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時には話題づくりのため毒舌、親密性抜群だった大沢親分!

     ◆◆コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆

   <第245回>話題性、ユーモアが醸し出す親密性はビジネスにも生きる!

   ==■「時には話題づくりのため毒舌、親密性抜群だった大沢親分」■==

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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れとな
り、成果に結び付けられない人が実に多いのです。

仕事のできる人とできない人の決定的な違いは「行動特性の差」に現れます。コンピ
テンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理者・
社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非ともお読み
いただきたいと思います。

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<今回のメニュー>
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【1】話題性とユーモアにあふれた大沢語録!
【2】今も語り草「小指の思い出」!
【3】激情型人生が醸し出す親密性がビジネスにも生きる!
【4】編集後記

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「親分」の愛称で親しまれていた大沢啓二氏が平成22年10月7日に胆のうがんの
ため78歳で亡くなられた。TBSのサンデーモーニングに2週続けて出演されなか
ったので心配していたがよほど体調が悪かったのに押して出演されていたのかと思う
と心が痛む。

喧嘩早いのは既に高校のときからのことだった。神奈川県立平塚工業学校を中退した
のも自ら起こした不祥事が原因だった。それでも兄の斡旋で兄の母校である神奈川県
立商工高等学校に編入することができ、野球を続けることができた。神奈川商工2年
のとき甲子園に出場できたが2回戦で敗退している。翌3年のときの神奈川県大会で
審判に暴力を振るうなどして神奈川商工は1年間の出場停止処分を食らっている。

ところが縁とは不思議なもので暴力を振るった相手審判が立教大学の野球部関係者で、
元気のよさを買われてスカウトされ試験は白紙同然なのに立教大学に合格するという
幸運に恵まれた。2年後輩に長嶋、杉浦、本屋敷がおり、大沢氏は後に南海ホークス
で後輩の杉浦投手の活躍もあり巨人を破り日本一を経験することになった。

生涯打率2割4分1厘、ホームラン17本。選手時代は並の選手だったが、相手バッ
ターにより守備位置を変える守り方には定評があった。激情型の選手だがデータに基
づく緻密さも兼ね備えていたのである。

監督になってから、激情型は益々磨かれていく。監督としての退場は8回もありブラ
ウン監督(9回)に抜かれるまで一位の座に君臨(?)した。

張本勲氏とレギュラー出演していたサンデーモーニングの「喝」と「あっぱれ」は厳
しい中にもユーモアが溢れ、視聴者の共感を誘った。もう聞くことができないのは残
念だ。

そこで、今回は「親分」こと大沢啓二氏のビジネスマンにも大切な「親密性」なるコ
ンピテンシーの重要さに迫ってみる。



【1】話題性とユーモアにあふれた大沢語録!

1982年広岡監督率いる西武が前期優勝、「親分」率いる日本ハムが後期優勝でパリー
グの優勝を決めるプレーオフの前だった。広岡監督は選手に野菜中心の食事を勧め、
奥さんとのセックスのタイミングや回数にも言及していた。いわゆる「管理野球」だ
った。「オラァ面白かねえぇぜ。菜っ葉食って強くなれるなら毎年羊がホームら王だ
よ。毎年、ヤギさんチームが優勝するぜ」などと皮肉っていた。

接戦に敗れた試合の後で「よく追い込んだ。グチはよそうぜお富さん」とコメントし
たかと思うと大敗を喫した試合では「今日は話すことはねぇ。負けたときは監督が悪
いと書いておいてくれ」とコメントしている。同じようなコメントは他の監督もする
ことがあるが話題性やユーモアが全く違うのが「親分」の特徴だった。

日本ハムの常務時代に「フライデー」や「フォーカス」という写真週刊誌にプロ野球
選手や有名人のプライベートが面白おかしく掲載されていた。日本ハムの選手が登場
しないことを嘆き、写真週刊誌に狙われるような選手になれと選手に「喝」を入れた
ことがある。

まずいことでスクープされることを奨励したわけではなく、活躍して話題を提供する
選手になれと暗に言っているのだ。



【2】今も語り草「小指の思い出」!

「小指の思い出」は伊東ゆかりのヒット曲だが、「親分」にも「小指の思い出」があ
る。前述のパリーグプレーオフの一ケ月前、エースだった工藤幹夫投手が小指を骨折、
プレーオフ出場は絶望視されていた。右手を包帯で巻き、練習は見ているだけの工藤。
「親分」は、報道陣に向かって「骨をくっつけるボンドはないのか」と悲痛な表情で
話していた。だが、これは全部演技だった。工藤投手は早朝に練習し、昼間は包帯を
巻いていたのだった。

迎えた初戦、日本ハムは投げられないはずの工藤が先発し7回途中まで西武打線を封
じ、勝ちパターンの江夏につないだ。西武のバント攻めで江夏はマウンドを駆け下り
て一塁に投げることの繰り返しで息が切れ、痛打を浴びて結局負けた。「親分」の一
世一代の大芝居は実を結ばなかったが、十分すぎる話題性とユーモアを提供してくれ
た。

西武の森監督に対しても苦言を呈している。「5点勝ってようと10点勝ってようと
ノーアウト1塁になればハンコを押したようにバントだ。面白くもなんともねぇ」と。
ファンを代弁し「豪快な面白い野球をやれ」と森監督に「喝」を入れたかったに違い
ない。



【3】激情型人生が醸し出す親密性がビジネスにも生きる!

人間だから喜怒哀楽があっていい。特にスポーツの世界はフアンあってのものだ。怒
るときは本気で怒る。退場を食らうのは選手に対する叱咤激励の意味もある。激情型
は人々の共感を誘うのだ。

感情を素直に表すことにより、相手を不快にすることもあるが親密性を与えることも
ある。どちらの確率が高くなるかは押すタイミングと引くタイミングにもよるように
思う。

私が長くお付き合いした部品メーカーの営業部長(現社長)は、顧客先企業に行って
大口を叩いたり失礼なことを平気で言ったりする人だった。だが、この営業部長はな
ぜか親密性を発揮し、注文を取ってくる。言うことは言うが約束はキッチリ守ること
が信頼感を得て、大口を叩くことがかえって親密性を醸し出していたのだ。「親分」
とどこか似ている営業部長だった。



【4】編集後記

言葉遣いが丁寧で謙虚な人に対して、多くの人は人格のできた人だと思うかもしれな
いが、親密性はあまり感じない。一方、べらんめえ調できついジョーク、豪快、激情
型の「親分」のような人に多くの人は親密性を覚える。このような人には「裏」がな
いからだ。

もう生の声で「喝」、「あっぱれ」を聞くことはできない。「親分」のご冥福をお祈
りする。



次回に続く
次回は、「患者との絆を最高のメスにする呼吸器外科医の適時決断力!」を解説します。

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