企業に勤める団塊の世代が07年から大量に
退職するのに備えて、経済産業省が、中小企業の熟練工が身につけた技能を社内に残すため、データベース化のソフトウエア作りに乗り出します。
このために経産省は06年度予算でソフト
開発費17億円を要求。独立行政
法人の産業技術総合研究所(産総研)が中心になり、まず鋳物、溶接、旋盤加工、めっき、レーザー溶接の5種類のソフトを開発。業界団体を通じて中小企業に配布する予定というものです。
鋳物製造や旋盤加工などを手がける中小メーカーは、熟練工の腕と知恵に頼る部分が大きいが、若手への技能継承が進んでいない企業が多く、社内で培ってきた技能をデータ化することで、各社独自の知的財産として保存・活用するのが狙いのようです。
産総研は、熟練工の強みは手先の技術だけでなく、取引先から指定された製品の仕様、納期、価格などに応じて、材料選びや加工方法などをすぐに判断する能力にあると分析。後輩に直接教えるだけでなく、細かくデータベース化しておくことが、技能の伝承に役立つとみています。
このソフトを導入した企業では、熟練工が旋盤の設定値や速度、鋳物の型に流し込む金属の温度など、細かい作業記録を入力。その作業方法を選んだ理由や効果、試行
錯誤の経緯なども記録します。溶接など数値化しにくい作業は、ビデオで撮影して映像で残すというものです。
導入の趣旨は良くわかります。しかし問題は後継者です。バブル後の失われた10年というマイナス経済の下で人員の補充をせずにきている中小企業は多くあると思います。
正社員から派遣社員に変えてきている会社も多数あります。
長期的な技能伝承のための
採用および人材育成計画に正面から取り組まないと、せっかくのソフトも宝の持ち腐れになる可能性もあります。優れた技能を引き継ぐ後継者あっての今回の取り組みだからです。
企業に勤める団塊の世代が07年から大量に退職するのに備えて、経済産業省が、中小企業の熟練工が身につけた技能を社内に残すため、データベース化のソフトウエア作りに乗り出します。
このために経産省は06年度予算でソフト開発費17億円を要求。独立行政法人の産業技術総合研究所(産総研)が中心になり、まず鋳物、溶接、旋盤加工、めっき、レーザー溶接の5種類のソフトを開発。業界団体を通じて中小企業に配布する予定というものです。
鋳物製造や旋盤加工などを手がける中小メーカーは、熟練工の腕と知恵に頼る部分が大きいが、若手への技能継承が進んでいない企業が多く、社内で培ってきた技能をデータ化することで、各社独自の知的財産として保存・活用するのが狙いのようです。
産総研は、熟練工の強みは手先の技術だけでなく、取引先から指定された製品の仕様、納期、価格などに応じて、材料選びや加工方法などをすぐに判断する能力にあると分析。後輩に直接教えるだけでなく、細かくデータベース化しておくことが、技能の伝承に役立つとみています。
このソフトを導入した企業では、熟練工が旋盤の設定値や速度、鋳物の型に流し込む金属の温度など、細かい作業記録を入力。その作業方法を選んだ理由や効果、試行錯誤の経緯なども記録します。溶接など数値化しにくい作業は、ビデオで撮影して映像で残すというものです。
導入の趣旨は良くわかります。しかし問題は後継者です。バブル後の失われた10年というマイナス経済の下で人員の補充をせずにきている中小企業は多くあると思います。
正社員から派遣社員に変えてきている会社も多数あります。
長期的な技能伝承のための採用および人材育成計画に正面から取り組まないと、せっかくのソフトも宝の持ち腐れになる可能性もあります。優れた技能を引き継ぐ後継者あっての今回の取り組みだからです。