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あなたの組織にとって、○○研修とは「何のための手段」か?

総務の森』コラムをご覧のみなさま


こんにちは! 合同会社5W1Hの高野潤一郎と申します。

本コラムでは、弊社配信の無料ニューズレター第124号(2012年9月
26日配信)で公開した記事の一部をシェア差し上げます。
今回のタイトルに興味をお持ちいただけた方は、是非、お役立てく
ださい。

<以下、抜粋記事となります。その旨、予めご了承くださいませ。
 なお、システム上、本コラムでご紹介できない『図表』などを含
 めた『全文』は、後述のリンク先より、無料で、何の登録手続き
 もなく、ご覧いただけますので、ご安心ください。>

============================================================

(前略)

企業研修担当者とお話をさせていただくと、同じ「研修」という言
葉を使っていても、互いに異なる内容・意味を持たせて話している
ことに氣づくことがあります。

(中略)

そこで、今回は、そもそも「研修」って何だろう?という話から、
今の私の考えをご紹介したいと思います。

企業研修担当者との話を終えて、改めて、「研修」って一般的には
何を指すのだろう?という考えを整理するため、定義と語源につい
て調べてみることにしました。

まずは定義についてです。辞書によって定義の仕方は異なるのです
が、「研修」および関連語句の辞書的な定義は次のようなもののよ
うです。

---------------------------------------------
研修    「学問や技芸などを磨き修めること」
磨く    「努力して更に上達させる」
修める   「学問・技芸を身につける」
身につける 「自分のものにする」
身につく  「すっかり習得する」
---------------------------------------------

次は、語源についてです。今回のニューズレターを書くために調べ
た範囲では、残念ながら、「研修」という言葉がどこから出てきた
のか、正確な出処には辿り着けていません。(ご存知の方がいらっ
しゃれば、是非お教えください。)

ちなみに、「教育公務員特例法」(昭和二十四年一月十二日法律第
一号;最終改正:平成二四年八月二二日法律第六七号)の第四章に
は、「研修」という章があり、第四章の最初にある第二十一条には、
「教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に
努めなければならない。」という記述があります。すると、「研修」
という言葉は、「『研究』と『修養』を組み合わせて出来た造語な
のか?」とも想像してしまいます。

------------------------------------------------------------
研究 「物事について深く調べ考えて明らかにすること」
修養 「自分の心を鍛えて、優れた人格を形成するように努めるこ
   と」
------------------------------------------------------------

さて、あなたはどのようなことをお考えになったでしょうか? 

「研修」が指す内容について、まだ明確なことは言えないのかもし
れませんが、それでも、「対象とする物事を身につけたり、今まで
以上に上達させたりすること」や「対象とする物事に関して、さら
っと表面的な知識を得て終わりにするのではなく、その物事を身に
つける過程で、自分の人格を磨くこと」に関わる言葉・概念らしい
という推測はできるのではないでしょうか? 

つまり、本来の意味からすれば、対象とする物事について「わかる」
レベルで終わるものは「研修」と呼べず、「できる」レベルに到達
するまで行うのが「研修」であり、また恐らくは、その過程におい
て何らかの「精神面における成長」が見込めるものが「研修」であ
ると解釈するのが適切ではないでしょうか?

このように考えると、たとえそれが聴衆の心に訴えるような素晴ら
しい内容であったとしても「講演会」を実施するだけでは「研修」
を実施したことにはなりませんし、「Eラーニング」などを通じて
「知識の伝授」だけを行い、頭でっかちの人間を量産できても「研
修」を実施したことにはならないということになります。

あなたが所属されている組織では、「研修」は実施されているので
しょうか? あるいは、少なくとも本来の意味での「研修」の実施
に近づけるよう取り組んでいらっしゃるでしょうか?

「研修」とは何かを考える上で、もう1つの観点を加えておきまし
ょう。 ニューズレター第104号では、次のような内容をお伝えし
ていました。

------------------------------------------------------------
■臨界点(閾値)を超えるまで取り組むこと

(中略)ヒトの脳にある「型」を定着させようとすると、その信号
処理のパターンを習慣化させることが必要となります。(この場合
には、脳内の神経細胞の再組織化にはタンパク質の合成を支えるた
めに必要な遺伝子の発現などを考慮すると、最低2週間くらいに渡
って継続的な取り組みが必要となります。)

このように、筋肉トレーニングでも記憶でも何でも、神経や筋肉細
胞などが増えたり強化されたりするには、学習の臨界点(閾値)を
超える必要がありますし、それに要する時間を無視することはでき
ません。

(…もちろん、自分の現在の能力や信念などを変えないまま、目先
の短期的な行動だけを変えること・対症療法ならすぐにできるかも
しれませんが、ここでは、中長期に渡る本質的な変化や成長を望む
場合の話をしています。) (後略)

[ニューズレター第104号 より抜粋 ]
------------------------------------------------------------

これをお読みになっておわかりになるように、もし、「できる」レ
ベルに到達するまで行うのが「研修」だとすれば、それは「学習の
臨界点(閾値)を超えるまでやる必要がある」ということになりま
す。

先ほどと同じ問いかけを投げかけてみようと思います。

あなたが所属されている組織では、「研修」は実施されているので
しょうか? あるいは、少なくとも本来の意味での「研修」の実施
に近づけるよう取り組んでいらっしゃるでしょうか?

もちろん、「2週間連続の学習の機会」を創り出すことは困難だと
感じる方は多いと思います。

私は、必ず2週間連続の学習の機会を創り出さなくてはいけないと
いうのではなく、「集中的な学習と間隔を置いた学習の組み合わせ」
(学習内容の振り返りの頻度や期間の適切なデザイン、日常生活を
学習内容の観点から振り返って新たな考え方や新たな行動に反映さ
せる機会を持つ仕組み)などを工夫することにより、「学習の臨界
点(閾値)を超えるまでやる」ことが「研修」として大切なのでは
ないかと考えています。

そして、こういった考えを踏まえて提供させていただいているのが、

・マネジャーの「徹底的コミュニケーション」学習プログラム:
 「リマインド」シリーズ であり、
 ( http://www.5w1h.co.jp/mutual_learning/remind.html )

・研修の効果を上げる、フォローアップ・コーチング:
 知識を実践につなげる、学習支援のためのコーチング
 ( http://www.5w1h.co.jp/mutual_learning/follow-up.html )

ということになります。

※「フォローアップ」学習というのは、半日~数日の集合研修で生
 じていた「抜け」や「漏れ」の補充をする機会などではなく、
 「メタ認知」や「フィードバック・ループ」といった観点から重
 要なのですが、長くなるので今回は省略いたします。


では、改めて考えてみてください。

研修プログラムについて、「研修提供会社に任せっ切り」にしたり、
「目新しい研修メニューに飛びついてばかり」いたり、「最近のト
レンドを追ってばかり」いたりはしませんか?

自組織の現状を把握し、他の組織とは異なる独自の目的を明確にし
た上で、研修を実施されているでしょうか? あなたが所属されて
いる組織にとって、○○研修とは「何のための手段」なのでしょう
か?

さて今回は、そもそも「研修」って何だろう?という疑問をきっか
けに、私の考えの一部を紹介してまいりました。

実は、「研修とは、自組織にとって何のための、どういった手段な
のか?」という質問に真摯に答えようとすると、経営戦略や事業戦
略などにも大きく関わってくる話になっていくことが多いと思うの
ですが、あなたが所属されている組織ではいかがでしょうか?

(後略)
============================================================


冒頭でご案内差し上げましたように、本記事の『全文』は、下記
よりご覧いただけます。上記抜粋記事をご覧になった上で、詳細
についてお知りになりたい方は、是非ご活用くださいませ。


●ニューズレター第124号
 あなたの組織にとって、○○研修とは「何のための手段」か?
 → http://5w1h.hatenablog.jp/entry/124(ブログ版)
 → http://www.5w1h.co.jp/newsletter/no124.pdf(PDF版)
============================================================
出典を明記していただき、『著作権法』で認められる『引用』の
範囲を超えなければ、許可なしで部分引用可能です。
また、内容を改変せず、元のままの形(あるいは上記リンク先)
であれば、お知り合いなどに転送していただいて構いません。
============================================================


以上、何か少しでも、『総務の森』コラムをご覧のみなさまの
お役に立てることがあれば幸いです。

お忙しいところ、目を通していただき、ありがとうございました!

               高野潤一郎@合同会社5W1H

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         代表 高野 潤一郎 [ 博士(先端科学技術) ]

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