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シリーズ「優れた経営者の
コンピテンシーを学ぶ!」
<第319回>[(第17話)「JRから転じたリソナH細谷会長の意思決定力!」
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「優れた経営者の
コンピテンシーを学ぶ!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介して
いきます。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読
みいただきたいと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.JR東日本で次々改革の実績!
2.財界のドン、ウシオ電機会長の推薦でりそな銀行の再建を託されて!
3.前代未聞、5時まで営業のりそな銀行!
【3】今日のまとめ
【4】編集後記
===========================
トップが皆の意見を聞いて最終的に意思決定することはいいことだ。例えばダイ
キン工業の井上礼之会長は「衆議独裁」というキーワードを使っておられる。皆
の意見を聞いて、あとは自分が独裁的に意思決定してみんなに通知し実行に移す
というわけだ。
今回紹介するのはリソナホールディングスの細谷英二会長である。小泉、竹中内
閣で弱者連合(大和銀行とあさひ銀行の
合併)と揶揄されたりそな銀行に2兆円
の公的資金を投入することになったとき、再生のトップを誰に託すか模索してい
た。たまたま財界のドン、ウシオ電機のウシオ会長からJR東日本で副社長をや
っていた細谷英二氏を推薦された。無名に近い人だったが牛尾氏の目に狂いはな
かった。
細谷氏は国鉄時代~JR時代を通じて財務畑を歩んできたが金融に関しては素人
同然だった。引き受けるかどうか迷いに迷った。細谷氏は常々部下たちに「他流
試合で通用する人材になれ」と言ってきたこともあり、自分が他流試合から逃避
していいものかと自問自答した。知人・同僚もこぞって反対だったが細谷氏はあえ
て引き受けることにした。ここで「意思決定力」なる
コンピテンシーを発揮して
いるが、入行後もいくつもの難しい案件の意思決定を行っている。 今回は細谷英二氏の「意思決定力」なる
コンピテンシーに迫ってみる。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
銀行の常識は世間の非常識だ。銀行も企業だ。企業は顧客密着、地域密着でなけ
ればならない。
細谷英二
***********************************************************************
【2】メルマガ本論
[(第17話)JRから転じたリソナH細谷会長の意思決定力!]
1.JR東日本で次々改革の実績!
細谷氏は国鉄に入社している。しかし普通の国鉄マンとは違い、改革派の元で実
務を身に付けていった。財務を通して国鉄崩壊の一部始終を見てきた。国鉄が分
社されて民営化されたときJR東日本の改革派社長の下で副社長に就任した。
まず真っ先に自動改札を導入した。私鉄では当たり前の自動改札が進まなかった
のはとりもなおさず組合の抵抗だった。中高年の男性社員が切符切り。こんなこ
とで利益が出るわけのないことは小学生だった分かるはずだが、悔しいけどでき
なかったのだ。
成田への「成田エクスプレス」の乗り入れは便利になった。そして「エキナカ」
ビジネスを展開した。鉄道以外の事業も
収益の柱に育てた功績は大きい。「企業
は顧客密着、地域密着」というフィロソフィが生かされている。
2.財界のドン、ウシオ電機会長の推薦でりそな銀行の再建を託されて!
小泉、竹中政権下では銀行の
不良債権の処理が喫緊の課題だった。複数のメガバ
ンクに莫大な公的資金を投入した。メガバンク4番目の規模のりそな銀行には2
兆円の公的資金を投入することになったが再建を託するトップを誰にするかが問
題だった。そんな時ウシオ電機の牛尾会長から細谷氏の推薦があったのである。
細谷氏は紆余曲折を経てリソナホールディングスの会長に就任したのである。
3.前代未聞、5時まで営業のりそな銀行!
細谷氏は早速現状調査から着手した。「銀行は待たされる。長いときは2時間以
上も」、「銀行はなぜ3時に閉めるのか」、「お客が立ったままなのになぜ行員
は座って接客をするのか」、「番号札を取らせ、カウンターに呼びつけるのはい
かにも殿様商売ではないのか」など、顧客の不満が直ぐに分かった。
現在、ほとんどの店舗が5時まで営業だ。しかも新しい設備やシステムを導入し
たお陰で「勘定ごめい」は5分で完了するから行員は残業なしで帰る。顧客の待
ち時間は限りなくゼロになった。当然お客から好評だがまだまだ改善途上だ。
極めつけは大企業との株の持合を止めたことだ。生え抜きの
役員や管理職からは
一大ブーイングの嵐。だが細谷氏は断行した。リーマンショックの影響で他行は
軒並み赤字に転落、だがリ疎な銀行は1,200万円もの黒字だ。ブーイングの中心
にいた副社長や
役員は細谷氏の意思決定の正しさを認めた。
細谷氏は「今日最善なことが明日も最善かどうかは分からない」と言っている。
右肩上がりのときは株の持ち合いもそれなりにメリットがあったが今はデメリッ
トのほうが大きいということだ。
【3】今日のまとめ
1.細谷氏は崩壊寸前の国鉄にいて冷静かつ客観的に崩壊の原因を把握して、改
革派の上司を支持していたこと。
2.JR東日本になって次々改革を断行して実績を積んだこと。
3.リソナホールディングスの会長に就任して「銀行の常識は世間の非常識」を
認識し、次々改革を断行してきたこと。
4.大企業との株の持合を止め、顧客を中小企業と個人にシフトしつつあること。
「顧客密着、地域密着」を旗印に喜ばれる銀行に変身させていること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
りそな銀行本店には
役員食堂があったそうだ。
役員には一般行員とは違うという
ステイタス意識があったのだろう。細谷氏は直ぐに廃止したという。
役員室も今
はガラス張り。隠し立てせず透明な経営を目指すには部屋をガラス張りにするこ
とから始める必要があった。
細谷氏の「意思決定力」と「乞う慈雨力」を学びたいものだ。
<この記事はテレビ東京の2009年12月放送の「カンブリア宮殿」も参考にしています。>
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
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性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「優れた経営者の
コンピテンシーを学ぶ!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介して
いきます。中小企業の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読
みいただきたいと思います。
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【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.JR東日本で次々改革の実績!
2.財界のドン、ウシオ電機会長の推薦でりそな銀行の再建を託されて!
3.前代未聞、5時まで営業のりそな銀行!
【3】今日のまとめ
【4】編集後記
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トップが皆の意見を聞いて最終的に意思決定することはいいことだ。例えばダイ
キン工業の井上礼之会長は「衆議独裁」というキーワードを使っておられる。皆
の意見を聞いて、あとは自分が独裁的に意思決定してみんなに通知し実行に移す
というわけだ。
今回紹介するのはリソナホールディングスの細谷英二会長である。小泉、竹中内
閣で弱者連合(大和銀行とあさひ銀行の合併)と揶揄されたりそな銀行に2兆円
の公的資金を投入することになったとき、再生のトップを誰に託すか模索してい
た。たまたま財界のドン、ウシオ電機のウシオ会長からJR東日本で副社長をや
っていた細谷英二氏を推薦された。無名に近い人だったが牛尾氏の目に狂いはな
かった。
細谷氏は国鉄時代~JR時代を通じて財務畑を歩んできたが金融に関しては素人
同然だった。引き受けるかどうか迷いに迷った。細谷氏は常々部下たちに「他流
試合で通用する人材になれ」と言ってきたこともあり、自分が他流試合から逃避
していいものかと自問自答した。知人・同僚もこぞって反対だったが細谷氏はあえ
て引き受けることにした。ここで「意思決定力」なるコンピテンシーを発揮して
いるが、入行後もいくつもの難しい案件の意思決定を行っている。 今回は細谷英二氏の「意思決定力」なるコンピテンシーに迫ってみる。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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銀行の常識は世間の非常識だ。銀行も企業だ。企業は顧客密着、地域密着でなけ
ればならない。
細谷英二
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【2】メルマガ本論
[(第17話)JRから転じたリソナH細谷会長の意思決定力!]
1.JR東日本で次々改革の実績!
細谷氏は国鉄に入社している。しかし普通の国鉄マンとは違い、改革派の元で実
務を身に付けていった。財務を通して国鉄崩壊の一部始終を見てきた。国鉄が分
社されて民営化されたときJR東日本の改革派社長の下で副社長に就任した。
まず真っ先に自動改札を導入した。私鉄では当たり前の自動改札が進まなかった
のはとりもなおさず組合の抵抗だった。中高年の男性社員が切符切り。こんなこ
とで利益が出るわけのないことは小学生だった分かるはずだが、悔しいけどでき
なかったのだ。
成田への「成田エクスプレス」の乗り入れは便利になった。そして「エキナカ」
ビジネスを展開した。鉄道以外の事業も収益の柱に育てた功績は大きい。「企業
は顧客密着、地域密着」というフィロソフィが生かされている。
2.財界のドン、ウシオ電機会長の推薦でりそな銀行の再建を託されて!
小泉、竹中政権下では銀行の不良債権の処理が喫緊の課題だった。複数のメガバ
ンクに莫大な公的資金を投入した。メガバンク4番目の規模のりそな銀行には2
兆円の公的資金を投入することになったが再建を託するトップを誰にするかが問
題だった。そんな時ウシオ電機の牛尾会長から細谷氏の推薦があったのである。
細谷氏は紆余曲折を経てリソナホールディングスの会長に就任したのである。
3.前代未聞、5時まで営業のりそな銀行!
細谷氏は早速現状調査から着手した。「銀行は待たされる。長いときは2時間以
上も」、「銀行はなぜ3時に閉めるのか」、「お客が立ったままなのになぜ行員
は座って接客をするのか」、「番号札を取らせ、カウンターに呼びつけるのはい
かにも殿様商売ではないのか」など、顧客の不満が直ぐに分かった。
現在、ほとんどの店舗が5時まで営業だ。しかも新しい設備やシステムを導入し
たお陰で「勘定ごめい」は5分で完了するから行員は残業なしで帰る。顧客の待
ち時間は限りなくゼロになった。当然お客から好評だがまだまだ改善途上だ。
極めつけは大企業との株の持合を止めたことだ。生え抜きの役員や管理職からは
一大ブーイングの嵐。だが細谷氏は断行した。リーマンショックの影響で他行は
軒並み赤字に転落、だがリ疎な銀行は1,200万円もの黒字だ。ブーイングの中心
にいた副社長や役員は細谷氏の意思決定の正しさを認めた。
細谷氏は「今日最善なことが明日も最善かどうかは分からない」と言っている。
右肩上がりのときは株の持ち合いもそれなりにメリットがあったが今はデメリッ
トのほうが大きいということだ。
【3】今日のまとめ
1.細谷氏は崩壊寸前の国鉄にいて冷静かつ客観的に崩壊の原因を把握して、改
革派の上司を支持していたこと。
2.JR東日本になって次々改革を断行して実績を積んだこと。
3.リソナホールディングスの会長に就任して「銀行の常識は世間の非常識」を
認識し、次々改革を断行してきたこと。
4.大企業との株の持合を止め、顧客を中小企業と個人にシフトしつつあること。
「顧客密着、地域密着」を旗印に喜ばれる銀行に変身させていること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
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【4】編集後記
りそな銀行本店には役員食堂があったそうだ。役員には一般行員とは違うという
ステイタス意識があったのだろう。細谷氏は直ぐに廃止したという。役員室も今
はガラス張り。隠し立てせず透明な経営を目指すには部屋をガラス張りにするこ
とから始める必要があった。
細谷氏の「意思決定力」と「乞う慈雨力」を学びたいものだ。
<この記事はテレビ東京の2009年12月放送の「カンブリア宮殿」も参考にしています。>
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
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彩愛コンサルピア代表 下山明央
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