国税庁は21日、平成21事務年度(平成21年7月から平成22年6月まで)に
実施した
所得税・
消費税の調査状況を公表しました。そのなかで、トピ
ックスとして「海外取引を行った者の調査状況」を纏めています。
まず調査税目は
所得税ですので、海外取引を行った個人が対象です。
税務当局は、海外取引を行っている者や海外
資産を保有している者など
に対して、国外送金等調書、租税条約に基づく情報交換制度、海外から
の入金調査などにより調査を行っています。
1.取引区分別の調査状況
取引区分別の調査状況としては、海外の不動産や有価証券、海外での
預貯金等の蓄財などの海外投資が、件数1,264件で全体の35%を占めてい
ます。ただ、件数が最も多いのは、輸出入取引・
役務提供取引(海外で
行うサ-ビスの提供等)・海外投資以外の「その他取引」で、全体の40%
です。
2.取引区分別申告漏れ金額
上記の取引区分別の1件当たりの申告漏れ
所得金額では、
役務提供の
金額が最も多く2,025万円で、次いでその他取引の1,971円、海外投資の
1,528万円となっています。
3.海外取引全体の申告漏れ金額
1件当たりの申告漏れ
所得金額は、1,698万円(前事務年度は1,580万円)
となっており、実地調査(特別・一般)の申告漏れ
所得金額879万円(前事
務年度は887万円)と比べて依然として高くなっています。また、申告漏
れ
所得金額の総額は622億円(前事務年度610億円)です。
4.以前にも書きましたが、日本の居住者は所得が海外にあっても、全世
界所得につき日本で納税する必要があります。税務当局の調査も積極的
になっていますので、「海外だから誰にもわからない」という安易な考
えは禁物です。ご注意願います。
◆自著『よくわかる国際取引の経理実務』発売中です。輸出入取引の基
本知識、外貨換算・
為替予約等の
会計処理から国際税務(平成22年度税
制改正を含む)まで解説しています。
以 上
税理士 齋藤 忠志[国際税務サイト
http://www.saito555.com]
[齋藤
税理士事務所サイト
http://www.saito777.com]
国税庁は21日、平成21事務年度(平成21年7月から平成22年6月まで)に
実施した所得税・消費税の調査状況を公表しました。そのなかで、トピ
ックスとして「海外取引を行った者の調査状況」を纏めています。
まず調査税目は所得税ですので、海外取引を行った個人が対象です。
税務当局は、海外取引を行っている者や海外資産を保有している者など
に対して、国外送金等調書、租税条約に基づく情報交換制度、海外から
の入金調査などにより調査を行っています。
1.取引区分別の調査状況
取引区分別の調査状況としては、海外の不動産や有価証券、海外での
預貯金等の蓄財などの海外投資が、件数1,264件で全体の35%を占めてい
ます。ただ、件数が最も多いのは、輸出入取引・役務提供取引(海外で
行うサ-ビスの提供等)・海外投資以外の「その他取引」で、全体の40%
です。
2.取引区分別申告漏れ金額
上記の取引区分別の1件当たりの申告漏れ所得金額では、役務提供の
金額が最も多く2,025万円で、次いでその他取引の1,971円、海外投資の
1,528万円となっています。
3.海外取引全体の申告漏れ金額
1件当たりの申告漏れ所得金額は、1,698万円(前事務年度は1,580万円)
となっており、実地調査(特別・一般)の申告漏れ所得金額879万円(前事
務年度は887万円)と比べて依然として高くなっています。また、申告漏
れ所得金額の総額は622億円(前事務年度610億円)です。
4.以前にも書きましたが、日本の居住者は所得が海外にあっても、全世
界所得につき日本で納税する必要があります。税務当局の調査も積極的
になっていますので、「海外だから誰にもわからない」という安易な考
えは禁物です。ご注意願います。
◆自著『よくわかる国際取引の経理実務』発売中です。輸出入取引の基
本知識、外貨換算・為替予約等の会計処理から国際税務(平成22年度税
制改正を含む)まで解説しています。
以 上
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