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「どうしても…」「やっぱり…」は「思考の生活習慣病」!?

総務の森』コラムをご覧のみなさま


こんにちは! 合同会社5W1Hの高野潤一郎と申します。

本コラムでは、弊社配信の無料ニューズレター第146号(2013年10
月06日配信)で公開した記事の一部をシェア差し上げます。
今回のタイトルに興味をお持ちいただけた方は、是非、お役立てく
ださい。

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(前略)

50年間以上に渡って、「日本人の3大死因」として「悪性新生物
(ガン)」、「心疾患(高血圧性を除く)」、「脳血管疾患」が常
に上位を占め続け、これらが「生活習慣に起因する疾病」であるこ
とが知られています。

厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室のウェブサイトには、
「日本人の3分の2近くが生活習慣病で亡くなっている」との記述
があるくらいなので、食習慣・運動習慣・飲酒・喫煙・休養など、
「身体面の健康」に関しては意識される方も増えてきているのでは
ないかと思います。

では、ご自身の「慣れ親しんだ思考パターン」(…物事の「解釈」
や「評価」、「思考」の生活習慣)などについては、どの程度認識
され、より望ましいものに調整されるよう、心掛けていらっしゃる
でしょうか?

今回は、この辺りの話についてご紹介してきたいと思います。



■大脳の使い方を自分で選ぶ

神経衰弱になる野生のタヌキや、自律神経失調症の野ネズミはいま
せん。 一方、大脳が発達して「考える力」を手に入れたヒトは、
考える力を望ましくない方向に用いて、必要以上に不安になったり、
悩んだりすることで、自分の身体に悪影響を及ぼす場合があること
が知られています。 

こういった話は、「ヒトは、大脳で想起・想像した内的世界の物事
と、実際の外的世界の物事の区別がつかない」、「大脳で想起・想
像した物事に応じて、化学物質の製造・分泌など生理的・電氣的な
反応をはじめとする種々の変化が起こり、ヒトの身体に実質的な影
響を及ぼす」と解釈されています。 

あなたは、同じ病氣にかかった人でも、取り越し苦労で悲観的なこ
とばかり考えている人の快復が遅く、「こんな病氣に長いこと関わ
っていられるか!とっとと元氣になって○○するぞ!」なんて話し
てばかりいた人の快復が早かったといった事例に遭遇したことはあ
りませんか?

生まれつき、神経過敏で心配性の人などいません。 生まれたばか
りの頃は、誰でも白紙のまっさらな状態なのに、年齢を重ねるにつ
れて無自覚の内に「望ましくない思考パターン」(思考の生活習慣
病)を強化する人が出てくるわけです。

また逆に、物事の真・善・美や感謝できる側面を見つけようとする
考え方を意識的に選ぶうちに、自分・人間関係・周囲の意欲などに
好循環をもたらす「望ましい思考パターン」で豊かな人生を送る人
も出てくるのです。

人間は、悩んだり苦しんだりするために生まれてきたわけではない
と思いませんか? 健全な心を持って、生き甲斐のある人生を送ろ
うとするなら、「望ましい思考パターンを手に入れ、精神的にのみ
ならず、身体的にも、外的世界にも好影響を及ぼしていこう!」と
するのが、食事や運動の習慣に配慮するのと同じように大事なこと
なのではないでしょうか?



■「慣れ親しんだ思考パターン」が、
  無自覚の「クチグセ」などに現れている!

では、どうやって望ましい思考パターンを手に入れればいいのでし
ょうか? 

弊社では、「自分のパターンに氣づき、望ましくないものを排除し、
より望ましいものに変更する」ことをお勧めしています。それには
まず、図表1の「学習の4段階」を踏まえて、無自覚のことが多い
「自分の思考パターン」(…何を変えればいいのか?)に氣づくこ
とが必要となります。

------------------------------------------------------------
「無意識、無能力」(知らないし、できない)
    ↓
「有意識、無能力」(知っているけど、できない)
    ↓
「有意識、有能力」(知っていて、意識すればできる)
    ↓
「無意識、有能力」(意識していなくてもできる)
          …歯磨き、自転車の運転など
------------------------------------------------------------
図表1:「学習の4段階」(ニューズレター第125号より再掲)


では、どうやって自分の思考パターンに氣づけばよいのでしょうか?
最も簡単な例は、自分の言語パターンに氣づくこと、身近な人に自
分のクチグセを教えてもらうことです。

詳細は、「合同会社5W1H流コーチング学習プログラム」(以下、
CLPと略)でお伝えするのですが、ここでは「フレームワーク質
問力(R)」(以下、FQと略)でお伝えしている内容の一部を下記
でご紹介しておきます。

------------------------------------------------------------

●「どうしても…になってしまう」を頻発している

→自分が影響力を及ぼせる範囲の外側で何かが起こっているので、
 私にはどうしようもできない。

≒「責任の所在を明らかにしようとするのが大切」だと考えており、
 その上で「その事態の責任は、私にはない」(他責)と理解して
 くださいね、というメッセージを発している。


●「やっぱり…」を頻発している

→本来は、「さまざまな可能性などについていろいろ吟味を重ね、
 どう考えてもやっぱりこうなのだという場合に使う言葉」にも関
 わらず、その多様な選択肢についてはまったく触れずに、いきな
 り「やっぱり」を連発する。

≒周囲の情報に乗り遅れることを恐れて周囲に迎合している可能性
 が高い。また、表層的な事象にばかり意識が向いて、観察力やク
 リティカル・シンキングを活かして事象の本質を見極める力が衰
 えている可能性も高い。→いずれの場合も、相手から信頼できる
 人物とは見なしてもらいづらい。

------------------------------------------------------------

CLPやFQでは、例えば上述のような事例の紹介などを踏まえて、
自分あるいはコミュニケーション相手が無自覚で用いている言語パ
ターンの背景にある、「慣れ親しんだ思考パターン」(思考の生活
習慣)を推察すること、また、それに応じて適切な質問を選ぶこと
などについて学んでいきます。

図表1の「学習の4段階」といった話もあるので、知識を得ただけ
では、「無意識、有能力」段階に到達できません。 【 数多くの
対人演習と濃密な振り返り 】を繰り返して学んでいくプロセスが、
「思考の生活習慣病対策」になっているのだと思ってください。

概ね、「何か新しい事柄を『体得』しようとする学習」の効果はジ
ワジワ顕在化してくるものですが、以前とは比べ物にならないくら
い「格段に丁寧に、相手の話を聴くようになる」といった変化のよ
うに、中には、CLPの第2日目やFQの受講直後から傍目で見て
いてもわかる変化もありますので、CLPやFQの受講予定の方は
楽しみに期待していてください!

CLPやFQの受講が待ちきれない方は、上述の例を踏まえて、下
記のような言語表現、思考の生活習慣病が身近で蔓延していないか、
こういった表現を用いる人・部署は、どんな思考パターンに慣れ、
どんな価値観・信念を持っているのか、(周囲の人たちと一緒に)
考えてみてくださいね。
------------------------------------------------------------
「社長が言ったから…」
「競合他社が導入したから…」
「現在入手できている情報だけで、責任ある判断は行えません」
「現状からかけ離れた仮定の質問にはお答えできません」
------------------------------------------------------------



■無自覚の表現の背景に、
 イノベーション創出の種となる「前提」あり!

これまでのニューズレターでは、例えば第143号「『対症療法の繰
り返し』で事態を悪化させないためには『問題設定』が重要」のよ
うな形で、繰り返し、CLPやFQで「問題設定」を重要視してい
ることをお伝えしてきています。

この問題設定を適切に行うために役立つことの1つが、「相手の無
自覚の言語表現から、『慣れ親しんだ思考パターン』や『前提』
(暗黙の条件)などに氣づくこと」なのです。

(中略) 

「改善」レベルに止まらず、「イノベーションの創出」を目指すよ
うなレベルの成果(目的達成・問題解決・意思決定など)を目指す
のであれば、「自分の思考パターンを把握し、すぐにわかったつも
りにならず、安易な結論に飛びつかず、特定の手段に固執せず…」
といったコミュニケーションを相手との良好な関係を維持しつつ行
えるようになること、すなわち、「対人スキルとクリティカル・シ
ンキング」の両方を磨いていくことが大切だと考えています。

こうした考え方に基づいて構成し、提供させていただいているのが、
合同会社5W1H流「コーチング学習プログラム」(CLP)であ
り、「フレームワーク質問力」(FQ)となっています。

直接の利害関係にない相手との対人演習を通して、「慣れ親しんだ
思考パターン」(解釈・評価・思考の生活習慣病)を自覚すること
ができるような内容です。 

コミュニケーションを行う上での、「単なるスキルの向上を目指す
手段」に止まらず、「思考の生活習慣病予防の方策」、さらにそれ
を推し進めた「精神修養の道」の1つとして、合同会社5W1H流
コーチングおよびフレームワーク質問力(R)を捉えていただるよう
であれば幸いです。 

向上心旺盛な仲間と一緒に楽しみながら、より望ましいコミュニ
ケーションが図れるようになっていきませんか? 

(中略)

さて今回は、 健全な心を持って、生き甲斐のある人生を送ろうと
するなら、「望ましい思考パターンを手に入れ、精神的にのみなら
ず、身体的にも、外的世界にも好影響を及ぼしていこう!」とする
のが、食事や運動の習慣に配慮するのと同じように大事なことなの
ではないか?という切り口で話を進め、「思考の生活習慣病予防の
方策」「イノベーション創出の種となりうる、対人スキルとクリテ
ィカル・シンキングの両方を磨く場」として、CLPやFQについ
てご紹介しました。

(後略)

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冒頭でご案内差し上げましたように、本記事の『全文』は、下記
よりご覧いただけます。上記抜粋記事をご覧になった上で、詳細
についてお知りになりたい方は、是非ご活用くださいませ。


●ニューズレター第146号
「どうしても…」「やっぱり…」が頻出?
「思考の生活習慣病」は大丈夫ですか?
 → http://5w1h.hatenablog.jp/entry/146(ブログ版)  
 → http://www.5w1h.co.jp/newsletter/no146.pdf(PDF版)
===========================================================
出典を明記していただき、『著作権法』で認められる『引用』の
範囲を超えなければ、許可なしで部分引用可能です。
また、内容を改変せず、元のままの形(あるいは上記リンク先)
であれば、お知り合いなどに転送していただいて構いません。
===========================================================


以上、何か少しでも、『総務の森』コラムをご覧のみなさまの
お役に立てることがあれば幸いです。

お忙しいところ、目を通していただき、ありがとうございました!

               高野潤一郎@合同会社5W1H

P.S.1

記事に出ていた、「フレームワーク質問力(R)」の詳細は、
こちら↓からご確認いただけます。

[ 法人向け ]
http://www.5w1h.co.jp/mutual_learning/organizational_quest.html

[ 個人向け ]
http://www.5w1h.co.jp/mutual_learning/individual_quest.html


P.S.2

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 「自律共栄の納得人世」の実現に向け、
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         代表 高野 潤一郎 [ 博士(先端科学技術) ]

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