◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
<第191回>仕事のできる人の行動特性に学ぶ!
==■「モノ作りコンサルタント山田日登志氏の考える人間育成力に学ぶ!」■==
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れ
となり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
「仕事のできる人の行動特性に学ぶ!」と題して分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ
・管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも
是非ともお読みいただきたいと思います。
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<今回のメニュー>
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【1】モノ作りコンサルタント山田日登志氏の軌跡!
【2】「社員が輝けば会社は蘇る」の信念!
【3】山田流考える社員の育て方!
【4】今日のまとめ
【5】編集後記
=================================
【1】モノ作りコンサルタント山田日登志氏の軌跡!
工場再建屋の異名を持つ山田日登志氏は32歳の時、「トヨタかんばん方式」の
生みの親である大野耐一氏と出会った。その出会いがその後の人生の転機となっ
た。
トヨタのかんばん方式は今で言うトヨタ式生産システム(TPS)と言われるム
ダを徹底的に撲滅する生産方式である。
「これだっ!」と閃いた山田日登志氏は大野耐一氏に弟子入りを志願して認めら
れた。7年間大野氏の下でトヨタ式生産方式を実践的に学び39歳に独立した。
ソニー、松下を始めとする大企業から依頼が殺到し日本全国を飛び回ってモノ作
りのカイゼンの指導に飛び回ることになった。
しかし、指導した工場が中国など海外に工場を移したりして取り壊される工場も
たくさん目の当たりにしてきた。
「自主的にカイゼンしながら仕事をするのがとても楽しかったですが、今は工場
がなくなりパートをやっています」とある女性から手紙が届いたときはとても悲
しかったという。なぜならその女性に何もして上げられないからだ。
山田日登志氏は現在68歳。今も元気に日本中の企業から依頼されて飛び回る毎
日を送っている。「社員が輝けば会社は蘇る」という信念を持ち、「自ら考える
社員を育てよ」と説いている。石頭の幹部と職人気質の社員は「やり方を変えれ
ば品質が保てなくなる」などと言って抵抗する。
そのような人たちに対してガチンコ勝負で考えを変えさせ、工場を再生させる山
田日登志氏の「考える人間育成力」なる
コンピテンシーを是非参考にして欲しい。
【2】「社員が輝けば会社は蘇る」の信念!
多くの会社では指示したことを指示したとおりにやってくれる社員を素直でいい
社員ということで高く評価している。皆さんの会社はどうだろうか。
社員は何も考える必要がない。また仕事の結果に対してもミスさえしなければ何
の責任感も持たなくていい。そのかわり仕事に対する満足感ややりがいは得られ
ない。
このような工場は決まって業績が落ち目で活気もなく、沈滞ムードなのだ。なぜ
ならば社員が輝いていないから会社も蘇らないというわけだ。
それでも山田日登志氏にコンサルティングを依頼してくる会社は自覚症状がある
からましだ。山田日登志氏は依頼先の工場に着くなり作業着に着替えてすぐさま
工場を回る。
例えば広島のあるふりかけを作っている工場。ベルトコンベアから完成したふり
かけが出てくるところに作業者が二人付いていた。一人は箱の組み立て、一人は
10ケ出てくるのを待って箱詰めしていた。
「ここは一人でできるはずや」、10ケ出てくる間に箱を組み立てればいい」と
指摘した。次に「この倉庫はムダや、倉庫があるから作りすぎる」と指摘した。
2時間巡回しただけで50件以上ものカイゼン点が見つかった。「幹部や管理者
は何しとったんや」と厳しく指摘した。
探すムダ、手待ちのムダ、運搬のムダ、作りすぎのムダを見つけてカイゼンする
だけで活スペースが増え、新しいラインを作って、新しい製品を生産することが
できるのだ。品揃えを充実させ、売れるものを売れる量だけ作れば在庫も減り、
キャッシュフローも増やせるという簡単な方程式。ただ実行されていないだけだ。
仕事をしている第一線の社員が一番よく現状を掴んでいる。その人たちに考えて
もらえばいくらでもカイゼンは進むだろう。今は考える社員を生まないように仕
向けているだけなのだ。トップや管理者は気付いて欲しい、山田日登志氏の切な
る願いだ。
【3】山田流考える社員の育て方!
山田日登志氏は自ら考える社員の育て方を6つのステップで考えている。
第1ステップ → 話を聞く
「いつもの仕事のやり方を教えてくれんか」といって話させ、じっと聴く。
第2ステップ → 問いかける
「どうしてそういうやり方をするんや」と質問し、現状を掴む。
第3ステップ → 考えさせる
「○○を実現するにはどうしたらいいか」と質問して考えさせる。
第4ステップ → トライさせる
「実際にやってみてくれんか」と言ってやらせてみる。
第5ステップ → うまくいったら褒める
「○○君、すごいよ、よくやった」というように。
第6ステップ → 失敗したら
もう一度考えてみようか」と反省を促し再度挑戦に駆り立てる。
第1~第6のステップを繰り返せばいいのだ。
実際経営トップや管理者が話し方を工夫すれば社員は考えて動き出すものだ。例
えば山田日登志氏は以下のような話し方をいつも心がけているという。
「今日は何をカイゼンするのか毎朝直ぐに思いつくまで考えよ」、「1個の製品
を何分で作ればいいんや」、「ここの作業は半分の時間で済むよ」、「ただがん
ばるのではなくいつまでやるのか期限を決めよ」、「君はよくがんばったからボ
ーナス弾んでもらえるかも知れんな」。
上に立つ人は話し方を工夫してみて欲しい。きっと社員の反応は違ってくるに違
いない。
【4】今日のまとめ
1.自主的にカイゼンしながら仕事をすると楽しくなるのが人間の性であること。
2.山田流、「自ら考えて動き出す社員の育て方6つのステップ」を心に刻み、
実践することが大事であること。
3.トップや管理者の話し方一つで、社員は自分で考えて動き出す可能性が高く
なること。
【5】編集後記
ウチの社員はダメだと嘆く経営トップが多いが、社員はウチのトップや管理者は
ダメだと思っているものだ。
「考える社員を育てる6つのステップ」を騙されたと思って実践してみて欲しい。
数ヶ月もしないうちに局面がガラリと変る。
山田日登志氏は「セル生産方式」の生みの親だが、山形のワープロ工場で生産ラ
インの人数をドンドン減らし、一人当たりの作業量を増やしていったとき、パー
トの女性に「私、一人でやりますわ」と言われた。
「ほんな、やってみい」と言って一人で全工程をやらせたところ効率は上がる、
不良は出ないという思いもよらない結果らなった。その女性は「いろいろ工夫で
きて楽しい」とさりげなく言った。セル生産システム誕生の瞬間だった。
次回に続く
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彩愛コンサルピア代表 下山明央
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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れ
となり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
「仕事のできる人の行動特性に学ぶ!」と題して分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ
・管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも
是非ともお読みいただきたいと思います。
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【2】「社員が輝けば会社は蘇る」の信念!
【3】山田流考える社員の育て方!
【4】今日のまとめ
【5】編集後記
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【1】モノ作りコンサルタント山田日登志氏の軌跡!
工場再建屋の異名を持つ山田日登志氏は32歳の時、「トヨタかんばん方式」の
生みの親である大野耐一氏と出会った。その出会いがその後の人生の転機となっ
た。
トヨタのかんばん方式は今で言うトヨタ式生産システム(TPS)と言われるム
ダを徹底的に撲滅する生産方式である。
「これだっ!」と閃いた山田日登志氏は大野耐一氏に弟子入りを志願して認めら
れた。7年間大野氏の下でトヨタ式生産方式を実践的に学び39歳に独立した。
ソニー、松下を始めとする大企業から依頼が殺到し日本全国を飛び回ってモノ作
りのカイゼンの指導に飛び回ることになった。
しかし、指導した工場が中国など海外に工場を移したりして取り壊される工場も
たくさん目の当たりにしてきた。
「自主的にカイゼンしながら仕事をするのがとても楽しかったですが、今は工場
がなくなりパートをやっています」とある女性から手紙が届いたときはとても悲
しかったという。なぜならその女性に何もして上げられないからだ。
山田日登志氏は現在68歳。今も元気に日本中の企業から依頼されて飛び回る毎
日を送っている。「社員が輝けば会社は蘇る」という信念を持ち、「自ら考える
社員を育てよ」と説いている。石頭の幹部と職人気質の社員は「やり方を変えれ
ば品質が保てなくなる」などと言って抵抗する。
そのような人たちに対してガチンコ勝負で考えを変えさせ、工場を再生させる山
田日登志氏の「考える人間育成力」なるコンピテンシーを是非参考にして欲しい。
【2】「社員が輝けば会社は蘇る」の信念!
多くの会社では指示したことを指示したとおりにやってくれる社員を素直でいい
社員ということで高く評価している。皆さんの会社はどうだろうか。
社員は何も考える必要がない。また仕事の結果に対してもミスさえしなければ何
の責任感も持たなくていい。そのかわり仕事に対する満足感ややりがいは得られ
ない。
このような工場は決まって業績が落ち目で活気もなく、沈滞ムードなのだ。なぜ
ならば社員が輝いていないから会社も蘇らないというわけだ。
それでも山田日登志氏にコンサルティングを依頼してくる会社は自覚症状がある
からましだ。山田日登志氏は依頼先の工場に着くなり作業着に着替えてすぐさま
工場を回る。
例えば広島のあるふりかけを作っている工場。ベルトコンベアから完成したふり
かけが出てくるところに作業者が二人付いていた。一人は箱の組み立て、一人は
10ケ出てくるのを待って箱詰めしていた。
「ここは一人でできるはずや」、10ケ出てくる間に箱を組み立てればいい」と
指摘した。次に「この倉庫はムダや、倉庫があるから作りすぎる」と指摘した。
2時間巡回しただけで50件以上ものカイゼン点が見つかった。「幹部や管理者
は何しとったんや」と厳しく指摘した。
探すムダ、手待ちのムダ、運搬のムダ、作りすぎのムダを見つけてカイゼンする
だけで活スペースが増え、新しいラインを作って、新しい製品を生産することが
できるのだ。品揃えを充実させ、売れるものを売れる量だけ作れば在庫も減り、
キャッシュフローも増やせるという簡単な方程式。ただ実行されていないだけだ。
仕事をしている第一線の社員が一番よく現状を掴んでいる。その人たちに考えて
もらえばいくらでもカイゼンは進むだろう。今は考える社員を生まないように仕
向けているだけなのだ。トップや管理者は気付いて欲しい、山田日登志氏の切な
る願いだ。
【3】山田流考える社員の育て方!
山田日登志氏は自ら考える社員の育て方を6つのステップで考えている。
第1ステップ → 話を聞く
「いつもの仕事のやり方を教えてくれんか」といって話させ、じっと聴く。
第2ステップ → 問いかける
「どうしてそういうやり方をするんや」と質問し、現状を掴む。
第3ステップ → 考えさせる
「○○を実現するにはどうしたらいいか」と質問して考えさせる。
第4ステップ → トライさせる
「実際にやってみてくれんか」と言ってやらせてみる。
第5ステップ → うまくいったら褒める
「○○君、すごいよ、よくやった」というように。
第6ステップ → 失敗したら
もう一度考えてみようか」と反省を促し再度挑戦に駆り立てる。
第1~第6のステップを繰り返せばいいのだ。
実際経営トップや管理者が話し方を工夫すれば社員は考えて動き出すものだ。例
えば山田日登志氏は以下のような話し方をいつも心がけているという。
「今日は何をカイゼンするのか毎朝直ぐに思いつくまで考えよ」、「1個の製品
を何分で作ればいいんや」、「ここの作業は半分の時間で済むよ」、「ただがん
ばるのではなくいつまでやるのか期限を決めよ」、「君はよくがんばったからボ
ーナス弾んでもらえるかも知れんな」。
上に立つ人は話し方を工夫してみて欲しい。きっと社員の反応は違ってくるに違
いない。
【4】今日のまとめ
1.自主的にカイゼンしながら仕事をすると楽しくなるのが人間の性であること。
2.山田流、「自ら考えて動き出す社員の育て方6つのステップ」を心に刻み、
実践することが大事であること。
3.トップや管理者の話し方一つで、社員は自分で考えて動き出す可能性が高く
なること。
【5】編集後記
ウチの社員はダメだと嘆く経営トップが多いが、社員はウチのトップや管理者は
ダメだと思っているものだ。
「考える社員を育てる6つのステップ」を騙されたと思って実践してみて欲しい。
数ヶ月もしないうちに局面がガラリと変る。
山田日登志氏は「セル生産方式」の生みの親だが、山形のワープロ工場で生産ラ
インの人数をドンドン減らし、一人当たりの作業量を増やしていったとき、パー
トの女性に「私、一人でやりますわ」と言われた。
「ほんな、やってみい」と言って一人で全工程をやらせたところ効率は上がる、
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