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シリーズ「組織力強化と
コンピテンシー!」
<第276回>[(第8話)「“強み”という経営資源活用力!]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要性
について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「組織力とコンピテン
シー!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介していきます。中小企業
の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思い
ます。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「“強み”という経営資源活用力!」
1.SWOT分析の勧め!
2.強みを磨くか弱みを是正するか!
3.強みをさらに磨くと組織は強くなる!
4.任天堂の強みはなんと言ってもソフト体質!
5.小林製薬の強みはアイディアダイアリー!
【3】今日のポイント
【4】編集後記
===========================
世界に羽ばたく日本のモノ作りの代表格としてコマツの名前が思い浮かぶ。自ら
ダントツ商品と称し、コンペティターが3~5年は追いつけない商品を開発して
世界市場を掘り起こし売上げの8割以上を海外で稼いでいる。
任天堂の強さも本物だ。今やゲーム機は完全に家庭の中に入り込んだ。子供が部
屋に閉じこもってやるゲーム機から家族みんなで楽しむゲーム機へ進化した。し
かもスポーツゲームなどのように身体を動かすから適度な運動にもなる。脳トレ
や足腰の弱ったお年寄りのリハビリに役立つゲーム機まで登場してきた。
コマツにしても任天堂にしても「差別化」なる
コンピテンシーは抜群だが一人の
エースが貢献しているのではない。組織力で勝負しているから大きな強みを発揮
できているのだ。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
強みを磨いた上で弱みを是正すればよい。
坂根正弘
***********************************************************************
【2】メルマガ本論
[(第8話)“強み”という経営資源活用力!]
1.SWOT分析の勧め!
ご存知の方も多いと思うが、SWOT分析について理解を深めよう。
(1)S:Strong(強み)
内部環境分析の中の自社の強みを列挙してみる。経営資源(人、モノ、金、情報
など)、技術、ノウハウ、管理力などが挙げられよう。
(2)W:Wrong(弱み)
内部環境分析の中の自社の弱みを列挙してみる。強みと裏腹の場合が多いだろう。
(3)O:Opportunity(機会・チャンス)
外部環境の中の機会(チャンス)になる得る項目を列挙してみる。高齢化社会や
少子化が機会になる場合などが考えられよう。
(4)T:Treat(脅威)
外部環境の中で自社にとって脅威となるものを列挙してみる。顧客であるセット
メーカーの海外シフトで受注量の激減などが考えられよう。
SWOT分析をしてみると様々な気付きを我々に与えてくれる。そこから機会
(チャンス)を活かす方法と脅威を消す方策を検討することが大事だということ
で戦略立案にも一役買っている。
もちろん一人ひとりの社員についてもSWOT分析することは有効だ。社員も強
みを磨き弱みを是正することは自己成長につながり、会社としても人材の人財化
に結びつくからだ。
2.強みを磨くか弱みを是正するか!
強みをさらに磨くか、弱みを是正するかの優先順位がよく問題になる。
弱みばかりが議論の対象になりせっかくの強みが活かされない会社は多いのでは
ないか。コマツの坂根会長が社長に就任したときコマツはどん底だった。バブル
が崩壊して公共事業は激減し、それをカバーするための多角化で子会社の数は
300に膨れ上がっていた。
コマツはすかさず強みを抽出し徹底的に強みを磨きなおす戦略に打って出た。今
3期連続最高益で利益率ではトヨタを上回る。ダントツ商品を次々開発して世に
送り出したからだ。
3.強みをさらに磨くと組織は強くなる!
コマツにも弱みは勿論ある。就任したばかりの坂根社長は、長年開発研究してい
るのに日の目を見ずにくすぶっている技術をよく掴んでいた。技術者たちがいら
いらしていることも知っていた。だからどん底でも研究
開発費だけは手を付けな
かった。技術力で勝負することのメッセージだった。
商品のコンセプトも明確にした。機能性能で犠牲にするところを決めさせた。
「環境、安全、ITだけは犠牲にするな」と檄を飛ばした。全自動で走る1台5
億円もするダンプカーもこのコンセプトから生まれたダントツ商品の一つだ。
弱みの全くない会社はありえないし、弱みの何一つない商品はありえない。弱み
は分かった上で強みを磨くから強い組織となり差別化されたダントツ商品が生ま
れるのだ。
4.任天堂の強みはなんと言ってもソフト体質!
任天堂といえば昔はトランプや花札の会社だった。それが今や次々ヒットを飛ば
すゲーム機市場を席巻するメジャー企業に成長した。
業種の区分ではメーカーだが企業体質は「ソフト体質」だ。
ソニーはどうか。こちらもメーカーだがハード体質が8割、ソフト体質が2割と
見るのが妥当だろう。
顧客に感動や喜びを与えるためにはトップから末端の社員に至るまでソフト体質
に進化しなければならない。それを実現できているのが任天堂だ。強みであるソ
フト体質をどこまでも貪欲に磨こうとしている。だから強い組織力を構築できて
いるのだ。
5.小林製薬の強みはアイディアダイアリー!
ユニークなネーミングで知られる小林製薬の強みはネーミング力だ。同じ機能の
類似品は他社も出している。しかし商品のネーミングからどんな機能の商品なの
かが分かる。「熱さまシート」、「ブルーレットおくだけ」などは親しまれてい
る。
商品開発はどこの会社も開発技術部門の仕事であり、多くはネーミングも技術開
発部門が決めている。小林製薬では誰でもが提案できる仕組みができていること
が強みだ。
「あったらいいな、こんな商品」ということで誰もが提案しネーミングも社内募
集する。社員はアイディアダイアリーにアイディアや着想を書きとめておき、活
発に提案してくるというわけだ。自分が関与した商品が世に出ればモチベーショ
ンが高まり、自ら広告宣伝本部長にもなるだろう。全員参加の風土が強みになり
うる事例である。
【3】今日のまとめ
1.SWOT分析は企業の現状分析や社員の現状分析にも活用できるツールであ
ること。
2.優先順位としては①強みをさらに磨き、②弱みを是正すると考えてはどうか。
3.コマツの強みは開発技術力だが、コンセプトとして犠牲にするところを明確
にしてダントツ商品を生み出していること。
4.任天堂の強みはソフト体質だがこれでもかとソフト体質を磨き続けているこ
と。
5.小林製薬の強みは全員参加の風土であり、誰もがアイディアダイアリーを所
持し、アイディア着想を追い求めていること。
6.コマツも任天堂も小林製薬も社員の「経営への参画力」なる
コンピテンシー
が高いレベルに磨き抜かれていること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
経営トップとすれば何もかも強くしたいと願うのは当然かもしれない。しかし、
それは欲張りすぎではないか。
弱みを是正することは必要だが強みをもっと磨くことが大事だということだ。但
し強い組織は自らの弱みもキッチリ把握しているということだ。
そういう意味で自社のSWOT分析から入ることは大きな意義がある。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから
http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/
(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから
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シリーズ「組織力強化とコンピテンシー!」
<第276回>[(第8話)「“強み”という経営資源活用力!]
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性
について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「組織力とコンピテン
シー!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介していきます。中小企業
の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思い
ます。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「“強み”という経営資源活用力!」
1.SWOT分析の勧め!
2.強みを磨くか弱みを是正するか!
3.強みをさらに磨くと組織は強くなる!
4.任天堂の強みはなんと言ってもソフト体質!
5.小林製薬の強みはアイディアダイアリー!
【3】今日のポイント
【4】編集後記
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世界に羽ばたく日本のモノ作りの代表格としてコマツの名前が思い浮かぶ。自ら
ダントツ商品と称し、コンペティターが3~5年は追いつけない商品を開発して
世界市場を掘り起こし売上げの8割以上を海外で稼いでいる。
任天堂の強さも本物だ。今やゲーム機は完全に家庭の中に入り込んだ。子供が部
屋に閉じこもってやるゲーム機から家族みんなで楽しむゲーム機へ進化した。し
かもスポーツゲームなどのように身体を動かすから適度な運動にもなる。脳トレ
や足腰の弱ったお年寄りのリハビリに役立つゲーム機まで登場してきた。
コマツにしても任天堂にしても「差別化」なるコンピテンシーは抜群だが一人の
エースが貢献しているのではない。組織力で勝負しているから大きな強みを発揮
できているのだ。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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強みを磨いた上で弱みを是正すればよい。
坂根正弘
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【2】メルマガ本論
[(第8話)“強み”という経営資源活用力!]
1.SWOT分析の勧め!
ご存知の方も多いと思うが、SWOT分析について理解を深めよう。
(1)S:Strong(強み)
内部環境分析の中の自社の強みを列挙してみる。経営資源(人、モノ、金、情報
など)、技術、ノウハウ、管理力などが挙げられよう。
(2)W:Wrong(弱み)
内部環境分析の中の自社の弱みを列挙してみる。強みと裏腹の場合が多いだろう。
(3)O:Opportunity(機会・チャンス)
外部環境の中の機会(チャンス)になる得る項目を列挙してみる。高齢化社会や
少子化が機会になる場合などが考えられよう。
(4)T:Treat(脅威)
外部環境の中で自社にとって脅威となるものを列挙してみる。顧客であるセット
メーカーの海外シフトで受注量の激減などが考えられよう。
SWOT分析をしてみると様々な気付きを我々に与えてくれる。そこから機会
(チャンス)を活かす方法と脅威を消す方策を検討することが大事だということ
で戦略立案にも一役買っている。
もちろん一人ひとりの社員についてもSWOT分析することは有効だ。社員も強
みを磨き弱みを是正することは自己成長につながり、会社としても人材の人財化
に結びつくからだ。
2.強みを磨くか弱みを是正するか!
強みをさらに磨くか、弱みを是正するかの優先順位がよく問題になる。
弱みばかりが議論の対象になりせっかくの強みが活かされない会社は多いのでは
ないか。コマツの坂根会長が社長に就任したときコマツはどん底だった。バブル
が崩壊して公共事業は激減し、それをカバーするための多角化で子会社の数は
300に膨れ上がっていた。
コマツはすかさず強みを抽出し徹底的に強みを磨きなおす戦略に打って出た。今
3期連続最高益で利益率ではトヨタを上回る。ダントツ商品を次々開発して世に
送り出したからだ。
3.強みをさらに磨くと組織は強くなる!
コマツにも弱みは勿論ある。就任したばかりの坂根社長は、長年開発研究してい
るのに日の目を見ずにくすぶっている技術をよく掴んでいた。技術者たちがいら
いらしていることも知っていた。だからどん底でも研究開発費だけは手を付けな
かった。技術力で勝負することのメッセージだった。
商品のコンセプトも明確にした。機能性能で犠牲にするところを決めさせた。
「環境、安全、ITだけは犠牲にするな」と檄を飛ばした。全自動で走る1台5
億円もするダンプカーもこのコンセプトから生まれたダントツ商品の一つだ。
弱みの全くない会社はありえないし、弱みの何一つない商品はありえない。弱み
は分かった上で強みを磨くから強い組織となり差別化されたダントツ商品が生ま
れるのだ。
4.任天堂の強みはなんと言ってもソフト体質!
任天堂といえば昔はトランプや花札の会社だった。それが今や次々ヒットを飛ば
すゲーム機市場を席巻するメジャー企業に成長した。
業種の区分ではメーカーだが企業体質は「ソフト体質」だ。
ソニーはどうか。こちらもメーカーだがハード体質が8割、ソフト体質が2割と
見るのが妥当だろう。
顧客に感動や喜びを与えるためにはトップから末端の社員に至るまでソフト体質
に進化しなければならない。それを実現できているのが任天堂だ。強みであるソ
フト体質をどこまでも貪欲に磨こうとしている。だから強い組織力を構築できて
いるのだ。
5.小林製薬の強みはアイディアダイアリー!
ユニークなネーミングで知られる小林製薬の強みはネーミング力だ。同じ機能の
類似品は他社も出している。しかし商品のネーミングからどんな機能の商品なの
かが分かる。「熱さまシート」、「ブルーレットおくだけ」などは親しまれてい
る。
商品開発はどこの会社も開発技術部門の仕事であり、多くはネーミングも技術開
発部門が決めている。小林製薬では誰でもが提案できる仕組みができていること
が強みだ。
「あったらいいな、こんな商品」ということで誰もが提案しネーミングも社内募
集する。社員はアイディアダイアリーにアイディアや着想を書きとめておき、活
発に提案してくるというわけだ。自分が関与した商品が世に出ればモチベーショ
ンが高まり、自ら広告宣伝本部長にもなるだろう。全員参加の風土が強みになり
うる事例である。
【3】今日のまとめ
1.SWOT分析は企業の現状分析や社員の現状分析にも活用できるツールであ
ること。
2.優先順位としては①強みをさらに磨き、②弱みを是正すると考えてはどうか。
3.コマツの強みは開発技術力だが、コンセプトとして犠牲にするところを明確
にしてダントツ商品を生み出していること。
4.任天堂の強みはソフト体質だがこれでもかとソフト体質を磨き続けているこ
と。
5.小林製薬の強みは全員参加の風土であり、誰もがアイディアダイアリーを所
持し、アイディア着想を追い求めていること。
6.コマツも任天堂も小林製薬も社員の「経営への参画力」なるコンピテンシー
が高いレベルに磨き抜かれていること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
経営トップとすれば何もかも強くしたいと願うのは当然かもしれない。しかし、
それは欲張りすぎではないか。
弱みを是正することは必要だが強みをもっと磨くことが大事だということだ。但
し強い組織は自らの弱みもキッチリ把握しているということだ。
そういう意味で自社のSWOT分析から入ることは大きな意義がある。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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