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労務管理

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定期健診で社員が肝炎キャリアと判明した場合の事業所の対応

著者 ぶれーめん さん

最終更新日:2006年10月19日 09:22

事業所に義務付けられている定期健康診断で肝炎キャリアとなっていた社員がいると分かりました。事業所の対応について、ネットで調べると、キャリアの人が出血した場合、ゴム手袋をするなどの対応が必要とありました。本人には自分が行うべき行動への自覚が見受けられません。本来、健診結果を事業所と健保組合が保持するのは、このような場合に対応するためかと思いますが、具体的にはどのような対応策をとる必要があるのか、何もしなくていいのか、アドバイスをお願いいたします。

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Re: 定期健診で社員が肝炎キャリアと判明した場合の事業所の

著者まゆち☆さん

2006年10月20日 22:01

まず肝炎については、通達・「職場における肝炎ウイルス感染に関する留意事項」(平成16年12月8日付け基発第1208002号、職発第1208002号)がありますので、ネット等でご確認ください。

 次に肝炎の種類としてB型・C型・D型とあるので型を確定してください。本人に自覚がないとのことですが、一般にB型キャリアの発症率は1~2割程度、C型でも6~7割程度で、肝機能に異常がなければ日常生活が送れます。家族間の水平感染もワクチン投与等により予防できるため、積極的に性交渉を行なう年代の男性や、子作りを考える女性でない限りは深刻に受け止めないのが現状と考えます。

 実際に発症すると、慢性肝炎→肝硬変→肝臓ガンと順次症状が増悪します。また肝硬変の時期から食道静脈瘤ができて食道が閉塞し、食道静脈瘤の破裂により大量吐血→死亡となることもあります。

 具体的措置については産業医や地域産業保健センターの医師など、医学的意見を踏まえて講ずるのが妥当と考えます。なお、ゴム手袋の着用についてはキャリア以外であっても必要な措置です。出血時に救急措置する人が手指に怪我をしていないことは当然の前提ですが、健診は所詮半年か1年に1回のもの。誰でも性交渉等による感染機会はありますから、キャリアからの感染だけでなく、医療措置をする人が健診後にキャリアとなっている危険性もあることをお忘れなく。つまり被災者がキャリアであるか否か関わらず、清潔保持と医療措置者からの感染も視野に置いて、ゴム手袋等の使用なのです。

Re: 定期健診で社員が肝炎キャリアと判明した場合の事業所の

著者ぶれーめんさん

2006年10月26日 10:29

ご回答ありがとうございました。
たいへん勉強になりました。
職場のあるべき姿を実現させることを念頭に問題に対処することが、重要だと教えていただいた気がします。

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