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労務管理

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産休明け時短社員の昇格

著者 かいた さん

最終更新日:2014年12月04日 15:11

弊社ではMBOという評価制度を用いており、一年ごとにたてる目標に対するパフォーマンスを年末の上長との面談、評価を経て翌年の昇給、昇格が決定されます。
ところが昨年産休のため不在で4月から復帰し、現在も育児のため時短で勤務する社員が勤務再開2ヵ月後に、フルタイムで働く社員を飛び越して昇格しました。 
昨年の評価期間に不在であり、当時の上長、社長ともに交代しており、基本的には彼女の産休以前のパフォーマンスを評価する人はいなくなっております。また現在も育児のため1時間早く早退しており残業は特別な日以外はできない状況で、子供の発熱等で休みや早退もあり、フルタイム社員がカバーせざる負えません。

会社の説明は”ポテンシャルを考慮して”というものとなっています。 
現在産休明けで復帰した社員の降格がたびたび社会で問題になりますが、昨年の評価が無いものが目標管理ベースの評価制度で動いている企業で産休明けでフルタイムに業務ができない状況下、昇格するのはありでしょうか。

周囲の社員が特別扱いに驚いております。他にも人事制度でたびたび問題が起きている会社です。
的確なアドバイスをいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いします。

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Re: 産休明け時短社員の昇格

著者わかくささくらさん

2014年12月04日 21:50

こんにちわ。

目標管理制度」の意義は、組織目標を達成するために組織目標と社員個々の目標によって様々な連携を保ちながら全体を一致させることにあります。いえば個人に目標という動機を与えながら、会社という組織の力を最大限に発揮することを目指しています。

ご質問を拝見している限りでは、上長、社長といった経営者サイドが組織において役割認識が薄く、部下に対して遠慮がちになっているように思えます。上が弱腰であるなら法的な既得権ばかりを主張する部下側に主導権が移ってしまいます。そうすると、多くの場合、対象社員は目標設定においてあらかじめ低い難易度の目標設定しか行わずそれ以上の努力はしません。

従いまして、先ずは評価を行う経営者サイドから会社組織として明確な目標を決めることが必要といえます。そして経営者から、自身の目標を各部門へ各部下に浸透させ、それぞれの利害を調整し、目標達成に向け全員で取り組むように持っていくことに意義があるように思えます。

今回の昇格の是非については、最終的に経営者の任意によって決まりますのであまりとやかく言えませんが、周囲の社員から特別扱いとして驚かれているのであれば、当社員や当社員の部門が、他部門の社員等からみても会社に貢献・目標を達成しているようには見えていないのかもしれません。そう見えているのであれば「目標管理制度」における今回の昇格という評価には問題があったかもしれません。

乱文になりましたが、少しでも参考になれば幸いと思います。

Re: 産休明け時短社員の昇格

著者かいたさん

2014年12月05日 07:37

わかくささくら様
早速明確なご回答をいただきありがとうございました。
社長が人事において絶対的な権利を有してること、従い、残念ながら今回の不可思議な昇格について社員が異議を唱えることができないことが理解できました。
また、今回のわかくさ様のご指摘により、現在のマネジメントの問題点が逆に明らかになった気がします。社員におもねることでたばねようとする弱腰が、権利ばかりを主張する一部社員にふりまわされ、評価制度が形骸化しているのだと思います。
今回の昇格に社員として打つ手はなさそうですが、同じように乳幼児を抱え頑張る他フルタイム社員たちには大きくやる気をそがれるものとなっています。
今後何か改善できる良い機会があればよいのですが。
的を得たご回答ありがとうございました。

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