こんにちは、
産業医・労働衛生コンサルタントの朝長健太です。
産業医として化学工場、営業事務所、IT企業で勤務し、厚生労働省において労働行政に携わり、臨床医として治療を行った複数の健康管理の視点で情報発信をしております。
さらに、健康経営に関する公的資格者のために、安価で好立地のインキュベーションオフィスも展開しています。
http://hatarakikatakaikaku.com/
今回は、「靴屋のセールスマンの話(良いストレス編)」についてコラムを作成しました。
労働衛生の取組を行うことで、
従業員に培われる「技術」「経験」「人間関係」等の財産を、企業が安定して享受するためにご活用ください。
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靴屋のセールスマンの話(良いストレス編)
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靴屋のセールスマンの話は、2人のセールスマンが靴を履かない地域に営業をかける時に、1人は「ここでは誰も靴を履いていないから、開拓すれば市場を独占できる。」と判断し、もう1人は「誰も靴を履かないから売れるわけがない。」と判断する話です。
その後の話の展開としては、以下に挙げるように多くの視点で仮説が展開されるコンサルタント業界では定番の話となっています。
・市場を独占できる判断をし、44足の靴とボールを無料で与えたことで、現地の人がサッカーという楽しみを見つけ、新たな靴市場を開拓したという価値創造の視点
・売れるわけがないと速やかに判断したため、他に新しい市場を見つけられたという決断の早さが重要であるという視点
・市場としては見切りをつけ生産の視点に転換し、靴の工場を作り最低限の
賃金で
雇用した。結果的に、現地の人は作っている靴の価値を知らないため、適正な
賃金を求められることはなかったという情報格差が待遇格差につながる視点 等
ストレスの中には良いストレス(eustress)という考え方がありますので、上記価値創造の視点を膨らますことで新しく話を作って説明させていただきます。
◎靴屋のセールスマンの話(良いストレス編)
2人のセールスマンが靴を履かない村に営業をかける時に、Aさんは「ここは誰も靴を履いていないから、開拓すれば市場を独占できる。」と判断し、Bさんは「誰も靴を履かないから売れるわけがない。」と判断しました。
Aさんは、村人に靴とボールを無料で与えましたが、彼らは何も行動を起こしませんでした。見かねたAさんが靴を履きボールを蹴ってみて、「靴を履いていれば痛みを感じることなく、どこまででも自由にボールを蹴れる。」と説明しました。すると村人は、「それに何の意味があるのですか。」と質問をしてきました。
Aさんは、やってみれば楽しさが分かると言って、数人の青年を集めてボールを蹴らしてみましたが、誰も楽しみを感じることなく、Aさんのことを不快と感じた青年達は、Aさんを村から排除してしまいました。
その経緯を聞いたBさんは、自分の判断が正しかったと思いつつも、Aさんの取組で改善できることはなかったかと考えました。
しばらくしてBさんは、靴を履かない村に営業をかける際に、靴とボールに加えて、サッカーのルールブックを無料で与えました。そして、「世の中にはサッカーというスポーツがあります。これは四角いフィールドの中でボールを奪い合い、相手のゴールにボールを入れるゲームです。」と説明しました。青年達は、ルールに従いゲームを行う中で、ボールの奪い奪われに一喜一憂し、ゴールを決めた時に歓声をあげて喜ぶようになりました。
靴を使ってボールを蹴ることに価値を見いだした村人達は靴を買うようになり、Bさんは市場を独占することできました。
この話の中で、『どこまでも自由にボールが蹴れる』というストレスが全く無い状態、『楽しみを感じないのにボールを蹴ることを強いられる』という悪いストレス(distress)、『楽しみに繋がるルールという制限』という良いストレス(eustress)を例示してみました。
『ストレス』=『悪い』という話になることがありますが、ストレスがあることで良い効果が生まれることもあり、ストレスは排除すれば良いというわけではありません。また、誰かにとって良いストレスでも別の人には悪いストレスになることもあります。会社におけるストレスを整理するときに、この話を参考としていただければと思います。
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健康経営に係る公的資格者のための
レンタルオフィス
◎健康経営インキュベーションオフィス◎
虎の門駅から徒歩5分で、御連絡お待ちしています。
Email:
fineroads@icloud.com
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http://hatarakikatakaikaku.com/
こんにちは、産業医・労働衛生コンサルタントの朝長健太です。
産業医として化学工場、営業事務所、IT企業で勤務し、厚生労働省において労働行政に携わり、臨床医として治療を行った複数の健康管理の視点で情報発信をしております。
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今回は、「靴屋のセールスマンの話(良いストレス編)」についてコラムを作成しました。
労働衛生の取組を行うことで、従業員に培われる「技術」「経験」「人間関係」等の財産を、企業が安定して享受するためにご活用ください。
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靴屋のセールスマンの話(良いストレス編)
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靴屋のセールスマンの話は、2人のセールスマンが靴を履かない地域に営業をかける時に、1人は「ここでは誰も靴を履いていないから、開拓すれば市場を独占できる。」と判断し、もう1人は「誰も靴を履かないから売れるわけがない。」と判断する話です。
その後の話の展開としては、以下に挙げるように多くの視点で仮説が展開されるコンサルタント業界では定番の話となっています。
・市場を独占できる判断をし、44足の靴とボールを無料で与えたことで、現地の人がサッカーという楽しみを見つけ、新たな靴市場を開拓したという価値創造の視点
・売れるわけがないと速やかに判断したため、他に新しい市場を見つけられたという決断の早さが重要であるという視点
・市場としては見切りをつけ生産の視点に転換し、靴の工場を作り最低限の賃金で雇用した。結果的に、現地の人は作っている靴の価値を知らないため、適正な賃金を求められることはなかったという情報格差が待遇格差につながる視点 等
ストレスの中には良いストレス(eustress)という考え方がありますので、上記価値創造の視点を膨らますことで新しく話を作って説明させていただきます。
◎靴屋のセールスマンの話(良いストレス編)
2人のセールスマンが靴を履かない村に営業をかける時に、Aさんは「ここは誰も靴を履いていないから、開拓すれば市場を独占できる。」と判断し、Bさんは「誰も靴を履かないから売れるわけがない。」と判断しました。
Aさんは、村人に靴とボールを無料で与えましたが、彼らは何も行動を起こしませんでした。見かねたAさんが靴を履きボールを蹴ってみて、「靴を履いていれば痛みを感じることなく、どこまででも自由にボールを蹴れる。」と説明しました。すると村人は、「それに何の意味があるのですか。」と質問をしてきました。
Aさんは、やってみれば楽しさが分かると言って、数人の青年を集めてボールを蹴らしてみましたが、誰も楽しみを感じることなく、Aさんのことを不快と感じた青年達は、Aさんを村から排除してしまいました。
その経緯を聞いたBさんは、自分の判断が正しかったと思いつつも、Aさんの取組で改善できることはなかったかと考えました。
しばらくしてBさんは、靴を履かない村に営業をかける際に、靴とボールに加えて、サッカーのルールブックを無料で与えました。そして、「世の中にはサッカーというスポーツがあります。これは四角いフィールドの中でボールを奪い合い、相手のゴールにボールを入れるゲームです。」と説明しました。青年達は、ルールに従いゲームを行う中で、ボールの奪い奪われに一喜一憂し、ゴールを決めた時に歓声をあげて喜ぶようになりました。
靴を使ってボールを蹴ることに価値を見いだした村人達は靴を買うようになり、Bさんは市場を独占することできました。
この話の中で、『どこまでも自由にボールが蹴れる』というストレスが全く無い状態、『楽しみを感じないのにボールを蹴ることを強いられる』という悪いストレス(distress)、『楽しみに繋がるルールという制限』という良いストレス(eustress)を例示してみました。
『ストレス』=『悪い』という話になることがありますが、ストレスがあることで良い効果が生まれることもあり、ストレスは排除すれば良いというわけではありません。また、誰かにとって良いストレスでも別の人には悪いストレスになることもあります。会社におけるストレスを整理するときに、この話を参考としていただければと思います。
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