
オフィスが狭すぎて仕事にならない!小規模オフィスのレイアウトで意識したいゾーニングのポイント
狭いオフィスのレイアウトに役立つ「ゾーニング」という考え方をご存知でしょうか。限られたスペースを有効に使わなければいけない場合には、目的に合わせて上手くエリアを分けることが重要です。この記事では、狭いオフィスのデメリットをどうやったら解消できるのか、ゾーニングの方法について紹介します。
目次
狭すぎるオフィスのデメリット
狭すぎるオフィスにはさまざまなデメリットがあります。
狭い空間は圧迫感を生みやすく、気づかないうちに仕事への集中力を低下させ、業務の効率性を下げる可能性があります。また、社内に置けるデスクも小さくなることから荷物が整理できず、設置できるデバイスなども限定的になります。
打ち合わせをするにも、ゆっくり休憩するにも、なかなかスペースを確保できないのはストレスが溜まるでしょう。さらに、人と人との距離が近くなり騒音が問題になるほか、Web会議などの業務にも制約が生まれます。
オフィスのゾーニングとは
狭いオフィスを解決する考え方として、ゾーニングが挙げられます。ゾーニングとは「区別する・区画する」といった意味があります。
仕事中、集中して作業したいときもあれば、多人数で話し合いたいときもあるでしょう。業務内容や目的に合わせて、いくつかのスペースにオフィスを分けることがオフィスにおけるゾーニングです。設ける例としては、静かに集中できる作業スペース、複数人で議論できる会議スペース、ちょっと一息つける休憩スペースなどです。こうすることで、作業の特性に合う環境をつくれます。
小規模オフィスにおけるゾーニングのコツ
小規模オフィスのスペース配分を考える際には、収納について考慮しましょう。収納場所は無駄がないように工夫しないと、デッドスペースとなりやすいです。
対策として、収納棚を執務スペースのパーテーションとして活用する方法があります。このとき、完全に視界を塞ぐ収納棚ではなく、オープンラックのような視界を遮らない収納棚のほうが、圧迫感がなく小規模オフィスでも狭い印象を与えにくいです。また、収納棚の高さも考慮しましょう。天井まであるような収納棚では、圧迫感が強くなってしまいます。着席時の目線の高さを目安にするとよいでしょう。
また、時間帯によっては使っていないスペースを、複数の目的で兼用するというのも一つの解決策でしょう。例えば、午前中は作業スペースとしても使用できる場所を、昼の時間帯は食事のできる休憩スペースに。午後は机を移動させて会議スペースに……といった使い方です。限られた面積を有効活用するため、どのスペースがいつ使われているのかを把握しましょう。
ゾーニングを導入する流れ
実際、ゾーニングはどのように行えばよいのでしょうか。ここからは、オフィスのゾーニングを導入する流れについて説明します。
1. ゾーニングの目的・コンセプトを考える
オフィスのゾーニングを考えるうえで、大切なのは目的やコンセプトをしっかり固めることです。たとえば、会社としてどういう方向性を目指しているのか、社員同士のコミュニケーションを活発にしたいのか、それとも集中して作業に取り組める環境を整えたいのか……と、どのようなオフィスにしたいのかを明確にしておきましょう。
2. オフィスに必要なスペースを考える
次は、オフィスのコンセプトを基にどのようなスペースが必要かを考えます。業種や業態によっても必要なスペースは変わるため、しっかり考えて計画を立ててください。
注意が必要なのは、全体のオフィス面積が決まっているという点です。多くのスペースを盛り込もうとすると一つあたりのスペースが狭くなり、逆に使いにくいオフィスになってしまいます。面積を考慮に入れながら、必要なスペースに優先順位をつけて取捨しましょう。
【こちらもおすすめ】オフィスにあったら便利な設備とは?社員が出社したくなるオフィスづくり
3. スペースの配分を考える
必要なスペースが洗い出せたら、次は配分を考えましょう。オフィス全体の面積は決まっているので、どのスペースにどれだけ広さを割り当てるか考えます。目安として、執務スペースには全体の6割程度を割り当てるのが一般的です。つまり、他のスペースで残りの4割を配分することになります。
4. 動線を考慮に入れて配置する
面積が決まったら、オフィス全体のコンセプトに合わせて、各スペースを配置していきます。
このときに気を付けたいのが動線。たとえば、社外の人に応対する受付や応接室は、執務スペースを避けた動線上に配置するのが望ましいでしょう。執務スペースを通らなければいけないような場所にあると、セキュリティ上の問題が発生してしまいます。
また、社員が気兼ねなく休憩できるように、リフレッシュスペースは執務スペースに近く、応接室からは離す必要があるでしょう。社員の動きがスムーズになるように、動線をしっかり意識してレイアウトを考えることが、快適なオフィスづくりの秘訣です。
【こちらもおすすめ】狭いオフィスの基準とは?限られたスペースでも快適に働けるオフィスづくり
まとめ
限られたスペースを有効に使い、快適に仕事ができる環境をつくることは重要です。ゾーニングという言葉だけ聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、まずは「オフィスで何をしたいのか」「どのようなオフィスにしたいのか」をしっかり考えることから始めましょう。
工夫を重ねながら、ぜひ理想のオフィス空間をつくってみてください。
*LI CHAOSHU, Minerva Studio, CRAFT24, insta_photos, Dariusz Jarzabek / shutterstock
【まずはここから】オフィス移転・改装・レイアウトお問い合わせはこちら