> hitokoto2008 様
>
> 貴重なご意見、ありがとうございます。
> 詐欺罪を成立させられなかった詳細はここではとても語りきれないため、省きます。
> 当時相談した上司の口からも、第一声で「二人ともクビになるかも」という言葉が出ました。Bはその後他の事業所へ異動になり、異動後に精神の不調を理由に長期間の休業に入りました。その真偽を問うつもりはありませんが、なぜまともに仕事をしている私がクビにならなければならないのか、と問い返したことが思い出されます。
> 自分の会社を悪く言いたくはありませんが、しかるべき時に、しかるべき対応を取れる人がいないのが、悩みの種です。
> ちなみに他の会社では、こういった時にどういう処分が下されるものなのでしょうか?
こんばんは。
話の内容が、金銭回収に関することだけだったので…会社としての処分はないのか…それが疑問のスタートでした。
私には、会社内の不祥事に対して、会社が何もアクションを起こさなかったという経験がないのです。
また、相談者さんが今回総務へ異動となったということですので、会社の総務職としての立ち位置はハッキリさせておくべきだと感じました。
処分についてはピンからキリまでありますが、特に、会社の理念と連動していて「これだけは、会社として絶対に許せない!」というようなものもあります。
まず、企業内では仕事とプライベートをハッキリ分ける必要があります。
基本的に、個人投資話や宗教の勧誘などは会社の業務と関係ないはずなので、関わらないことです。また、どうしても関わらなければならない場合には、個人としてしか関係をもてません。仮にそれがトラブルに発展するようであれば、水面下で済ませます。投資話で損をしたとしても、在職中であれば「騙された自分が悪い」と諦めるか、退職した後で(社員でなく個人の身分で)訴訟なり行うべき、というのが私のスタンスです。
簡単に言えば”会社に迷惑をかけるな”ですね。
従業員同士の不倫なども同じです。勤務しているご主人が女性社員と不倫をして、奥さんが会社へねじ込んでくるケースなど。公私混同のケースも結構あります。噂話の範囲までならともかく、そのような事実が露見しては会社の就業規則も意味が無くなってしまいます。
当然、そのような職場環境はまともではないので、企業モラルも問われることになります。
今回は金銭トラブルでしたが、金銭トラブルの事案にもいろいろあって、例えば「家庭的な問題でお金に困り、それを見かねて個人的に貸し付けた場合」と「絶対儲かるから…投資してみないか?」という場合では、結果は同じでも動機が全く違うわけです。
また、会社のお金を使い込まれたこともありますが、「遊興費に充てていた場合」と「家族の入院費等の治療費に費やした場合」とでは、同じ横領でも会社側の当たりは違ってきます。
今回のケースでも、示談が成立していた場合と成立していない場合では違うかもしれません。
なお、人事内でも処分内容の意見が必ずしも一致するわけではありません。ある者は情状酌量を要望したり…いろいろで…最終決裁者に委ねます。
ともかく、10年近く放置していた案件で、会社としては介入し難い事案ですが、できるとすれば、「今、会社が差し押さえ事実を通して事件を認識した」という形にして、処分を下すかでしょうね。
でも、解雇すれば回収できなくなる可能性も出てきますので、相談者さんにはデメリットになるし、何ら処分もしないとなると、今後類似事件が発生しても、会社は社員の処分をできなくなる恐れが出てきますよね。
一般的にも「会社が支払う給与を第三者に差し押さえられる」ということ自体会社の信用を失墜させる行為です。相手だけでなく相談者さんもそれに当てはまります。
もし、具体的に相手を処分したいのなら、片手落ちにならないように弁護士さんに相談したほうがよいかもです(相談者さんは軽く相手は重い処分です)