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中小企業診断士【第2次試験突破のノウハウ】<第49号>

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       中小企業診断士【第2次試験突破のノウハウ】

             第49号

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ご講読いただきましてありがとうございます。

このメールマガジンでは、新試験制度移行後の中小企業診断士【第2次試験】
の過去問題を中心に、解答作成のプロセスを詳細に解説していきます。


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当メルマガと連動する形で「事例構造化」資料を作成し、ホームページに掲載
しております。ここでの分析・解説の参考資料としてご覧ください。

※ホームページ http://www.geocities.jp/lazybird_jp/
 「事例構造化資料」の「平成14年度」から「事例 III」のリンクをクリッ
 クしてください。


前回は「平成14年度:事例 III」の第2問(設問2)の分析・解説を行いま
した。

いくつかの受験対策校の模範解答を見てみたところ、能力上の制約、工程の混
乱、納期遅れ、残業コスト、といったキーワードが多く見受けられました。中
には「改善することで計画が精緻化する」といったことを根拠に挙げているも
のもありました。当メルマガで参考解答とした「改善の余地あり」みたいなの
は無かったですね...失点かな。でも「改善・強化すべき工程」の根拠なの
で「改善・強化できる可能性」を述べても良いのではないかと思うんですが.
..でも、前回のような文章では採点者には伝わらないでしょうね。素直に改
善の余地がある、と書いたほうが良かったかも知れません。

それでは、「平成14年度:事例 III」の第2問(設問3)の分析・解説を始
めます。

<<<<<<<<<<    分 析・解 説    >>>>>>>>>>

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃                                 ┃
┃ 平成14年度 事例 III(生産・技術戦略)            ┃
┃                                 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

【第2問(設問3)】/////////////////////////

C社の生産現場で生じている問題点を踏まえ、C社における作業管理上の改善
案を1つ挙げ、具体的な改善手順とともに200字以内で説明せよ。

///////////////////////////////////

【題意の把握】----------------------------

この設問で問われていることは

 ・C社における作業管理上の改善案
 ・改善案の具体的手順

であることが設問文から明確にわかります。また、

 ・C社の生産現場で生じている問題点を踏まえ

といった制約から前回の第2問(設問2)との関連性が強いことが窺えます。
したがって、与件文の問題点や第2問(設問2)の参考解答に改善案のヒント
が隠されていると考えて差し支えないと思われます。

それと、ここで「作業管理」の定義について確認しておきたいと思います。生
産管理における作業管理とは一体どのような活動を指すのか?調べてみました。

 「作業管理とは、個々の作業者が合理的で適正な作業を行えるように計画/
  指揮/統制していくこと」

とのことです。これではちょっと抽象的な表現な気がしますので、さらに調べ
てみたところ

 1.現在の作業の状況を分析する
 2.不必要な作業(ムダ)をなくし作業時間を短くする
 3.標準作業の明確化、標準時間の設定を行う
 4.標準時間と実績値の差異分析を行い、差が大きいときは作業を見直す
 5.4.の結果をもとに作業の改善、指導

といった手順を発見しました。つまり、上記のサイクルを回す活動を「作業管
理」と呼んでいるようです。以下にもう少し要約した手順を書いておきます。

 1.IEを活用した作業の現状分析
 2.作業・時間の標準化
 3.作業改善とスキル管理

今回の設問では「作業管理上の改善案」を挙げることになっていますので、こ
の作業管理の定義をベースに「生産現場で生じている問題点」を踏まえながら
考えていきたいと思います。

【与件文との関連】--------------------------

与件文にある「生産現場の問題点」については、何度も書いてきましたので、
ここでは前回の第2問(設問2)の参考解答をもう一度見てみることにします。

 ・作業負荷や余力を調整することで生産性の向上を図れる可能性がある
 ・生産計画の遅れ回復のための残業を減らしてコストを抑制する必要がある
 ・飛び込み注文時の工程の混乱をなくして納期遅れを防止する必要がある
 ・前工程との生産性の差をなくして仕掛在庫を減少させる必要がある

前回のメルマガにも書きましたが、今回の設問3と前回の設問2は非常に関連
性が強いと思われますので、設問文にある

 「C社の生産現場で生じている問題点」

については上記の設問2の参考解答をもとにして、これを踏まえたうえでの「
作業管理上の改善案」を、【題意の把握】で定義した作業管理の活動手順に沿
って検討していきたいと思います。

まずは「1.IEを活用した作業の現状分析」ですが、ここでは本工程のみを
対象にすることとします。なぜなら、前回のメルマガにも書いたように他の工
程に比べて、本工程の生産能力が低いためです。与件文にある

 「社内のおおよその生産能力は1日8時間として8,000部」

に生産が追いついていないのは本工程だけです。TOCによれば「ボトルネッ
クを見つけたら、まずはそれをコキ使う」とのことですので、本工程の生産能
力を上げる取り組みは正しいと言えるのではないでしょうか。また、前工程や
後工程は「ボトルネック以外」になりますので「ボトルネックの生産性に合わ
せる」側になります。これを「改善のための現状分析は本工程のみを対象とす
る」の根拠と考えています。

前置きが長くなりましたが「本工程」の現状の作業分析を行っていきたいと思
います。とは言いつつも、与件文の情報に対してIEを活用して分析するのは
ちょっと無理があるので、現状の作業実態を整理することで代替したいと思い
ます。

 1.本工程はライン化されており、1ラインを保有している。
 2.ラインでは、ロットを替えるたびに段取り替えが必要となる。
 3.本工程の作業者は10名で、ライン稼動時には印刷物の投入作業やライ
   ンの監視に従事し、段取り替えは全員で対応している。
 4.ロット仕様によって段取り替えに要する時間にバラツキがある。
 5.生産計画との乖離を残業によってカバーしている。
 6.飛び込み注文を優先することによって工程が混乱している。
 7.各ロットの本工程終了時、生産実績をコンピュータに入力し、計画と実
   績とを対比することができるようになっている。

1.のラインが1つしかないことは受け入れるしかないですね。設備投資によ
るライン数の増加を提案するわけにはいきません。題意から大きく外れてしま
いますしね。また、7.については計画策定に関することなのでここでは考慮
しないことにします。

その他の内容を見ると、やはり段取り替えに関するものが大半を占めています。
つまり、本工程ひいてはC社の生産現場における最も重要な問題点は「段取り
替え」にあると考えられるのではないでしょうか。

ここで上記で挙げた「作業管理」手順の2番目である

 「作業内容・作業時間の標準化」

を段取り替えに対して実施します。これについてはロットの仕様ごとに段取り
替え作業を分析しておく必要がありそうです。当然、分析後の作業手順のマニ
ュアル化なども検討すべきではないでしょうか。また、ライン稼動時の余力な
ども調査しておいたほうが良さそうですね。

これで作業内容や作業時間が明確になりますので、次は個々の作業内容や作業
時間を改善していくことになります。これが「作業管理」手順の3番目に当た
ります。

ここでは

 ・内段取りの外段取り化
 ・飛び込み注文への切り替え方法

などが考えられます。これによって

 ・小ロット化による段取り替え回数増加への対応
 ・工程の混乱から生じる納期遅れの回避

等が可能となり、本工程の生産性やコスト面での問題をクリアすることができ
そうです。また、生産計画に組み込む段取り替え時間が短縮化、精緻化される
といった効果も期待できそうです。

以上、本工程のしかも段取り替えのみに注目した「作業管理上の改善案」とな
ってしまった感がありますが、ここまでの検討内容をもとに参考解答を作成し
てみたいと思います。

【使用可能なキーワード】-----------------------

ここまでの検討で出てきたキーワードのうち、参考解答に使用できそうなもの
を挙げておきます。

 【分析】
 ・ボトルネックの能力に他の工程が合わせる
 ・ロット仕様ごとの段取り作業分析
 ・作業内容・作業時間の標準化
 ・作業手順のマニュアル化
 ・ライン稼動時の余力調査

 【改善】
 ・内段取りの外段取り化
 ・飛び込み注文への切り替え方法

 【効果】
 ・小ロット化による段取り替え回数増加への対応
 ・工程の混乱から生じる納期遅れの回避
 ・生産計画に組み込む段取り替え時間が短縮化、精緻化

今回の設問では「改善の効果」は問われていませんので、【効果】の部分は「
問題点を踏まえ」に対応する文章で使用しようと思います。

【文章構成の設計】--------------------------

文章構成ですが、まずは設問文の

 「作業管理上の改善案を1つ挙げ」

に対応するため「結論先出し」型を採用したいと思います。その後に同じく設
問文の

 「具体的な改善手順」

を記述する構成にしようと思うのですが、もう一つ、やはり設問文にある

 「生産現場で生じている問題点を踏まえたうえで」

にも対応しなければなりません。したがって、文章構成は

 結論部分 :「C社は~を実施すべき(図るべき)である」
 具体的手順:「具体的な手順は、
        [問題を解決する]ため、[XXを実施する](複数列挙)
        である」

のような形にしたいと思います。具体的手順については複数の項目を順番に列
挙するような記述方法になると思われます。

また、200字の字数配分については

 1.結論   : 50字
 2.具体的手順:150字

程度のバランスが望ましいと考えています。

「参考解答」=============================

 C社は本工程における段取り替え作業の効率化を図るべきである。具体的な
手順は、1)ロット仕様ごと時間のバラツキを把握するため、段取り替え作業を
分析して作業内容および作業時間の標準化を実施する、2)小ロット化の進展に
伴う段取り替え回数増加へ対応するため、標準化された作業内容をもとに内段
取りの外段取り化を実施する、3)工程の混乱に起因する納期遅れを回避するた
め、飛び込み注文時の切り替え手順をマニュアル化する。

===================================

なんとなくゴチャゴチャっとした文章になってしまいました。文章構成として
は悪くないと思うんですが...結論、問題点、改善手順という構成も考えら
れますね。ただ、問題点と改善策をあまり切り離して記述したくなかったので
今回のような構成にしてみました。あと、納期遅れ対応を手順の3番目にした
のですが、1)、2)のあとに続いている感じがあまり無いですね。要するに段取
り替え作業を整理・短縮したあとに緊急時の対応を考えましょう、ということ
なんです。他にウマイ表現方法があるかも知れませんね。

今回はここまでとさせていただきます。
次回は「平成14年度:事例 III」の第3問から分析・解説します。

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