◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
<第315回>賢人の
コンピテンシーをベンチマークする!<その8>
==■「負け癖の染み付いた東大野球部に渇を入れる桑田真澄氏!」■==
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
「賢人の
コンピテンシーをベンチマークする」と題して分かりやすく解説していき
ます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非
ともお読みいただきたいと思います。
===================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと
理解が一層深まります。(
コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
=================================
【1】桑田氏が特別ピッチングコーチに!
【2】桑田氏の目、東大野球部はなぜ勝てないのか!
【3】球種を増やすよりもアウトローの直球を磨け!
【4】桑田イズム浸透、新人戦の連敗を15で止める!
【5】賢人から学ぶべきこと!
【6】編集後記
=================================
賢人と呼ぶにふさわしい人は、すばらしい「行動特性」を持って行動している。だ
からすばらしい仕事の結果を出すことができるのだ。我々は賢人の
コンピテンシー
をベンチマークしない手はないのだ。
【1】桑田氏が特別ピッチングコーチに!
今年1月に元巨人の桑田真澄氏が東大野球部の特別ピッチングコーチに就任した。
桑田氏はご承知のように巨人のエースとして君臨し、160勝に後一歩という勝ち星
を挙げた。普通の選手よりも小柄。PL時代に清原選手と並んで撮ったと写真を見
ると背の高さは歴然だ。ボールも剛速球というわけではなかった。
桑田氏のピッチングの生命線はアウトローの直球だ。インコースを投げて相手打者
の体を起こしておき、アウトローにキッチリ決めるから打たれない。コントロール
の精度は抜群だった。
桑田氏は「野球界の常識は非常識」と言う教えだ。例えばマウンドに立ったとき両
肩を平行に保つのがいいフォームとされていたが、桑田氏は「僕の場合は右肩を下
げて投げるほうがいいボールが行く。右肩を少しだけ落とすことによって右肩が残
るから打者から見にくい。ボールにスピンもかかるので変化球も縦に落とせる」と
言う。
野球部員たちは桑田氏の話に目を丸くした。2010年からリーグ戦では引き分けを挟
んで56連敗中だったが少しずつ桑田イズムが浸透しつつある。だが相変わらずリー
グ戦では勝てない。この春のリーグ戦もだ。
【2】桑田氏の目、東大野球部はなぜ勝てないのか!
東大の野球部員は実にまじめだ。甲子園経験選手は一人もいない。体格からして東
京六大学の他の5校の選手とは見劣りし、持久力も不足している。朝6時半ごろか
ら練習を開始し、夜間も入れると10時間以上も練習をしている部員が多い。たくさ
ん練習すればうまくなれると信じてのことだ。
□ 上達は練習時間に比例しない
桑田氏は「上達は練習時間に比例しない」と考えている。つまり練習の中身だと言
うわけだ。体が疲れた状態でダラダラ練習するのはむしろムダと考える。目的意識
を持って効率よく練習すべきと教える。
□ 球種を増やしても思ったところに投げられなければ無意味
スピードもない平凡な直球では打たれる。だから球種を増やして打者の目先をかわ
せば何とか抑えられると考えていたようだ。一理ある。だが案の定コントロールが
悪いから四球や死球を与えてランナーを溜める。そしてガツンと長打を食らう。東
大の失点パターンだ。
桑田氏はまず直球をものにすることを求めた。「10球中8球アウトローにコントロ
ールできるようにせよ」と教えた。ところがそれができない。だからアウトローの
直球を磨かなければならない。
□ 悔しがらない
投手は長打を食らっても悔しがらない。野手はチャンスで凡退しても悔しがらない。
悔しがらないばかりかにやけている者もいる。
桑田氏は「なぜ悔しがらないの。負けて当たり前だと思っているんじゃないの。今
のままだと100連敗もあるよ」と厳しい口調で言った。
【3】球種を増やすよりもアウトローの直球を磨け!
桑田氏は自ら投球して見せた。引退してほとんどボールを握っていないのにすばら
しいコントロールで何球投げてもアウトローにきっちり投げて見せた。見ていた投
手たちは、ただただ呆気に取られた。
少しずつ目つきが変わり始めた。桑田氏に質問する者もいなかったが、「桑田さん、
教えて下さい」と駆け寄ってくる部員が現れ始めたのは朗報だ。
10球投げて8球アウトローに投げられる確率が日増しに多くなった。あとは本番で
動じることなくコントロールできるかどうかだ。そしてこのアウトローの直球を
使う前提として内角にコントロールして腰を引かせたりのけぞらせれば効果抜群
だ。
今は追い込んだらフォークボールを投げて空振りさせたり打ち取ることを得意に
している投手が多くなった。だがランナーが3塁にいるときは問題だ。ワイルド
ピッチのリスクがあるからだ。キャッチャーがそらせば相手に点を与えてしまう。
その点、アウトローの直球ならワイルドピッチのリスクは少ない。
【4】桑田イズム浸透、新人戦の連敗を15で止める!
6月3日の東京六大学の新人戦でついに東大が4-1で早稲田に勝った。2006年
春の1勝を最後に続いていた新人戦での連敗を15で止めたのだ。打線が初回に3
点を先制すると先発の2年生投手が8回を6安打1失点の好投を見せた。
今春のリーグ戦では10戦全敗に終わったが闘う気持ちが少しずつ芽生えてきた。
選手たちの「行動特性」はあらゆる場面で変化してきたのである。
だらだらの長時間練習ではなく目的意識を持って効率よく中身の濃い練習をす
るようになった。投手は10球中10球ともアウトローに投げることを目標に練習
するようになった。野手は捕球したら直ぐに内野にボールを返すようになった。
打席では球に食らいついて粘るようになった。「行動特性」が変ったのだから
結果は変わる日は近い。
【5】賢人から学ぶべきこと!
「大男、総身に知恵が回りかね」と言うことわざがある。体の大きな人は体格
や体力に頼りがちで、体全体に知恵が回らないと言うわけだ。
体罰問題が世間を騒がせた。桑田氏は子供のころエラーをすると監督に殴られ
たという。殴られたが野球は上達しなかったことを身をもって経験している。
だから体罰は絶対にいけないと語る。
東大の入試を突破した選手だけに桑田氏は余計なことは言わない。とにかく自
信を付けさせるように物腰柔らかに言う。「練習量や練習時間の長さではない
ですよ。合理的かつ効果的な練習をしましょう」と穏やかに話す。
東大野球部の選手たちの総身に知恵が回れば、きっと勝てる。そう信じて選手
たちの「行動特性」の変革を迫る。企業でも同様のことが言える。管理職は自
らの「行動特性」を変え、部下にも「行動特性」の変革を迫ることだ。
【6】編集後記
あの日、2年生以下の部員にとって公式戦初勝利とあって試合後のロッカール
ームでは大きな拍手が沸き起こった。勝つってこんなにすばらしいことだと知
った。着替えた部員たちは三々五々それぞれが授業に向かったそうだ。東大生
だもの授業に出るのは当たり前だ。
================================
次回に続く
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なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
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ます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
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【2】桑田氏の目、東大野球部はなぜ勝てないのか!
【3】球種を増やすよりもアウトローの直球を磨け!
【4】桑田イズム浸透、新人戦の連敗を15で止める!
【5】賢人から学ぶべきこと!
【6】編集後記
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賢人と呼ぶにふさわしい人は、すばらしい「行動特性」を持って行動している。だ
からすばらしい仕事の結果を出すことができるのだ。我々は賢人のコンピテンシー
をベンチマークしない手はないのだ。
【1】桑田氏が特別ピッチングコーチに!
今年1月に元巨人の桑田真澄氏が東大野球部の特別ピッチングコーチに就任した。
桑田氏はご承知のように巨人のエースとして君臨し、160勝に後一歩という勝ち星
を挙げた。普通の選手よりも小柄。PL時代に清原選手と並んで撮ったと写真を見
ると背の高さは歴然だ。ボールも剛速球というわけではなかった。
桑田氏のピッチングの生命線はアウトローの直球だ。インコースを投げて相手打者
の体を起こしておき、アウトローにキッチリ決めるから打たれない。コントロール
の精度は抜群だった。
桑田氏は「野球界の常識は非常識」と言う教えだ。例えばマウンドに立ったとき両
肩を平行に保つのがいいフォームとされていたが、桑田氏は「僕の場合は右肩を下
げて投げるほうがいいボールが行く。右肩を少しだけ落とすことによって右肩が残
るから打者から見にくい。ボールにスピンもかかるので変化球も縦に落とせる」と
言う。
野球部員たちは桑田氏の話に目を丸くした。2010年からリーグ戦では引き分けを挟
んで56連敗中だったが少しずつ桑田イズムが浸透しつつある。だが相変わらずリー
グ戦では勝てない。この春のリーグ戦もだ。
【2】桑田氏の目、東大野球部はなぜ勝てないのか!
東大の野球部員は実にまじめだ。甲子園経験選手は一人もいない。体格からして東
京六大学の他の5校の選手とは見劣りし、持久力も不足している。朝6時半ごろか
ら練習を開始し、夜間も入れると10時間以上も練習をしている部員が多い。たくさ
ん練習すればうまくなれると信じてのことだ。
□ 上達は練習時間に比例しない
桑田氏は「上達は練習時間に比例しない」と考えている。つまり練習の中身だと言
うわけだ。体が疲れた状態でダラダラ練習するのはむしろムダと考える。目的意識
を持って効率よく練習すべきと教える。
□ 球種を増やしても思ったところに投げられなければ無意味
スピードもない平凡な直球では打たれる。だから球種を増やして打者の目先をかわ
せば何とか抑えられると考えていたようだ。一理ある。だが案の定コントロールが
悪いから四球や死球を与えてランナーを溜める。そしてガツンと長打を食らう。東
大の失点パターンだ。
桑田氏はまず直球をものにすることを求めた。「10球中8球アウトローにコントロ
ールできるようにせよ」と教えた。ところがそれができない。だからアウトローの
直球を磨かなければならない。
□ 悔しがらない
投手は長打を食らっても悔しがらない。野手はチャンスで凡退しても悔しがらない。
悔しがらないばかりかにやけている者もいる。
桑田氏は「なぜ悔しがらないの。負けて当たり前だと思っているんじゃないの。今
のままだと100連敗もあるよ」と厳しい口調で言った。
【3】球種を増やすよりもアウトローの直球を磨け!
桑田氏は自ら投球して見せた。引退してほとんどボールを握っていないのにすばら
しいコントロールで何球投げてもアウトローにきっちり投げて見せた。見ていた投
手たちは、ただただ呆気に取られた。
少しずつ目つきが変わり始めた。桑田氏に質問する者もいなかったが、「桑田さん、
教えて下さい」と駆け寄ってくる部員が現れ始めたのは朗報だ。
10球投げて8球アウトローに投げられる確率が日増しに多くなった。あとは本番で
動じることなくコントロールできるかどうかだ。そしてこのアウトローの直球を
使う前提として内角にコントロールして腰を引かせたりのけぞらせれば効果抜群
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今は追い込んだらフォークボールを投げて空振りさせたり打ち取ることを得意に
している投手が多くなった。だがランナーが3塁にいるときは問題だ。ワイルド
ピッチのリスクがあるからだ。キャッチャーがそらせば相手に点を与えてしまう。
その点、アウトローの直球ならワイルドピッチのリスクは少ない。
【4】桑田イズム浸透、新人戦の連敗を15で止める!
6月3日の東京六大学の新人戦でついに東大が4-1で早稲田に勝った。2006年
春の1勝を最後に続いていた新人戦での連敗を15で止めたのだ。打線が初回に3
点を先制すると先発の2年生投手が8回を6安打1失点の好投を見せた。
今春のリーグ戦では10戦全敗に終わったが闘う気持ちが少しずつ芽生えてきた。
選手たちの「行動特性」はあらゆる場面で変化してきたのである。
だらだらの長時間練習ではなく目的意識を持って効率よく中身の濃い練習をす
るようになった。投手は10球中10球ともアウトローに投げることを目標に練習
するようになった。野手は捕球したら直ぐに内野にボールを返すようになった。
打席では球に食らいついて粘るようになった。「行動特性」が変ったのだから
結果は変わる日は近い。
【5】賢人から学ぶべきこと!
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や体力に頼りがちで、体全体に知恵が回らないと言うわけだ。
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たという。殴られたが野球は上達しなかったことを身をもって経験している。
だから体罰は絶対にいけないと語る。
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【6】編集後記
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