相談の広場
初めて相談させていただきます。運送会社の総務関係をしているものです。
実は弊社の主任がうつ病と診断されました。本日より休暇をとったのですが、とても被害者意識が強く、上司に対するストレスからなったと周りに吹聴しているようです。確認すると言ってもいないことを妄想から発展して言っていると自分の周りに広めます。気に入っている人とあからさまに態度が豹変しているようです。
診断書を提出後、挨拶もせずに休んでしまっているので、上司はカンカンです。この場合、この上司は、その本人の家庭に謝りにいくべきなのでしょうか?
謝罪をするということは、自分の非を認めることになるのでしょうか?デリケートな問題の為どなたか教えてください。
尚、いろいろ症状を調べてみましたら、新型うつ病のようです。
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私見で述べますが。
この設問には、簡単に回答がつかないと思います。おそらく主治医の診断書には「気分障害」程度の病名しかついていないものと推察しますが、まずこの主任の年齢や職務内容、家族構成などが不明であり、さらに「うつ病」の原因が経済的理由や家庭環境、人間関係等、他に有力な原因があるかも不明です。さらに、主治医の診断書において、発症と業務の因果関係が触れられているか否かも気になるし、発症前は常識的な人だったのか否か、さらに妄想の内容に個人攻撃的な内容があるか否かです。その上、現物を見れば心証が変わるかも知れない…この系統の相談は、専門家や経験者、関係機関の職員等に対面でじっくり相談すべきものです。
まず、新型ウツなら…詐病の可能性を疑ってください。詐病と判断するなら、次に詐病を騙る動機の有無です。また、上司本人やこの主任本人に両者の諍いの内容を確認しても、おそらく相手を罵るだけです。よって同僚等に、この上司が業務命令や職権を逸脱した言動や行動があったかの確認をすること。これらを踏まえ、会社としてこのウツ病の発症と業務との因果があるか否かを見極める必要があります。
その上で因果関係アリと判断するなら、ある程度会社側が歩み寄らないと症状増悪等の懸念もあって、事案が余計に混迷します。もし、因果関係ナシと判断するなら、単なる出退勤が常ならない社員です。会社の向く方向を決めて、淡々と然るべき措置を講じるしかありません。
それが決まらないうちは、本人の家庭に謝りに行くなどは自爆行為。本人が加速するだけでなく、上司と総務関係者の関係が歪みます。
本件の相談者はおそらく総務担当者で、過去にウツ病事案を取り扱ったことがない方と思います。さらにデリケートな問題であるが故、上司から丸投げされて悩んでいる状態かも知れません。そのような当事者なら、ネット等でウツ病とはどのようなもので、どのような症例や事例があり、どのような対処が考えられるか等の心構えや自分の意見を持とうとするのは当然のことと考えます。
さらに詮索という行為は、ある意味事実確認の一環の行為です。専門家等の外部資源を導入する際に、対象者である社員の個人の事情等の情報を的確に得て、専門家に適宜提供することは不可欠。デリケートな問題であるから、避けるのではなく、それぞれの立場で正面から向き合うことが必要と考えます。
正直なところ、私はこの事案について直感的には詐病の可能性や、個人的気質に基づく基礎疾患の症状が環境により具現化したおそれが否定できないと感じています。そしてもし詐病だった場合、そのような事案で社内の総務や上司が右往左往することは、社内的に混乱を起こしますし、それは本人の願うところ。しかし結果的には本人の復職自体にも支障がおよぶおそれが高いものの、本人には考えが及びもしないし、自制もできないことと思います。まずは本人の就業環境の確認と、主治医の診断書の精査、そしてその他の情報収集を尽くした上で、医学的知見を持つ専門家への対面相談です。最優先はこの事案をおおごとにせず、早期収拾を図ることと考えます。
なお、職場全体でのメンタルヘルス教育の話はずっと先の話です。実施に際しては費用と浸透に時間がかかる取り組みですから、骨組みをしっかり組み立ててから着手すべきです。当事者意識のない社員、経営陣相手に調整をしても、安易に着手した結果は知れています。この点は冷静に考えればわかると思います。
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