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背景技術、課題、手段、効果について(4)

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平成23年3月29日

『役に立つ特許実務者マニュアル』
  -背景技術、課題、手段、効果について(4)-
                            第30号
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 本メールマガジンは、

 弁理士である著者が、特許の実務に携わっている方を対象に、
 (主に化学系について)特許の実務を進める上で役立つ情報、
 日常の業務の中で得た考え方やノウハウを公開するものです。

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■約3回にわたって、

 明細書の「背景技術」、「発明が解決しようとする課題」、
 「課題を解決するための手段」、「発明の効果」の4つの欄

 について書かせていただきました。

 今回はまとめをさせていただきます。


■「背景技術」には、
 発明の属する技術分野において既に存在する技術を、
 
 「発明が解決しようとする課題」には、
 出願をしようとしている発明が、解決しようとしている課題を、

 「課題を解決するための手段」には、
 その課題を解決するための具体的な手段を、
 
 「発明の効果」には、
 その具体的な手段をとることによって、得られる優れた効果を、

 それぞれ記載します。 


■これらの4つの欄は、起承転結の関係にあり、
 発明についてのストーリーが記載されます。

 そして、この4つの欄には、

 発明の構成要素の少なくとも1つが、背景技術の欄に
 記載された先行技術には存在しないものであること、

 さらに、その構成要素があることにより、発明が背景技術と
 比べて優れた効果を有することを

 記載する必要があります。


■つまり、発明が、

 従来にはなかった特徴(工夫した点)を有するもので、
 その特徴に基づく優れた効果が存在することを

 記載する必要があります。

 欲を言えば、その特徴があると、なぜ優れた効果が
 発揮されるのかという理由についての記載があると、

 なお良しだと思います。


■前回もご紹介しましたが、具体的には、
 以下のように記載をしてきます。

 「背景技術」
 特許文献1では、粒子A及び成分Bからなる組成物は
 開示されているが、組成物から得られる成形体の強度は
 十分なものではなかった。

 「解決しようとする課題」
 本発明は、十分な強度を有する成形体を得ることができる
 組成物を提供することを目的とする。

 「課題を解決するための手段」
 粒子Aの表面を表面処理剤Cで表面処理することで、
 高い強度を有する成形体が得られることを見出すに至った。 

 「発明の効果」
 本発明にかかる組成物によれば、高い強度を有する成形体
 を得ることができる。


■この4つの欄をストーリーを意識して書くことができれば、
 
 何が発明の特徴で、その発明の特徴によってどのような
 効果が発生するかがわかりますから、

 これらの記載が、発明の内容を理解するのに、非常に良い
 役割を果たしてくれることになります。


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