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~得する税務・
会計情報~ 第134号
【
税理士法人-優和-】
http://www.yu-wa.jp
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江戸時代の初期に複式簿記が導入されていたら?
フランスが複式簿記を導入した理由は、
詐欺破産や財産隠匿といった
不正にたいして法律をもって信用制度を回復する必要があり、民力増強
を図るために複式簿記の導入が急務であり、企業を
詐欺破産や財産隠匿
から守ることを目的としたサヴァリー法典の計算ツールとして
採用され
ました。
そして複式簿記で帳簿を作成しない場合の死刑条項まであったのです。
日本では、明治になってから福沢諭吉の帳合の法によって、複式簿記
が紹介されました。私は、もし複式簿記が江戸時代に導入されていたら
、世界経済の勢力図における日本の地位も大きく違っていたであろうし、
そうでなかったことが残念であると考えています。
徴税のツールとして導入された日本の複式簿記です。今でも中小企業
の多くは、「税務署さえ文句を言わなければよい」 という
会計の考え方
が支配的になっています。つまり
税務会計という考え方です。これは中
小企業を指導する職業
会計人がむしろいけないので、上場会社等の行う
企業会計と、中小企業の行う
会計は、その基準も違ってもいいじゃない
か、との考えを多くの職業
会計人が持ってしまっています。「いや、そ
うであってはいけない!」 という視点で以前、書いたのが 「中小企業
金融への側面援助と職業
会計人の意識改革」
(『とうかんきょう』平成17年1月1日号)です。
ゲーテをして 「ヨーロッパが生んだ最大の発明の一つ」 と言わしめ
た複式簿記。そして信用経済の発展とともにますますその役割の重責を
担い、産業革命によって
固定資産会計の重要性が増してゆき、大きく発
展していった複式簿記。これらの長い歴史の過程で複式簿記がアジアの
地域、特に日本に根付かなかったというより、見向きもされなかったの
は非常に残念であります。現在は世界遺産にもなっている石見銀山の銀
産出量は、当時の世界全体の三分の一を占めていたというし、高度経済
成長の時代であった安土桃山時代には経理技術の偉大な進歩があったの
は、私の下記別稿で書いてあります。
世界の銀産出量の3分の1をも占めていた、当時の日本の鉱業技術の素
晴らしさ。これを経理面から支えるインフラとして複式簿記が加わって
いたなら、日本民族の優秀さからして、日本発の産業革命があってもお
かしくはなかったのではないかとの思いが湧いてくるのです。
拙稿下記二つのエッセイから作成
仕事を楽しむ為のWEBマガジン VOL20
「釣銭の計算方法と複式簿記の関係~複式簿記って素晴らしい~その3」
http://www.business-plus.net/business/1109/269401.shtml
仕事を楽しむ為のWEBマガジン VOL13
「安土桃山時代の高度経済成長と簿記技術発展との関係」
http://www.business-plus.net/business/1102/205301.shtml
********************************************************************
購読解除は下記URLから
http://www.yu-wa.jp/mail.htm
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発行者
税理士法人優和 東京本部 渡辺俊之(
公認会計士・
税理士)
〒108-0014
東京都港区芝4-4-5三田KMビル
TEL:03(3455)6666/ FAX:03(3455)7777
優和HP:
http://www.yu-wa.jp
E-MAIL:
tookyo@yu-wa.jp
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フランスが複式簿記を導入した理由は、詐欺破産や財産隠匿といった
不正にたいして法律をもって信用制度を回復する必要があり、民力増強
を図るために複式簿記の導入が急務であり、企業を詐欺破産や財産隠匿
から守ることを目的としたサヴァリー法典の計算ツールとして採用され
ました。
そして複式簿記で帳簿を作成しない場合の死刑条項まであったのです。
日本では、明治になってから福沢諭吉の帳合の法によって、複式簿記
が紹介されました。私は、もし複式簿記が江戸時代に導入されていたら
、世界経済の勢力図における日本の地位も大きく違っていたであろうし、
そうでなかったことが残念であると考えています。
徴税のツールとして導入された日本の複式簿記です。今でも中小企業
の多くは、「税務署さえ文句を言わなければよい」 という会計の考え方
が支配的になっています。つまり税務会計という考え方です。これは中
小企業を指導する職業会計人がむしろいけないので、上場会社等の行う
企業会計と、中小企業の行う会計は、その基準も違ってもいいじゃない
か、との考えを多くの職業会計人が持ってしまっています。「いや、そ
うであってはいけない!」 という視点で以前、書いたのが 「中小企業
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(『とうかんきょう』平成17年1月1日号)です。
ゲーテをして 「ヨーロッパが生んだ最大の発明の一つ」 と言わしめ
た複式簿記。そして信用経済の発展とともにますますその役割の重責を
担い、産業革命によって固定資産会計の重要性が増してゆき、大きく発
展していった複式簿記。これらの長い歴史の過程で複式簿記がアジアの
地域、特に日本に根付かなかったというより、見向きもされなかったの
は非常に残念であります。現在は世界遺産にもなっている石見銀山の銀
産出量は、当時の世界全体の三分の一を占めていたというし、高度経済
成長の時代であった安土桃山時代には経理技術の偉大な進歩があったの
は、私の下記別稿で書いてあります。
世界の銀産出量の3分の1をも占めていた、当時の日本の鉱業技術の素
晴らしさ。これを経理面から支えるインフラとして複式簿記が加わって
いたなら、日本民族の優秀さからして、日本発の産業革命があってもお
かしくはなかったのではないかとの思いが湧いてくるのです。
拙稿下記二つのエッセイから作成
仕事を楽しむ為のWEBマガジン VOL20
「釣銭の計算方法と複式簿記の関係~複式簿記って素晴らしい~その3」
http://www.business-plus.net/business/1109/269401.shtml
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「安土桃山時代の高度経済成長と簿記技術発展との関係」
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