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根拠のない資金は借りない

━━━━ 2020/11/16(第889号)━━━

■実践!社長の財務

 東京メトロポリタン税理士法人
  税理士 北岡修一
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『根拠のない資金は借りない』


●無借金経営がいいのか、お金を積極的に借りて事業を
拡大し、経営を伸ばしていった方がいいのか、しばしば
議論になるところです。

当然、両方の考え方はありなのですが、冒頭に書いたよ
うに、根拠のない資金は借りないことが原則です。


●根拠がないというか、前向きな意味がない資金、とい
う意味です。

借入金には、基本的には2つの種類があります。
運転資金と設備資金です。


●運転資金というのは、事業を回していくために必要な
資金です。

売上を伸ばしていこうと思えば、それに伴い売掛金や在
庫が増えていきます。

当然、仕入の方も資金繰りのために、売掛金の入金後に
支払うようにしますので、買掛金も増えていきます。


●でも、売掛金、在庫の方がどうしても大きくなるのが
一般的です。

すなわち、売上を伸ばしていくときには、資金がどうし
ても足りなくなってくる。計算式でいうと、次の金額が
不足してくるわけです。

 売掛金 + 在庫 - 買掛金 = 運転資金


●商品を仕入れて、在庫して、販売して、回収し、支払
う、その流れを回すために、どうしても資金が必要にな
る、これが運転資金ですね。

したがって、根拠がある資金なので、これはOK、とい
うことです。


●もう1つの設備資金、これはわかりやすいですね。

事業を始める、拡大するために、設備投資をしなければ
ならない。ただ、まだ事業を始める前で資金がないため、
その設備を導入するために、借りる資金です。

これも、根拠がある資金です。


●このような資金を借りている分には、その事業が順調
に回っていく、発展していくことにより、返済をしてい
くことが可能です。

したがって、このような資金を活用しながら、会社を発
展させていくことは、理にかなったことですね。


●このような根拠がない資金は、本来借りるべきではあ
りません。

設備投資をするわけでもなく、資金も十分回っているの
に借りてしまえば、余分な投資に使ってしまうかも知れ
ません。

キャッシュポジションを高める、というような話も書い
ていますが、自社の現預金残高はいくらあればいいのか、
を把握し、それが十分であれば、それ以上の借入金は必
要ありません。


●ただ、根拠がないものはだめ、といっても、赤字資金
は考えるところですね。

その資金がなければ、会社が立ちいかなくなってしまう
という状況であれば、背に腹はかえられません。

後ろ向きの根拠かも知れませんが、これを前向きの根拠
に変えていく発想が大事です。

すなわち、この赤字を立て直すために、この資金を導入
していかに黒字に復活させていくか、正常に戻していく
か、それを考えた上で借りるということですね。

もちろん、その後の返済も視野に入れて。


●その意味で、今回のコロナの特別融資などは、活用し
なければ危機を乗り越えられないので、致し方ありませ
ん。

ただ、その後をどうするか、ということですね。
給付金や助成金などを活用しながら、いかに復活するか
の前向きな資金に変えていく、是非、そういう方法を必
死に考えて、頑張って欲しいと思います、。


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<編集後記>  

今、当社ではホームページを新しく作り変えようと、皆でいろいろ
考えています。ホームページもちょこちょこ手直しをしていますが、
改めてリニューアルしようと見直すと、結構、昔の情報がそのまま
になっていたことを発見しますね...作るのはいいけれど、それ
をメンテナンスしていくというのは、作る以上に大変なことだと痛
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