まあ、上がってお茶でも飲んでいき
なよ」と言われるがビール担当の営業マンが同じ酒屋を訪問しても「ビールは間に合
ってるよ」と相手にもされなかったと言う。オーナー経営者の会社でなければビール
事業からはとっくに撤退していたことだろう。
今回は誰でも知っているサントリーの「やってみなはれ」風土について採り挙げる。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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執念を持ってやり抜くと言う強烈な挑戦意欲を持って提案することで“やってみなは
れ”は成立するわけです。
相場康則
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【2】日本の洋酒文化をリードして100年!
1899年、鳥井信治郎氏はサントリーを興した。最初のヒット商品は1907年の「赤玉
ポートワイン」である。大正に入り、大阪島本町の山崎蒸留所で国産発のウイスキ
ーを製造する。そして1946年とリスウイスキーを発売することになる。「トリスバ
ー」や「サントリーバー」が流行り、全国に3万5千店もできた。さらに「サントリ
ーレッド」が加わる。大原麗子の「少し愛して、長く愛して」のCMが懐かしい。
だが、ウイスキー一辺倒からの脱皮は悲願だった。1960年のある日、二代目の佐治
敬三氏は温めておいた構想を打ち明けた。
「ビールをやってみたいと思います」と。すると前述したように父はしばらく考え
込んでから「やってみなはれ」と答えた。ここから45年間の苦闘が始まったのであ
る。
1950年に発売したウイスキーオールドが爆発的なヒットを飛ばす。だがウイスキー
市場は1983年をピークに縮小し始め、25年間で5分の1になってしまった。
日本の洋酒文化をリードして100年になるが、第二創業による新たな事業の柱を何と
しても育てたいところである。
【3】負け犬ビール事業を遂に黒字浮上させる!
ビール市場に参入はしてみたものの、売行きは散々なものだった。シェアは、キリ
ンが46.5%、日本麦酒(現サッポロビール)が26.3%、アサヒが24.3%でサントリ
ーはたったの1%台と言う有様だった。
例えばどこかで花火大会があると聞けば関係者総出で出動し、びしょびしょになり
ながら売った。ビールに携わった社員はみんな苦労していたのだ。
1967年には業界に先駆けて生ビールを発売した。1980年には麦100%を謳ったモルツ
ビールを発売した。それでも赤字は続いた。作っても売れない。タンクには在庫がジ
ャバジャバある。悔しい思いをした。だが妙に卑屈にはならなかった。稼ぎの悪い息
子がいてもほかの家族が支えるというような空気さえ感じられた。
そんな時、「ライバルに勝つためには突き抜けたビールを創るしかない」と言う発想
が生まれた。麦汁に一手間加えることになった。麦汁の一部を一旦隣のタンクに入れ
て数分間沸騰させ、その後元のタンクに戻すのだ。それを2回繰り返す。タイミングと
沸騰させる量は人間の五感で決める。その日の温度や湿度で条件を変えなければなら
ないからだ。そして2003年に「ザ・プレミアムモルツ」を発売する。これがモンドセ
レクションで3年連続「最高金賞」を受賞することとなる。苦節45年、2008年には遂に
黒字浮上した。
【4】やって失敗するよりもやらざるは「罪」と言う哲学!
「ウイスキーオールド」が売れなくなり、受けた打撃は大きかった。しかし「ウイス
キーを復活させよ」という社命が下った。今炭酸で割って飲むハイボールをものの見
事に復活させた。ウイスキー1に対して炭酸が3~4の割合がいいらしい。
老若男女を問わず「やってみなはれ」の風土は浸透している。フランス生まれのオラ
ンジーナが大ヒットしている。仕掛けたのは入社3年目の若手社員だと言う。そして
オランジーナのブランドマネージャーは入社6年目の女性社員だ。商品の規格の仕事
をしたいと申し出て抜擢されたそうだ。容器のデザイン、販売、宣伝などオランジー
ナ全体の戦略を任されている。女性好みのおしゃれなカフェに続々オランジーナが
展開されている。
サントリーではやって失敗するよりもやらないことのほうが「罪」だと言うフィロソ
フィが根付いている。だから商品開発センターでは常識破りの商品が次々開発されて
いる。
例えば川崎市の商品開発センターではレモンを液体窒素で凍らせ、砕いて粉末にする。
それをいろいろな飲料に入れることによって「-196℃」シリーズの商品が生まれてい
る。また大阪の商品開発センターでは青色のバラを開発した。今、色を濃くし、誰が
見ても青に見えるようにと継続して研究しているそうだ。やらざるは「罪」だから。
【5】編集後記
「ウイスキー山崎」や「ウイスキー白州」を本格的にヨーロッパで販売すると言う。
その足がかりとしてウイスキーの本場イギリスでイベントを開いた。舌の肥えた小売
や飲食店のバイヤーを集め、試飲してもらった。評判は上々だ。
あくなき挑戦は続く。やらざるは「罪」と言うフィロソフィが社員を行動に駆り立て
ずにはおかない。サントリーのような社風の会社で働く社員は幸せだろう。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
<今回は、テレビ東京のカンブリア宮殿も参考にさせていただいた>
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
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次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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