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わかっちゃう! 知的財産用語 No.187
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こんにちは! わかっちゃう弁理士 西川幸慶です。
☆ 本日の知的財産用語
[エコ・パテントコモンズ] ( Eco-Patent Commons )
環境に貢献する技術の
特許を無償で開放して相互利用を図る仕組
みのことです。
(1)
近年、ますます環境問題が注目されています。
例えば、水や大気の汚染,エネルギー問題,ゴミ問題,地球温暖
化など 環境に関する話題を目にしない日はありません。
環境問題の改善に役立つ技術や、環境保全のために使える技術も、
たくさん
特許になっています。
しかしながら、
特許権は独占権であり、原則として
特許権者以外
は勝手に実施することができません。しかも、事業の都合などで、
特許権者ですら実施していない発明もあります。
環境に貢献できる技術なのに、使わないのは勿体ないですね。
(2)
そこで考えられたのが、エコ・パテントコモンズです。
環境改善,環境保全などの使える
特許を無償で開放して、相互に
使い合おうとする考え方です。
これにより、実用化されていなかった発明が有効に利用されるこ
とが期待されます。
民間では米国IBM、ノキア,ソニーなどの企業が中心となって、
「エコ・パテントコモンズ」を試みています。
1つ以上の
特許を開放すれば、企業でも個人でもエコ・パテント
コモンズのメンバーになれます。
只、まだ 登録されている
特許権の数はあまり多くないようです。
(3)
先日、経済産業省が「エコ・パテントコモンズ」を2009年4
月に始める方針だというニュースが出ていました。
環境技術に関する国有の
特許を登録する他、一般からも多数の登
録を期待しているようです。
参加を促すために、開放した
特許についての
特許料減免などの特
典も検討されているそうです。
まだ、具体的な内容は発表されていませんが、今後 注目してい
きたいと思います。
☆ ☆
[関連事項と経験談]
(1)
面白い試みですが、登録(開放)される
特許の「質」と「量」が
ポイントとなるのでしょうね。
一口に「環境に貢献する技術」と言っても、その判別は難しいか
もしれません。
(こじつければ 何でも「環境に貢献する技術」と言えてしまう
ような気もします。)
登録を認めるか否か、何か明確な基準を作るのかもしれません。
登録される数も かなりの件数が出そろわないと「実施したい技
術が見あたらない」というようなことになるかもしれません。
「絵に描いた餅」ではなく、うまく活用できるようになれば良い
ですね。
(2)
余談ですが、「不公平感」のようなものを感じるメンバーも出て
くるかもしれません。
例えば
「自分は
開発費がたくさんかかった 凄い技術を何件も開放してい
るのに、実施したい他社の技術はない。A社は つまらない技術
1件しか開放していないのに他社
特許を使って大儲けしている。
なんだか損したみたいだなー。」
のような不満が出てくるかもしれません。
(3)
「エコ・パテントコモンズ」のメンバーになって発明を実施した
いのに、登録できる自社
特許が無くて参加できない企業も 出てく
るのでしょうね。
そのような企業に対しても格安でライセンスできるような仕組み
ができると良いかもしれません。
(4)
「メンバーで持ち寄って
特許を使い合う」という点では、
パテントプールと ちょっと似ていますね。
参考)「
パテントプール」
http://www.jpat.net/Y140.htm
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「わかっちゃう! 知的財産用語」
発行 西川
特許事務所 (
http://www.jpat.net/ )
兵庫県西宮市東山台3丁目9-17
電話 0797-61-1841、 FAX 0797-61-1821
発行人 弁理士 西川 幸慶
pat@jpat.net
ご意見、ご感想 お待ちしてます。
* このメールに返信いただけば、西川に届きます。
★ 遠方からの「意匠」,「
商標」の出願のご依頼承っております。
まずは Eメール,FAX等で お問い合わせ下さい。
☆「メール相談」
http://www.jpat.net/sodan.htm は「有料」です
が、出願等のご依頼に伴うご相談は「無料」で承っております。
☆ 日記
http://plaza.rakuten.co.jp/pinnote/
☆ ☆
掲載された記事の内容を許可なく転載することを禁じます。
但し、署名を含めて全文転載でしたら転載,転送していただいて
結構です。
(C) 2008 Nishikawa Yukiyoshi
『まぐまぐ』 を 使ってお届けしています。
本マガジンの解除や配信先メールアドレスの登録変更は
http://www.mag2.com/m/0000098536.htm からお願いします。
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[編集後記]
学生時代の友人2人とSNSで再会し、20年ぶりに飲みに行き
ました。
ちょっとした同窓会気分です。
私を含めて3人とも卒業後に大手メーカーに就職したのですが、
現在は全員自営業になっていました。
皆20年前からは想像できないような仕事をしています。
私も当時は自分が弁理士になって
特許事務所をやっているなんて
考えもしませんでした(そもそも弁理士という資格が存在すること
すら知りませんでしたから)。
友人に言わせると私は
「当時に比べると、ずいぶん穏和な感じになった」
そうです。
自分では 意識していませんでしたが、学生時代は とんがって
いた のかなー?
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わかっちゃう! 知的財産用語 No.187
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こんにちは! わかっちゃう弁理士 西川幸慶です。
☆ 本日の知的財産用語
[エコ・パテントコモンズ] ( Eco-Patent Commons )
環境に貢献する技術の特許を無償で開放して相互利用を図る仕組
みのことです。
(1)
近年、ますます環境問題が注目されています。
例えば、水や大気の汚染,エネルギー問題,ゴミ問題,地球温暖
化など 環境に関する話題を目にしない日はありません。
環境問題の改善に役立つ技術や、環境保全のために使える技術も、
たくさん特許になっています。
しかしながら、特許権は独占権であり、原則として特許権者以外
は勝手に実施することができません。しかも、事業の都合などで、
特許権者ですら実施していない発明もあります。
環境に貢献できる技術なのに、使わないのは勿体ないですね。
(2)
そこで考えられたのが、エコ・パテントコモンズです。
環境改善,環境保全などの使える特許を無償で開放して、相互に
使い合おうとする考え方です。
これにより、実用化されていなかった発明が有効に利用されるこ
とが期待されます。
民間では米国IBM、ノキア,ソニーなどの企業が中心となって、
「エコ・パテントコモンズ」を試みています。
1つ以上の特許を開放すれば、企業でも個人でもエコ・パテント
コモンズのメンバーになれます。
只、まだ 登録されている特許権の数はあまり多くないようです。
(3)
先日、経済産業省が「エコ・パテントコモンズ」を2009年4
月に始める方針だというニュースが出ていました。
環境技術に関する国有の特許を登録する他、一般からも多数の登
録を期待しているようです。
参加を促すために、開放した特許についての特許料減免などの特
典も検討されているそうです。
まだ、具体的な内容は発表されていませんが、今後 注目してい
きたいと思います。
☆ ☆
[関連事項と経験談]
(1)
面白い試みですが、登録(開放)される特許の「質」と「量」が
ポイントとなるのでしょうね。
一口に「環境に貢献する技術」と言っても、その判別は難しいか
もしれません。
(こじつければ 何でも「環境に貢献する技術」と言えてしまう
ような気もします。)
登録を認めるか否か、何か明確な基準を作るのかもしれません。
登録される数も かなりの件数が出そろわないと「実施したい技
術が見あたらない」というようなことになるかもしれません。
「絵に描いた餅」ではなく、うまく活用できるようになれば良い
ですね。
(2)
余談ですが、「不公平感」のようなものを感じるメンバーも出て
くるかもしれません。
例えば
「自分は開発費がたくさんかかった 凄い技術を何件も開放してい
るのに、実施したい他社の技術はない。A社は つまらない技術
1件しか開放していないのに他社特許を使って大儲けしている。
なんだか損したみたいだなー。」
のような不満が出てくるかもしれません。
(3)
「エコ・パテントコモンズ」のメンバーになって発明を実施した
いのに、登録できる自社特許が無くて参加できない企業も 出てく
るのでしょうね。
そのような企業に対しても格安でライセンスできるような仕組み
ができると良いかもしれません。
(4)
「メンバーで持ち寄って特許を使い合う」という点では、
パテントプールと ちょっと似ていますね。
参考)「パテントプール」
http://www.jpat.net/Y140.htm
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「わかっちゃう! 知的財産用語」
発行 西川特許事務所 (
http://www.jpat.net/ )
兵庫県西宮市東山台3丁目9-17
電話 0797-61-1841、 FAX 0797-61-1821
発行人 弁理士 西川 幸慶
pat@jpat.net
ご意見、ご感想 お待ちしてます。
* このメールに返信いただけば、西川に届きます。
★ 遠方からの「意匠」,「商標」の出願のご依頼承っております。
まずは Eメール,FAX等で お問い合わせ下さい。
☆「メール相談」
http://www.jpat.net/sodan.htm は「有料」です
が、出願等のご依頼に伴うご相談は「無料」で承っております。
☆ 日記
http://plaza.rakuten.co.jp/pinnote/
☆ ☆
掲載された記事の内容を許可なく転載することを禁じます。
但し、署名を含めて全文転載でしたら転載,転送していただいて
結構です。
(C) 2008 Nishikawa Yukiyoshi
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http://www.mag2.com/m/0000098536.htm からお願いします。
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[編集後記]
学生時代の友人2人とSNSで再会し、20年ぶりに飲みに行き
ました。
ちょっとした同窓会気分です。
私を含めて3人とも卒業後に大手メーカーに就職したのですが、
現在は全員自営業になっていました。
皆20年前からは想像できないような仕事をしています。
私も当時は自分が弁理士になって特許事務所をやっているなんて
考えもしませんでした(そもそも弁理士という資格が存在すること
すら知りませんでしたから)。
友人に言わせると私は
「当時に比べると、ずいぶん穏和な感じになった」
そうです。
自分では 意識していませんでしたが、学生時代は とんがって
いた のかなー?