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シリーズ「
コンピテンシーをレビューする!」
<第371回>[(第29話)「主(ぬし)化を防止し、仕事のできる人の集団を作る!」]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「
コンピテンシー
をレビューする!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介していきま
す。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいた
だきたいと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.主(ぬし)化とは牢名主と同じ!
2.問題を発見したら大騒ぎしてみんなで解決する仕組みを!
3.なぜ、なぜを繰り返して真因を突き止めて対策し、物語に纏める!
【3】今日のまとめ
【4】編集後記
===========================
匠の世界は、多くは「モノ作り」の業界に存在する。そしてこの匠の世界は時に
は偶像化されて「人間国宝」の称号を与えられることもある。その道を極めつく
した人に与えられるわけだ。
真に匠と言われる人の仕事は、標準化したりマニュアルに落とし込むのは難しい。
例えば東海バネ工業が生産している多品種微量生産の大型特殊バネは職人の勘と
経験がものを言う世界だ。若手はベテランの技を盗んで覚えることになっている。
ところが一般の企業で匠の世界でもないのに職場の主(ぬし)になっている古参
の社員は多くいる。
主は自分のやり方が一番だと思い込んでいて、独特の世界をつくり、他人に入り
込まれないようにする。「これは、難しいからオレしかできない」が口癖だ。
埼玉県川口市にある
株式会社コミー(小宮山栄社長)と言う会社はたった18人の
中小企業だが、ややもすると主が現れて組織活動の弊害になっていたそうだ。そ
れを解消するために「問題を発見したら大騒ぎせよ」と徹底している。
そこで今回は「主(ぬし)化を防止し、仕事のできる人の集団を作る!」と題し
て、「主化を防止する」ための幹部や上司のマネジメントについて解説する。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
「主(ぬし)化」とは、社員が仕事を囲い込み、自分だけのやり方で進めてしま
うこと。組織にとっては大きな弊害となる。
小宮山栄
***********************************************************************
【2】メルマガ本論
[(第29話)主(ぬし)化を防止し、仕事のできる人の集団を作る!]
1.主化とは牢名主と同じ!
昔は牢屋には牢名主がいて新米の受刑者が一切口出しできない様になっていた。
牢名主は罪の重い事件を起こし、刑期が長い。次々新参者の受刑者が送り込まれ
るから、でかい顔ができる。新参者の受刑者は牢名主に頭が上がらずかしずくこ
とになる。
□ 「あいつに頼めば安心」が主を作る!
たまたまAさんがある仕事が得意になったとしよう。すると上司は手っ取り早く
いつもその仕事をAさんにやらせるようになる。Aさんは「これはオレしかでき
ない仕事」と思い込む。そしてその仕事を抱え込むようになる。
上司がAさんに対して「Bさんにもこの仕事を教えてやってくれ」と頼む。だが
Aさんは「今、忙しくて教えている暇はない」と突っぱねる。上司は、それもそ
うだなと思い、引き下がる。
Aさんはその仕事を抱え込み、この仕事をやっている限り、自分の存在感を確固
たるものにできると考える。かくして仕事や技術の継承は行われない。
□ 「だったら辞める」とごねられる!
Aさんが些細なことで上司と衝突することがある。Aさんは切れた態度で「だっ
たら辞める」と嘯く。「オレに辞められたら会社が困るだろ」と言わんばかりだ。
Aさんに風邪で休まれたりするとAさんがやっていた仕事に穴が開く。Aさんの
思う壺だ。これでは組織活動にとって大きな弊害となる。何とかしなければなら
ない。
2.問題を発見したら大騒ぎしてみんなで解決する仕組みを!
前述したコミーという会社では万引き防止や衝突防止、つまり死角が見えるよう
にする特殊なミラーを製造販売している。
小宮山社長は「問題を発見したら大騒ぎせよ」と口をすっぱくして社員に説いて
いる。そのため問題を発見した人は、「問題発見シート」に書き留めて全員に開
示するように促している。
言いだしっぺである問題発見者に「お前が解決しろ」とは言わない。「誰か頭の
いい人(知見や知恵を持っている人)の力を借りろ」と説いている。つまり、
「チームを結成してみんなの知見・知恵を結集せよ」と言うわけだ。
昼食は外部から弁当を取り寄せ、社員食堂でみんなでわいわいがやがや言いなが
ら食べるのがコミー流だ。昼休み終了後10分間、当番を決めて「何でも発表会」
が毎日行われる。テーマは限定しない。全員が大勢の前で堂々と自分の考えや問
題解決の進捗などを発表する。
小宮山社長は、若いとき人前で話すのが苦手で交渉力などもなかったそうだ。そ
の経験から全社員に話すことが得意になり、交渉力なる
コンピテンシーを磨いて
ほしいと考えているのだ。
問題を発見して、問題発見シートに書き留めて大騒ぎすると妙に解決できる。全
員が仕事のできる人の集団に生長して行く重要なプロセスになっているのだ。
3.なぜ、なぜを繰り返して真因を突き止めて対策し、物語に纏める!
コミーの社員が胸に着けている名札がユニークだ。「?」マークが三つと「!」
マークが一つ並んだいわば社章を形成している。つまり、「???→!」の下に
名前を記している。
「なぜ、なぜを三回繰り返せ。するとびっくりするようなアイディアが出てくる」
と意味付けしている。「表面的な直接原因だけではなく、真因つまり動機的原因
を突き止めて対策せよ」と説いているのだ。だからみんな真剣に取り組んでいる。
重要な問題が解決できたなら「○○物語」に纏めることが義務付けられている。
問題発生の経緯から解決までのプロセス、そして対策の効果までを物語風に纏め
る。必要に応じてお客に配布して役立ててもらうこともある。例えば「万引き防
止物語」は万引きで悩んでいるお客にとってとても役立つ。ブランドイメージの
向上には「もってこい」だ。
【3】今日のまとめ
1.主化は、組織活動の大きな弊害になること。
2.コミーでは、問題を発見したら大騒ぎすることを会社の方針に掲げて実践し
ていること。
3.なぜ、なぜを三回繰り返し、びっくりするようなアイディアを生み出すとい
う意味合いを込めて「???→!」を社章と位置付けていること。
4.真因、つまり「動機的原因」を突き止めて対策するようにチームを編成して
活動していること。
5.大きな問題を解決したら「○○物語」に纏め、全社でバイブルのように活用
できるようにしていること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
私もかつて大手光学機器メーカーに勤めていたとき牢名主解放運動を仕掛けたこ
とがあった。「これはオレしかできない」が口癖で説得に苦労をした経験をもつ。
コミーでは小宮山社長がいち早くこの問題に気付き、「全員経営」を目指したの
はすばらしい。やはり「仕事のできる人の集団作り」が会社を強くするのである。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
***********************************************************************
発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
3223898301@jcom.home.ne.jp
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(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから
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シリーズ「コンピテンシーをレビューする!」
<第371回>[(第29話)「主(ぬし)化を防止し、仕事のできる人の集団を作る!」]
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「コンピテンシー
をレビューする!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介していきま
す。中小企業の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいた
だきたいと思います。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.主(ぬし)化とは牢名主と同じ!
2.問題を発見したら大騒ぎしてみんなで解決する仕組みを!
3.なぜ、なぜを繰り返して真因を突き止めて対策し、物語に纏める!
【3】今日のまとめ
【4】編集後記
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匠の世界は、多くは「モノ作り」の業界に存在する。そしてこの匠の世界は時に
は偶像化されて「人間国宝」の称号を与えられることもある。その道を極めつく
した人に与えられるわけだ。
真に匠と言われる人の仕事は、標準化したりマニュアルに落とし込むのは難しい。
例えば東海バネ工業が生産している多品種微量生産の大型特殊バネは職人の勘と
経験がものを言う世界だ。若手はベテランの技を盗んで覚えることになっている。
ところが一般の企業で匠の世界でもないのに職場の主(ぬし)になっている古参
の社員は多くいる。
主は自分のやり方が一番だと思い込んでいて、独特の世界をつくり、他人に入り
込まれないようにする。「これは、難しいからオレしかできない」が口癖だ。
埼玉県川口市にある株式会社コミー(小宮山栄社長)と言う会社はたった18人の
中小企業だが、ややもすると主が現れて組織活動の弊害になっていたそうだ。そ
れを解消するために「問題を発見したら大騒ぎせよ」と徹底している。
そこで今回は「主(ぬし)化を防止し、仕事のできる人の集団を作る!」と題し
て、「主化を防止する」ための幹部や上司のマネジメントについて解説する。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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「主(ぬし)化」とは、社員が仕事を囲い込み、自分だけのやり方で進めてしま
うこと。組織にとっては大きな弊害となる。
小宮山栄
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【2】メルマガ本論
[(第29話)主(ぬし)化を防止し、仕事のできる人の集団を作る!]
1.主化とは牢名主と同じ!
昔は牢屋には牢名主がいて新米の受刑者が一切口出しできない様になっていた。
牢名主は罪の重い事件を起こし、刑期が長い。次々新参者の受刑者が送り込まれ
るから、でかい顔ができる。新参者の受刑者は牢名主に頭が上がらずかしずくこ
とになる。
□ 「あいつに頼めば安心」が主を作る!
たまたまAさんがある仕事が得意になったとしよう。すると上司は手っ取り早く
いつもその仕事をAさんにやらせるようになる。Aさんは「これはオレしかでき
ない仕事」と思い込む。そしてその仕事を抱え込むようになる。
上司がAさんに対して「Bさんにもこの仕事を教えてやってくれ」と頼む。だが
Aさんは「今、忙しくて教えている暇はない」と突っぱねる。上司は、それもそ
うだなと思い、引き下がる。
Aさんはその仕事を抱え込み、この仕事をやっている限り、自分の存在感を確固
たるものにできると考える。かくして仕事や技術の継承は行われない。
□ 「だったら辞める」とごねられる!
Aさんが些細なことで上司と衝突することがある。Aさんは切れた態度で「だっ
たら辞める」と嘯く。「オレに辞められたら会社が困るだろ」と言わんばかりだ。
Aさんに風邪で休まれたりするとAさんがやっていた仕事に穴が開く。Aさんの
思う壺だ。これでは組織活動にとって大きな弊害となる。何とかしなければなら
ない。
2.問題を発見したら大騒ぎしてみんなで解決する仕組みを!
前述したコミーという会社では万引き防止や衝突防止、つまり死角が見えるよう
にする特殊なミラーを製造販売している。
小宮山社長は「問題を発見したら大騒ぎせよ」と口をすっぱくして社員に説いて
いる。そのため問題を発見した人は、「問題発見シート」に書き留めて全員に開
示するように促している。
言いだしっぺである問題発見者に「お前が解決しろ」とは言わない。「誰か頭の
いい人(知見や知恵を持っている人)の力を借りろ」と説いている。つまり、
「チームを結成してみんなの知見・知恵を結集せよ」と言うわけだ。
昼食は外部から弁当を取り寄せ、社員食堂でみんなでわいわいがやがや言いなが
ら食べるのがコミー流だ。昼休み終了後10分間、当番を決めて「何でも発表会」
が毎日行われる。テーマは限定しない。全員が大勢の前で堂々と自分の考えや問
題解決の進捗などを発表する。
小宮山社長は、若いとき人前で話すのが苦手で交渉力などもなかったそうだ。そ
の経験から全社員に話すことが得意になり、交渉力なるコンピテンシーを磨いて
ほしいと考えているのだ。
問題を発見して、問題発見シートに書き留めて大騒ぎすると妙に解決できる。全
員が仕事のできる人の集団に生長して行く重要なプロセスになっているのだ。
3.なぜ、なぜを繰り返して真因を突き止めて対策し、物語に纏める!
コミーの社員が胸に着けている名札がユニークだ。「?」マークが三つと「!」
マークが一つ並んだいわば社章を形成している。つまり、「???→!」の下に
名前を記している。
「なぜ、なぜを三回繰り返せ。するとびっくりするようなアイディアが出てくる」
と意味付けしている。「表面的な直接原因だけではなく、真因つまり動機的原因
を突き止めて対策せよ」と説いているのだ。だからみんな真剣に取り組んでいる。
重要な問題が解決できたなら「○○物語」に纏めることが義務付けられている。
問題発生の経緯から解決までのプロセス、そして対策の効果までを物語風に纏め
る。必要に応じてお客に配布して役立ててもらうこともある。例えば「万引き防
止物語」は万引きで悩んでいるお客にとってとても役立つ。ブランドイメージの
向上には「もってこい」だ。
【3】今日のまとめ
1.主化は、組織活動の大きな弊害になること。
2.コミーでは、問題を発見したら大騒ぎすることを会社の方針に掲げて実践し
ていること。
3.なぜ、なぜを三回繰り返し、びっくりするようなアイディアを生み出すとい
う意味合いを込めて「???→!」を社章と位置付けていること。
4.真因、つまり「動機的原因」を突き止めて対策するようにチームを編成して
活動していること。
5.大きな問題を解決したら「○○物語」に纏め、全社でバイブルのように活用
できるようにしていること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
私もかつて大手光学機器メーカーに勤めていたとき牢名主解放運動を仕掛けたこ
とがあった。「これはオレしかできない」が口癖で説得に苦労をした経験をもつ。
コミーでは小宮山社長がいち早くこの問題に気付き、「全員経営」を目指したの
はすばらしい。やはり「仕事のできる人の集団作り」が会社を強くするのである。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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