相談の広場
労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)は、国際規格になっているのでしょうか。
また、“OHSMS”と“OHSAS 18001”とはどういう関係にあるのでしょうか。
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JGF393さんへ
①労働安全衛生マネジメントシステム
もともと、平成11年4月に安衛則第24条の2にもとづいて、労働大臣から指針を公表され、平成13年12月国際労働機構(ILO)から、「労働安全衛生マネージメントシステムに関するガイドライン」(ILO-OSH2001)が公表されていて、厚生労働省の指針で平成18年4月施行される改正労働安全衛生法によるリスクマネジメントの努力と義務化されたものです。
簡単にいうと危険性のリスクを低減するのが目的です。
取り組み方はスパイラルアップのようにPDCAのサイクルで実行します。
(P=PLAN、D=DO、C=CHECK、A=ACT(以前はACTION)
品質管理のQCみたいなものですね。
②OHSAS 18001(国際労働安全衛生管理システム規格)
英国規格であり、BS8800をベースに作成された労働安全衛生マネジメントシステムの第三者認証規格です。
近年、サプライヤーに対してのCSR調達要求の高まりから、労働安全衛生マネジメントシステムに取り組む企業は増加傾向にあって、OHSAS18001の普及促進しています。
また、平成18年4月1日に施行された改正労働安全衛生法第28条の2で「事業者は、厚生労働省令で定めるところにより、建設物、設備、原材料、ガス、蒸気、粉じん等による、又は作業行動その他業務に起因する危険性又は有害性等を調査し、その結果に基づいてこの法律又はこれに基づく命令の規定による措置を講ずるほか、労働者の危険又は健康障害を防止するため必要な措置を講ずるように努めなければならない。」と労働安全衛生上のリスクアセスメント等が義務化されたことから、コンプライアンス経営のビジネスツールとしても再認識されています
つまり、ILO規格と英国BS規格で、国際規格ですね。相違点はOHSASは労働安全マネジメントマネジメントを行う上の法令遵守をするために、内部統制するためのツールで、企業の社会への責任を明確にするこです。
うきょう さん、ご返答ありがとうございました。
私もその後調べてみたのですが、マネジメントシステムの規格は、英国の国家規格であるBS 5750(Quality systems)のPart 1が1987年にISO 9001規格になったのが、国際的に登場した発端と言えるそうです。それに次いで、英国の国家規格BS 7750(Environmental management systems)がベースになり、環境マネジメントシステムの国際規格であるISO 14001が1996年に誕生しました。
しかし、英国規格協会(BSI:The British Standards Institution)が提唱する労働安全衛生マネジメントシステム(OHSAS 18001)は、現在のところまだ国際的な承認を受けていません。今のところ、国際規格であるISOへの「格上げ」を目指していますがまだその途上にあるようです。
うちの会社ではISO9001を取得していますが、将来的にはISO14001の取得も視野に入れているようです。しかし、複数のマネジメントシステムを別々に運営するのは効率が悪いので、何とか統合審査ができないかと思案していた次第です。
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