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人材発掘 採用

無料で掲載できる「ハローワーク」を活用しよう!効果的な求人の出し方を解説

2022.08.30

採用活動を進める中で、思ったように応募が来ない、理想の求職者と出会えないという悩みはよくあります。複数の求人サイトを使い分けることも方法のひとつですが、ハローワークへの掲載を検討したことはありますか。

ハローワークでの求人の出し方は意外とシンプルです。今回は、効果的なハローワークでの求人の出し方をご紹介します。

ハローワーク(公共職業安定所)とは

ハローワーク(公共職業安定所)とは、厚生労働省からの指示を受けた都道府県労働局が、地域の産業・雇用失業情勢に応じた雇用対策を展開する窓口です。地域の総合的雇用サービス機関として、職業紹介・雇用保険・雇用対策を一体的に実施しています。また、就職困難者と社会をつなげるセーフティーネットとしての役割も担っています。

ハローワークに求人を出すメリット

ハローワークに求人を出すメリットは、掲載には費用がかからない点でしょう。求人サイトに掲載すると数万~数十万円のコストがかかることが一般的ですので、ハローワークから人材を採用できると大幅に採用コストを削減できるといえます。

また、ハローワークは全ての求職者が利用可能です。失業保険の受給のために訪れる失業者も多いことから、ハローワークに求人を出すと多くの求職者の目に留まりやすいといえます。求人サイトに掲載されている求人は、首都圏に集中する傾向にありますが、ハローワークは地域ごとの管轄なので地方の会社や地方支店の求人掲載はとくに効果的だといえるでしょう。

【こちらの記事も】狙い目は?地方の中小企業が新卒採用を成功させるために重要なこと

ハローワークに求人を出す流れ

1:管轄のハローワークへ行く

求人を出すには、ハローワークに出向く必要があります。企業の所在地によって、管轄しているハローワークは異なるため、事前に確認しておきましょう。

2:事業所登録を行う

ハローワークに事業所登録します。ハローワークにある端末でマイページを作成し、必要な情報を入力しましょう。用紙に情報を記入してハローワークの窓口に直接提出する方法もあります。事業所登録の際に必要な情報は、事業所名・代表者名・住所・事業内容・資本金・会社の特徴・連絡先などです。なお、記載する内容を事前にまとめて、インターネットから仮登録を済ませると、よりスムーズに事業所登録の手続きを進められます。

事業所登録の仮登録(ハローワーク インターネットサービス)

3:求人申込書提出

求人申込書の提出方法には、インターネットを活用する方法と用紙に記入して窓口に提出する方法の2つがあります。インターネットを活用する場合は、まずは仮登録として情報を入力してから、14日以内にハローワークを訪問して本登録を済ませましょう。

求人申込書には、事業所に関する情報、仕事内容・労働時間・賃金・求人区分などを記載します。保険・年金・定年などの手当てや条件、選考方法などについても明記してください。

4:求人情報の受理・公開

求人情報を登録すると、ハローワークの窓口で内容確認が行われ、受理されれば、求人が公開となります。公開されると、ハローワークの検索機に反映されて求職者が閲覧可能になり、ハローワークから求人者に情報提供が行われます。登録した内容が正しく求人票に反映されているか確認しましょう。

【こちらの記事も】採用募集の進め方は?基本的な流れと募集要項作成のコツ

ハローワーク求人のポイント

①求職者にとって必要な情報を載せる

求職者の目線で情報を集約することが重要です。勤務内容・働く場所・雇用形態・福利厚生など、求職者が見たい情報が載せられているかがポイントになります。

フルリモートで勤務が可能なのであれば、”在宅勤務に該当”の欄にチェックを入れ、求人に関する特記事項に「フルリモートで勤務可能のため、子育て中の方や介護をしている方も歓迎しています」など、自社の強みとなる特色を漏れなく記載するようにしましょう。

求人へ載せる情報が最新の情報になっているかも併せて確認すべきです。

②仕事内容について具体的に記載する

求職者は、仕事内容を見て、自身のスキルで応募可能か、実際に業務ができそうかを判断します。募集要項には、仕事内容をできる限り詳細に記載しましょう。 業務を行う上で必要なスキルも含め、実際に働いているイメージが湧くように記載することが大切です。

例えば、PCを利用する業務の場合は、求人に“必要なPCスキル”の欄があるので、どの程度のPCスキルが必要か分かりやすく明確に記載していきましょう。また、以下のように主軸の業務内容と付随する業務を分けて詳細に記載すると、求職者はイメージが湧きやすくなります。

(ITサービスのカスタマーサポート業務の記載例)

主に担う業務
・ユーザーからの問い合わせ対応(電話またはメール)
・ユーザー向けのメールマガジン作成
・公開されているサービスサイトチェック

付随して行う業務
・サービスに関連したマニュアルの作成

他にも業務を行う上で必要な経験や資格などがあれば、できるだけ具体的に記載しましょう。

③メッセージを活用して文化を伝える

ハローワークインターネットサービスの求人情報画面に表示されるメッセージという機能をうまく活用しましょう。メッセージは、求人票には記載されませんが、希望者には窓口で配布されます。メッセージでは、以下のように経営理念や企業が大切にしている想い、求めている人材像をアピールできます。

(記載例)働く人の創造性と可能性を最大限発揮できるよう環境を構築し、違いを尊重し学び合う組織づくりを目指しています。マニュアル通りの対応だけではなく、ユーザーの声を真摯に受け止め、課題を吸い上げ、より良いサービスを作るために、切磋琢磨していける人材を募集しています。

メッセージを活用することで、求職者が求人票の条件以外の部分で会社のことを理解しやすくなるため、応募数増や面接通過率増が期待できます。会社の文化にマッチした魅力的な人材に出会えるよう、メッセージを効果的に使いましょう。

【こちらの記事も】求めている人材が応募してこない…考えられる原因3つと対処法【求人票の書き方】

 

従来行っていた採用活動にハローワークの求人掲載をプラスすると、求人を通して企業を知ってもらう機会が確実に増えていきます。ご紹介した求人の出し方を参考に、魅力的な人材との出会いのチャンスを広げていきましょう。

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【参考】ハローワーク / 厚生労働省

*tiquitaca、Fast&Slow、akira、artswai / PIXTA(ピクスタ)