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特許明細書の効率的な読み方(1)

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特許明細書の効率的な読み方(1)-  第45号
      http://archive.mag2.com/0001132212/index.html
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こんにちは。田村です。


仕事柄、毎日、何件もの特許明細書を読みます。

軽く目を通したものから、熟読したものまで、
全部を含めると、

今まで数千件の特許明細書は読んでいると思います。


でも、中には本当に内容がわかりづらくて、
内容を理解するのに苦労するような特許明細書
もあります。


そこで、今日は、効率的な特許明細書の
読み方について、お話をしたいと思います。


特許明細書を読むとき、どこから読み始めますか?


公開特許公報や特許公報だと特許請求の範囲が
前に来ますので、

特許請求の範囲から読み始めるという方も
いらっしゃるかもしれません。


ただ、特許請求の範囲は、

できるだけ権利範囲が広くなるように
抽象化されていて、読みにくい記載と
なっていることも多いので、

あまりお勧めしません。


私のお勧めは、

[背景技術]→[発明が解決しようとする課題]→
[課題を解決するための手段]→[発明の効果]

といったように、これらの欄を
順に読んでいくことです。


[背景技術]の欄は、

発明の属する技術分野で、どのような技術が
存在するのかを記載するものです。


[発明が解決しようとする課題]の欄は、

従来の技術では、解決されていなかったもので、
出願をしようとしている発明が、

解決しようとしている課題を記載するものです。


[課題を解決するための手段]の欄は、

課題を解決するための具体的な手段を
記載するものです。


[発明の効果]の欄は、

その具体的な手段をとることで、どのような
優れた効果が得られるのかを記載するものです。



つまり、

[背景技術]では解決されていない課題があり、

その課題を記載するのが、
 
[発明が解決しようとする課題]の欄です。


そして、

「発明が解決しようとする課題」を解決する
ための手段を記載するのが、

「課題を解決するための手段」であり、


「課題を解決するための手段」を実行することで
得られる効果を記載したのが、

「発明の効果」の欄となります。


このように、これらの4つの欄は、

一連のストーリーになっており、
特許明細書の中では、読みやすい部分です。


そして、どういう課題を、どのような工夫で
解決したのかということを伝えてくれる部分
でもあります。


ですから、発明の内容が理解しにくいという
ことであれば、

まずは、[背景技術]~[発明の効果]までを
繰り返し、何度も読んでみることで、

見えてくることもあるかと思います。



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