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社労士の選び方

【弁護士に聞く!】社労士はどう選べばいい?自社に合った社会保険労務士の選び方のポイント

2021.12.02

筆者は弁護士として仕事柄、かなり多くの社会保険労務士の先生方とお付き合いしてきました。さらに、筆者自身の法律事務所でも、社会保険料の算定等を社労士の先生にお願いしています。

弁護士の目から見て、社労士の先生はかなり千差万別だなというイメージを持っています。ただ、どんな社労士の先生がよいかというのは、業界・企業の特徴や経営者の好みもよるところがあります。

本稿では、筆者の経験に基づいて、自社に合った社務士の選び方のポイントについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

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社労士に依頼するタイミング

会社を起業した後、税理士・社労士・弁護士の順番で、士業の方たちとのかかわりが生じてくるといわれています。まずは、税金のことや、金勘定のことを指導してくれる人が必要になり、税理士の先生にお願いすることになるでしょう。

その後、従業員を何人か雇うようになってくると、社労士の先生にお願いするケースが出てきます。もともと、社労士の業務は社会保険料関係の手続き業務が主体でしたが、現在では就業規則の作成その他、労働関係の専門家としての役割を担っているからです。さらに社労士の場合は、労働者関係を中心に、あらゆる種類の補助金申請業務などを提供することもあります。

ちなみに、最後の弁護士に依頼するのは、何か紛争が生じたときか、会社が上手くいったので“箔付け”に顧問弁護士を付けておこうという場合のようです。(かつて依頼会社から、本当にこう言われたことがあります。)

社労士の選び方のポイント

では、自社に合った社労士はどうやって選べばよいのでしょうか? ここでは、筆者の経験から、5つのポイントをご紹介しましょう。

 

1:社労士の費用

まず大きな点として、社労士の費用がポイントとして挙げられるでしょう。社会保険関係の仕事を依頼する企業の中には、“安いところ”という基準で社労士を選択していることも多いようです。実際、社労士の先生から、価格競争に負けて、顧客を取られてしまったといった話を聞いたことがあります。

ただ、これはある意味仕方ないことですし、筆者としても安い費用で定型業務を提供する社労士の先生は、やはり大したものだと感じています。大量処理のために仕組みを作り、それほど高い給与ではなくても、従業員が効率的に気持ちよく働けるような仕組みを作っているからこそできることです。

2:社労士の実務経験

費用面も重視したい一方、“安いから”という理由だけで選定するわけにはいきません。社労士の先生に労働問題の専門家としてのアドバイスを求めるのならば、やはり能力を見ざるをえないでしょう。特に労働問題についての実務的な経験の有無なども重要になってきます。

筆者の経験からいいますと、会社の人事総務部門にいて、在職中に社労士の資格だけ取っておいて、退職してから開業するような先生が一定数いるようです。一概には言えませんが、こういう社労士の中には、自分が勤めていた大企業の基準で、中小企業の労務問題に対応しようとする方もいますので注意が必要です。

筆者が経験した事案では、自身が勤務していた大企業の就業規則を、ほぼそのままの状態で、できたての会社に使用した社労士の先生が居ました。大企業の就業規則ですので、従業員への福利厚生や待遇がしっかりとした内容になっていました。後になって、就業規則からは高額の退職金が発生することが明確になり、会社の方も慌てていたものです。

特に中小企業の場合は、依頼する社労士の先生に自社と同じような規模感や状況の企業での実務経験があるのか、という点も選ぶ際のポイントになるでしょう。

3:社労士の専門知識の豊富さ

社労士の先生の場合、労働法の専門知識、特に判例の知識などがどれほどあるかは、人によってかなり違うなと感じています。「弁護士よりもよほど詳しい知識を有しているな」と、話していて感心する先生もいます。その一方、法律はほとんど気にかけないで、「強気で押せば何とかなる!」といった考えで活動しているとしか思えない方もいます。

ただ、労働法の知識がたくさんあれば、労使問題をうまく解決できるかといえば、そうでないところが難しいです。実際に法律などは最低限のところだけしか分からなくても、実務を運営する力が十分ある方もいます。強気で押していけば、相当の確率で上手くいくということもあるのです。

専門知識という点で社労士の選択をするのは難しいように思うかもしれません。ただ、業界の特徴、会社の風土、経営者自身の性格には、専門知識が豊富の社労士がよいのか、あるいは、強気で推し進めてくれる社労士よいのかという点は一つの判断基準になるでしょう。

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4:社労士の人柄

筆者はやはり、一緒に仕事をする社労士の先生を選ぶなら、人柄重視で行きたいと思っています。特にガッツのある方がよいですね。社労士の先生の中には、本当にやり手だと思う方がたくさんいます。

弁護士の場合は、特に営業などしなくても、国選事件や弁護士会から来る法律相談などで、とりあえず食べていくことは可能です。それに対して、社労士の先生の場合は、相当頑張らないと食べていくことすら難しいということもあるようです。筆者が話を聞いた先生は、工場街の近くで開業して、工場の一つ一つに飛び込みで挨拶に行き、仕事をもらってきたとのことです。

営業マンとしては当たり前かもしれませんが、士業としてはすごいことです。こういうやる気のある方で、人間的にも気が合うような社労士さんと一緒に仕事をしていくのはよいことだと感じています。

5:社労士事務所の規模

社労士の先生の場合、一人でやっている方から、大規模事務所で経営されている方までいます。この辺の事情は弁護士も同じです。それぞれ、メリットとデメリットがあります。

一人の先生の場合は、信頼できる方を見つけられれば、深い付き合いや懇切丁寧な対応が期待できます。ただ、一人でやっているとどうしてもミスをする可能性や考え方に多様性が欠ける場合もあるでしょう。

一方、大規模事務所では、小規模事務所に比べると、付き合い方は浅い傾向にあるかもしれません。しかし、組織として経験した事例の多さから、より多様な解決策の提示も期待できます。また、社労士自身も事務所で従業員問題を経験しているので、実践的なアドバイスが可能だと考えられます。

このように、社労士事務所の規模は、社労士との付き合い方やアドバイスに何を求めるかが、選ぶ際のポイントになります。

自社に一番合う社労士の選び方

いろいろと書いてきましたが、まずは一緒に仕事をしてみて、上手くいくのかどうか試してみるのが一番だと思います。労働者の場合は、ひとたび雇用すれば、なかなか解雇は難しいでしょう。しかし、社労士や弁護士の場合は、上手くいかないと思えば比較的簡単に変えることが可能です。

結婚相手を探すときも、何人かと付き合って、最終的に決めることがありますよね。それと同じで、まずは何人かの社労士にお願いしてみてから、一番合う方を見付けて行けばよいと筆者は考えています。

* kouta、ソライロ / PIXTA(ピクスタ)