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□■□【真似とは言わせない!ネーミングのツボ】□■□
■□
□ 12月20日号
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弁理士 深澤です。
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★このメルマガの目的♪
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このメルマガでは、
商標の審判・裁判事例等を通して、
○どんな
商標が類似といわれたのか
○識別力のある
商標とはどんなものなのか
といったことから、ネーミングを考える際のツボを明らかにして
いきます。
(配信中止はこちらまで
http://www.mag2.com/m/0000241197.html)
それでは、今週も始めます。
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★今回の事例♪
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今回取り上げるのは、
○登録第5866875号:「野村SMA(エグゼクティブ・ラップ)」
指定商品・
役務は、第36類の各
役務です。
ところが、この
商標は、
登録第5321719号:「中央三井のエグゼクティブ・ラップ」
と類似する、とされて一旦は登録が認められませんでした。
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★判断の分かれ目♪
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そこで、登録が認められないのはおかしい、として拒絶査定不服
の審判(不服2016-002845号)が請求されました。
では、審判でどんなやりとりがあったか紹介します。
まず、この
商標の
「「野村」の文字は、請求人の名称「野村證券
株式会社」の一部分
であり、「SMA」の文字は、「セパレートリー・マネージド・
アカウント(Separately Managed Account)」
の略称で、「投資家から委託された資金を、個々の投資家
の運用ニーズを反映して専門の運用会社が運用する口座。」
(「知恵蔵2015」から引用。)の意味を有する語である。」
そして、
「「エグゼクティブ・ラップ」の文字部分については、
「エグゼクティブ」の文字が「企業などの上級管理職。経営幹部。
重役。転じて、高級。ぜいたく。」(「デジタル大辞泉」から引用。)
等の意味を有し、金融に関連する分野において、「富裕層」ほどの
意味合いを理解させる語として普通に使用されているものであり」
「「ラップ」の文字が「金融機関と投資一任
契約を結び、金融商品
への投資を金融機関に一任する取引口座、ひいてはそのサービス
自体のこと。」の意味を有する「ラップ口座」(一般社団
法人投資
信託協会ホームページ中の「用語集」から引用。)を表す語として、
本願の指定
役務に関係する証券会社及び信託銀行の分野において、
普通に使用されているものである。」
そうすると、
「「エグゼクティブ」と「ラップ」の文字とを中点を介して表した
「エグゼクティブ・ラップ」の文字は、「富裕層が金融機関に一任
する投資取引口座」ほどの意味を理解させるものであり、金融に
関連する分野においては、自他
役務の識別標識としての機能が弱い
といえるものである。」
してみれば、
「「野村」の文字とそれに続く「SMA」の文字とを合わせた
「野村SMA」の文字部分が、自他
役務の出所識別標識として強く
支配的な印象を与える部分といえるものであるから、かかる構成に
おいては、「(エグゼクティブ・ラップ)」の文字部分のみを捉えて
商取引に資するものとはいい難く、」
「むしろ構成全体をもって認識され、把握され、又は該「野村SMA」
の文字部分を捉えて取引に資するものというのが相当であって、
「ノムラエスエムエーエグゼクティブラップ」の称呼又は
「ノムラエスエムエー」の称呼を生ずるものである。」
として、「エグゼクティブラップ」の称呼は生じないから、
非類似の
商標とされました。
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★事例からわかったネーミングのツボ♪
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今回は、
商標の一部が共通する場合の類似が問題となりました。
一部が共通していても、その部分だけが認識されるようなことが
なければ、非類似となります。
統一感を持たせることが、真似とは言わせないツボになります。
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お役に立ちましたでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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真似とは言わせない!ネーミングのツボ(毎週火曜日発行)
ご質問・ご感想お待ちしております!
編集・発行 深澤 潔
http://brand-service.biz/
各種商品・サービスのネーミング、会社ロゴ等の
商標登録関連
を扱っております
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○識別力のある商標とはどんなものなのか
といったことから、ネーミングを考える際のツボを明らかにして
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今回取り上げるのは、
○登録第5866875号:「野村SMA(エグゼクティブ・ラップ)」
指定商品・役務は、第36類の各役務です。
ところが、この商標は、
登録第5321719号:「中央三井のエグゼクティブ・ラップ」
と類似する、とされて一旦は登録が認められませんでした。
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そこで、登録が認められないのはおかしい、として拒絶査定不服
の審判(不服2016-002845号)が請求されました。
では、審判でどんなやりとりがあったか紹介します。
まず、この商標の
「「野村」の文字は、請求人の名称「野村證券株式会社」の一部分
であり、「SMA」の文字は、「セパレートリー・マネージド・
アカウント(Separately Managed Account)」
の略称で、「投資家から委託された資金を、個々の投資家
の運用ニーズを反映して専門の運用会社が運用する口座。」
(「知恵蔵2015」から引用。)の意味を有する語である。」
そして、
「「エグゼクティブ・ラップ」の文字部分については、
「エグゼクティブ」の文字が「企業などの上級管理職。経営幹部。
重役。転じて、高級。ぜいたく。」(「デジタル大辞泉」から引用。)
等の意味を有し、金融に関連する分野において、「富裕層」ほどの
意味合いを理解させる語として普通に使用されているものであり」
「「ラップ」の文字が「金融機関と投資一任契約を結び、金融商品
への投資を金融機関に一任する取引口座、ひいてはそのサービス
自体のこと。」の意味を有する「ラップ口座」(一般社団法人投資
信託協会ホームページ中の「用語集」から引用。)を表す語として、
本願の指定役務に関係する証券会社及び信託銀行の分野において、
普通に使用されているものである。」
そうすると、
「「エグゼクティブ」と「ラップ」の文字とを中点を介して表した
「エグゼクティブ・ラップ」の文字は、「富裕層が金融機関に一任
する投資取引口座」ほどの意味を理解させるものであり、金融に
関連する分野においては、自他役務の識別標識としての機能が弱い
といえるものである。」
してみれば、
「「野村」の文字とそれに続く「SMA」の文字とを合わせた
「野村SMA」の文字部分が、自他役務の出所識別標識として強く
支配的な印象を与える部分といえるものであるから、かかる構成に
おいては、「(エグゼクティブ・ラップ)」の文字部分のみを捉えて
商取引に資するものとはいい難く、」
「むしろ構成全体をもって認識され、把握され、又は該「野村SMA」
の文字部分を捉えて取引に資するものというのが相当であって、
「ノムラエスエムエーエグゼクティブラップ」の称呼又は
「ノムラエスエムエー」の称呼を生ずるものである。」
として、「エグゼクティブラップ」の称呼は生じないから、
非類似の商標とされました。
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★事例からわかったネーミングのツボ♪
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今回は、商標の一部が共通する場合の類似が問題となりました。
一部が共通していても、その部分だけが認識されるようなことが
なければ、非類似となります。
統一感を持たせることが、真似とは言わせないツボになります。
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お役に立ちましたでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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編集・発行 深澤 潔
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