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人脈

【経営コンサル直伝】経営者が人脈を広げるための最新の方法5つとコツ

2023.04.03

「経営者は孤独で辛い……」「ビジネス拡大のためにも人脈がほしい」と思ったことはありませんか? しかし、漠然と「人脈がほしい」と思っていてもできるものではありません。広い人脈を持っている方には共通する点があります。そこで今回は、筆者が知っている人脈を持った経営者の考え方や行動を元に、“人脈の広げ方”についてご紹介します。


人脈を広げるメリットとは

まず経営者として人脈を広げる場合、どのようなメリットがあるでしょうか。一般的には以下のような目的を期待し、「人脈を広げている・広げたい」と考える経営者の方が多いようです。

・学びを得るため
・いざというときに助け合える存在を見つける
・顧客を獲得する
・取引先・取引業者を見つける

筆者は、人脈を築くことの最も大きなメリットとは、“学びを得られること”だと考えます。今の自分の価値観や経験では“及ばない考え方”や“未知の実践の現場”に触れることは、よい学びのきっかけとなるでしょう。自分の視野や価値観を広げてくれるような存在に出会うと、より効果的な人脈を得ることができます。

【経営相談についてもっと詳しく】孤軍奮闘には限界が!経営コンサルタントが教える「経営相談の活用のコツ」

人脈のつくり方とは

人脈のつくり方として、経営者がよく活用している5つの方法をリストアップしました。

1. 取引先や顧客と積極的なコミュニケーションをとる

これは「仕事上の付き合いができた方と積極的に打ち合わせをする」という意味だけではありません。仕事上の悩みや今後の経営方針といった業務で必要な会話“以外”に話題を広げ、共感できそうな点から付き合いの幅を業務以外に広げていくことです。実際に仕事上での信頼関係も相まって、最もスムーズに人脈をつくることができます。

2. 異業種交流会への定期的な参加または主催

共感できる価値観を持つ方に会うためには、交流会への参加が役に立つことがあります。ただ、中には利益を得るためだけの繋がりを目的に参加している方もいます。そのため、共感できる価値観をもっている方かどうかを見極めることが重要です。逆もまた然りですが、自分が“欲しがりすぎている”と受け取られないためにも、自身の考えや価値観を共有することからコミュニケーションを始めるように心がけましょう。「自分のビジネスを売り込みに来たんだな」という印象を持たれないようにしなければいけません。

また、「自分が発信者となり巻き込む人を増やしたい」という思いが明確にある場合は、会の主導権を持てるように主催側になることも有効です。相応の手間と時間はかかりますが広い人脈を得るチャンスになるでしょう。

3. セミナーや自治体・商工会主催のイベントに参加

セミナーや公共的な団体の主催するイベントは、直接的な交流を目的にしたものではありませんが、名刺交換を行える機会もあります。前述の異業種交流会のような場面では、人脈づくりを目的に参加する方が多いです。一方で、セミナーや自治体・商工会主催のイベントでは、イベントやセミナーの内容を目的に参加することが多いです。そのため、同じような目的を持つ、比較的近しい価値観の方と会話できるチャンスがあります。こちらも交流会同様、主催側になることも有効な手段です。可能な限りチャレンジしてみてください。参加側よりも多くの繋がりを得ることができるでしょう。

4. 過去の人脈を定期的に棚卸しする

これは意外と忘れがちですが重要です。現在は活発にやり取りしていない相手でも、ビジネスの進捗・身につけたスキル・新しく提供できるようになったサービスなどの近況報告を行いつつ“人脈”として活性化させましょう。やり取りをしていない間に自身が「その方の存在価値を失念していた」ということもありますし、お互いの経年変化を併せて見直すと、人脈として協力関係が成り立つかもしれません。

5. SNSなどのオンラインコミュニティ

その他、現在の人脈形成に役に立つツールや機会として、SNSなどのオンラインコミュニティが考えられます。あくまで筆者の考え方ですが、これらは以下のように捉えることがベストです。

・すでに連絡先交換をされた相手方との連絡手段ツール
・ビジネス近況報告ツール(ブログ的な利用)

SNS上に存在するコミュニティへの積極的な参加を支持する方もいるかと思います。しかし、オンラインコミュニティでの繋がりは、あくまでオフラインや直接の紹介が得られない場合の次善策と捉えるべきだと思います。理由としては、オンラインの繋がりのみだと、相手の人柄や価値観の目利きが難しいためです。価値がないと思ったコミュニティからは離脱すればよいのですが、あまりにも当たり外れがあるとSNS疲れをしてしまい、SNSに対するマイナスイメージを持ってしまうことも危惧します。

【人脈についてのインタビューはこちら】ネットの時代だから地脈、人脈でビジネスに繋げる

人脈づくりにおけるコツ・注意点

①見返りを求めない

まず最初に大切にするべきことは、見返りを期待してとりかからないことです。「自分は相手に何を提供できるか?」という“Giver”の精神を持って振る舞わないと、すでに人脈を多く持っている方にとっては必要のない存在に思われてしまいます。まず自身が“誰かの役に立てる・誰かの役に立つことを喜べる人”であると相手に感じてもらうことが必要です。その先に、お互い助け合えるような協力関係をもった人脈に育っていきます。当然、こちら側も提供ばかり求められそうな関係性は、しっかりと遠慮する心の強さを持っておきましょう。

②自分の価値観や人脈を広げる目的を明確にする

人脈を広げる上で「どういう価値観の方と繋がりたいか」や「何のために人脈をつくるのか」という目的を明確にすることも忘れないでください。人脈として価値を発揮できる方たちこそ、忙しい方が多いです。共通の価値観をもっていることや、連携する意義を見出してもらうことが人脈づくりで必要となります。基本的な行動や判断の拠り所が、不明瞭であったり首尾一貫していない場合は、相手やコミュニティ全体の信頼を毀損することになりかねないので気をつけましょう。

③量よりも質を大切にする

たまに目にする、よくない人脈形成として「誰それを知っている」「誰それとつながっている」という自慢になってしまう表現が多い“人脈コレクタータイプ”の方が挙げられます。重要なのは、知っている人・名刺交換した人の数ではありません。「お互いにどのような協力関係を築けるか?」という質の伴った人脈です。

④自己研鑽に励む

少し厳しい言い方かもしれませんが、まだ自分が分不相応で、相手に明確な貢献ができない場合、人脈づくりは時期尚早とし先に自分磨きに取り組まなければなりません。そのことを謙虚に自認し、リベンジのために努力を積み重ねる方が、将来的によりよい人脈を築けるでしょう。また、強い影響力を持った方との人脈を求めるようなことは、急いではいけません。まずは、共感できたコミュニティと、そこで繋がった相手へ貢献し、信頼を醸成しましょう。その上でできた繋がりや、相手のサポートをしっかりと取り込んで自身と事業を成長させることが重要です。そうすることで、さらに人脈の形成ができるようになり好循環ができるのです。

筆者が現在、感謝しており、最も力を入れているのは上記のような方へ“恩返し”です。本当に不思議なもので、事前に価値観や事業の意義をしっかりと伝えていたこともあり、人脈化した方からの紹介も望んだものを提供いただくことができています。もちろん、筆者自身もそういった方へ、必ず貢献をお返しするようにしています。そうしてまた今、筆者が助力いただく順番が自然と巡ってくるのです。

最後に

「自分と繋がる価値がある」と相手に思ってもらえるように、自分の人脈価値を高めることが、人脈づくりにおいて最も大切なポイントかもしれません。人脈形成において、学びやご縁を受け、自らが継続的に成長し続けられれば、より成長した自身の価値を提供することができるようになります。分不相応な大物の方に対しても、この継続で得られた成長を糧に人脈化が可能になる日も必ずやってきます。

上の章でご紹介した“人脈が人脈を呼ぶ好循環”が起こると、同時に“人脈自体の高度化”が起こってまいります。自身が行っている貢献が他者の目にとまることも多くなりますし、紹介をいただく機会も自然と増えてきます。筆者自身が紹介時にいただく嬉しい言葉として「あのときは思わなかったが、今ならあの人にあなたを紹介すべきだと最近の活躍を見て思った」という言葉があります。

貴社においても人脈の好循環が巻き起こせるように、まずは“Giver”の精神で人脈づくりに取り組んでみてはいかがでしょうか。

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*jessie, takeuchi masato, metamorworks, EKAKI / PIXTA(ピクスタ)

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